需要予測・需給ソリューション・Foremast連載コラム

昨今、経済・社会環境は急激に変化し続けています。それによっておこる社会課題やトレンドに対し、需要予測・需給計画は柔軟に対応していく必要があります。そこで本コラムでは、需要予測・需給業務の担当者や最新のトレンドを学びたい方向けに、今後必要とされる需要予測・需給計画の取り組みやポイントについて、弊社コンサルタント独自の視点で解説します。
- SNSと需給~インフルエンサーが与える、需給業務への影響とは~
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私がまだ学生の頃(もう20年近く前になりますが笑)、電車に乗ると音楽を聴いたり、新聞や雑誌、書籍などを読んだりしている人がちらほらいる感じでしたが、今は周りを見ると、ほとんどの人がスマートフォンを使用していますよね。MMD研究所が2020年2月に配信した『2019年版:スマートフォン利用者実態調査』によると、スマートフォン所有者に最も良く利用するアプリを上位3種聞いたところ、SNSが28.7%と最も多くなっています。SNSは、スマートフォンの普及によって、瞬く間に利用者が増えてきました。こういった『スマフォファースト』と呼ばれる現代での、SNSと需給の関係について考えていきたいと思います。
- SDGsとSCM~世界的に注目の高まるSDGsとSCMの関わり~
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SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、Sustainable Development Goalsの略で持続的な開発目標を意味します。SDGsは、約200ヵ国の政府関係者、NGOなどの市民代表、研究者などが3年をかけて、「今の世界の課題は何か」を議論し、その課題解決を2030年までの目標として17のゴールと169のターゲット(具体的な目標)にまとめ、2015年に発表されました。SDGsの発表をうけ、日本政府や多くの民間企業で、SDGsの達成にむけて様々な取り組みがなされています。たとえば、2020年7月よりはじまった「レジ袋有料化」は記憶に新しいところです。レジ袋の有料化は、SDGsにおけるゴール14「海の豊かさを守ろう」およびターゲット14.1「2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。」にそった施策といえます。今回のコラムでは、SDGsが企業活動であるサプライチェーンマネジメントと、どのように関わってくるのか、考察します。
- 需給調整業務における必要な在庫情報とは?~迅速な需給調整のための、在庫把握のポイントを解説~
- 製造業・流通業問わず、SCM構築の必要性、重要性が指摘されて久しいですが、昨今のコロナ禍でこれまで以上にサプライチェーンの仕組みに柔軟性が求められるようになってきました。つまり、いかなるビジネス環境下でも調達、生産、販売の調整を迅速に行える仕組みにしておく必要があります。今回はその中でも迅速な需給調整を実現するために把握しておきたい在庫情報とは何か?についてみなさんと一緒に考えていきたいと思います。
- 需要予測における異常値対応~需要予測における販促イベントや大口発注の影響について~
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コロナ前と後では生活パターンも変わり、モノの売れ行きが変わってきました。ステイホームで売り上げが増えた商品もあれば、減った商品もあります。コロナ前を日常とすれば、コロナ後は非日常と言えます。いつ、前の日常に戻れるのか、本当に前と同じなのか、いろいろ考えさせられます。通常と異なる需要(異常需要)が発生すれば需要予測にも影響を与えます。本コラムでは、需要予測における異常値対応について考えていきたいと思います。
- 今一度、「安全在庫」について考える~安全在庫の基本とその決め方、効果を上げる方法とは~
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サプライチェーンマネジメントでは様々な専門用語が飛び交いますが、そのなかで頻出であり一般的にも知名度が高いのが「安全在庫」です。在庫管理の分野を学べばはじめに出てくる基本のことばであり、学んでいない人でも「安全」「在庫」という単語から、どのような役割を果たすか、何となくイメージをつかみやすいのではないでしょうか。しかし、ことばの平易さと異なり、実務で効果的に運用するのはかなり難しいことであると感じます。
今一度、安全在庫についての基本とその決め方、効果を上げる方法について考えます。
- 『ワクチン供給』に学ぶ需給管理のポイント~ワクチン供給で発生した課題が、私たちに与える示唆とは?~
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この原稿を書いている時点で新型コロナワクチンの2回接種率は7割を超えましたが、接種開始当初はワクチン供給を巡って様々な混乱が報道されました。その対応の是非はさておき、ワクチン供給における課題は、私たちに多くの示唆を与えてくれます。ワクチン供給で発生した問題を企業における製品・商品の需給業務の問題におきかえて考えることで、需給管理のポイントを整理してみたいと思います。
- 需要予測にAIは活用できるのか?~需要予測にAIを効果的に活用するためのポイントとは?~
- 昨今のデジタル技術の急速な進歩に伴い、DX(デジタルトランスフォーメーション)への投資は今後さらに進んでいくでしょう。DXを支える技術の1つとして注目されているのがAIです。企業はこの厳しい時代を勝ち抜くため、AIを活用して業務効率化や競争優位性を創出しようとしています。AIの活用範囲は多岐に渡りますが、今回はその中でも需要予測の領域に着目して、需要予測にAIを効果的に活用するためのポイントについてお話します。
- 需要予測の単位はどう決めたら良いのか??~予測単位を決めるために押さえておきたい4つの切り口~
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我々コンサルタントが、お客様と共に需要予測を含む需給計画システム導入を進める際、検討項目のひとつとして「どの単位で需要予測するのか?」があります。お客様と会話すると、「現状、○○の単位で需要予測しているので、新システムでも○○で需要予測することを考えている」となりがちなのですが、本当にベストな選択なのでしょうか?
今回のコラムでは、簡単そうで奥深い需要予測における単位の決め方について、考察してみたいと思います。
- 予測精度の評価~その予測結果、正しく評価できていますか?~
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皆さんは、年始に今年の目標・計画は立てているでしょうか?
子供のころは毎年、母に言われて立てていましたが、前の年の目標を忘れていることが多かったものです。
今から思えば計画を立てても評価しないのであれば意味がなかったと思います。私生活において、計画→実行→評価→改善というPDCAを実践していたら、私の人生も大きく変わっていたかも知れません(大リーグで活躍している大谷さんのように…)。
今回は計画の評価に関する話です。
- 近年の需給業務の変化とその対応~需給管理の「いま」と「これから」を考える~
- 筆者が需給業務やそのシステムに携わるようになったのは2000年代後半頃で、ちょうどリーマンショックがあった頃でした。それから各企業の景気・需要も変わってきましたが、需給業務の「いかに欠品なく、無駄な在庫を削減するか」という目的は変わっていないと思います。しかし、近年、需給の業務自体を取り巻く状況に大きな変化が出てきており、計画に関して制約が生じています。業種・業界によって異なる部分もありますが、どのような変化があり、どのような対応が考えられるかについて、いくつかお話ししようと思います。
- 発注方式のモヤモヤを解消する(前編)~教科書通りにはいかない!?様々な発注方式と、実務における考慮点~
- 在庫管理の教科書を開いてみると、「定量発注方式」や「定期発注方式」など様々な発注方式が紹介されています。読めば何となくわかった気になるのですが、どうもモヤモヤが消えません(私だけかも知れませんが)。そんなモヤモヤを少しだけ解消してみたいと思います。
- 発注方式のモヤモヤを解消する(後編)~教科書通りにはいかない!?様々な発注方式と、実務における考慮点~
- 前回は、発注方式の5つのモヤモヤポイントについてお話しました。今回はこれらのモヤモヤを1つずつ解消していきたいと思います。
- カーボンニュートラルとSCM~サプライチェーンにおける排出量削減の取り組み~
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日本は2020年10月に、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。
これにより国だけではなく、企業や個人もカーボンニュートラルに向けた取り組みを進めることが求められています。
既に実現に向けた取り組みをしている企業も多いと思いますが、今回はSCMの観点からカーボンニュートラルへの取り組みを考えてみます。
- 第1話 楽な発注、しんどい発注~商品ごとに発注方式を変えた方がよいのか~
- 『発注』は、ビジネス上の業務だけでなく、私たち一人ひとりが普段の生活の中で、無意識のうちに適切な方法を考えて行っている、とても身近な行為です。例えば10月に子供の運動会があるとき、それまでに新しい運動靴が欲しいと思ったら、半年前から発注する人はいないでしょうし、また逆に、前日に注文する人もいないでしょう。なぜなら、早く頼みすぎてしまうと、その間に子供が成長してサイズアウトして使えなくなったり、逆に直前すぎると調達が間に合わなくなったりするからです。
- 第2話 腐るモノ、腐らないモノ~発注方法の工夫で食品の廃棄は減らせるのか~
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前回は、発注には様々な発注方式があり、それぞれメリット・デメリットがあるので、業種や商品の特性などによって、発注のやり方を考えることが重要であることをお話ししました。今回は、『腐る』という商品特性をもつ食品の発注にフォーカスを当てて、どういった工夫がいるのかについて考えてみたいと思います。
- 第3話 選べる満足、選べない不満~廃棄ロスと顧客満足度の関係とは~
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前回は、食品のように期限がある商品の場合、その期限を考慮した発注が重要である、ということをお話ししました。
今回は、顧客自ら『選べる』または『選べない』という状態が、顧客満足度にどのように影響するか、について考えてみたいと思います。
- 第4話 当たる予測、外れる予測~需要を予測するためのポイントとは~
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前回のおわりに、品切れしている商品について、POSデータから最終販売時刻を抽出し、『もし品切れしていなけば売れていたであろう数量』を予測するという『需要予測』の事例について紹介させていただきました。今回は、もう少し基本的な需要予測について考えていきたいと思います。
- 第5話 なくせる誤差、なくせない誤差~需要予測の精度を改善する方法とは~
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前回は、需要予測の基本的な6つのポイントについて紹介させていただきました。
ただし、実際は需要予測の通りに売れることはほとんどなく、必ず誤差(外れ)が発生しますよね。今回は、この誤差を少しでも減らし、需要予測の精度を改善する方法について考えてみたいと思います。
- 最終話 必要な財庫、不要な罪庫~なくせない誤差をどう業務に組み込んでいくか~
- 発注業務の問題点をテーマとしたコラムも、いよいよ今回が最終話となりましたね。前回は、『なくせる誤差』と『なくせない誤差』のうち、なくせる誤差についてお話させていただきました。今回は、なくせない誤差をどう業務に組み込んでいくのか、について考えてみたいと思います。
- 第1話 販売計画は当たらない~様々な立場から販売計画を考える~
- 『需給業務編』ということで、『需要と供給のバランスを考えながら、いつ何をどれだけ在庫すべきか考える業務』をテーマに、いろはさんが地元にある文具メーカーに就職して、工場長とともにいろいろな需給業務の問題点にぶつかっていくストーリーで進めていきたいと思います。販売計画にはいろいろな性質をもった計画が存在するので、誰が何のために立てた販売計画なのか、しっかり考えて使用していくことが重要であるということをお話します。
- 第2話 そして在庫はなくなった~「特需」における在庫不足を考える~
- しっかり販売計画を立てたにもかかわらず、それでも急になくなる在庫について考えてみたいと思います。
- 第3話 安くて美味しい料理を探せ~適正在庫と生産効率を両立させるポイントとは~
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効率よく生産しようとするほど、意図せず増えていく在庫について考えてみたいと思います。
効率よく生産することは大事ですが、実はそれが在庫の適正化を邪魔していたということを、理解していれば大丈夫だと思いますが、そうでなければ『え?なぜ?』と思うかもしれません。
- 第4話 計画を超えて~生産計画立案時の落とし穴~
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計画通り生産しているのに生産できなくなるという、また別の『え?なぜ?』と思うかもしれないお話をしたいと思います。
生産計画の計画期間は、生産のことだけでなく資材の調達リードタイムも考えて計画しないといけない、というお話です。
- 第5話 鬼は笑わない~"生産能力"を考慮して対応力を上げよう~
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少し別の視点で先々の計画を考えないといけないケースについてお話させていただきたいと思います。
- 最終話 在庫過剰なのに欠品するというパラドックス~その製品、本当に作る必要ある?~
- 需給業務の問題点をテーマとしたコラムも、今回で最終話となりました。今回は『在庫過剰なのに欠品するというパラドックス(矛盾)』について考えてみたいと思います。
- 需給 × 家族~需給を身近な例で考えてみよう!~
- 今回は少し視点を変えて、いろはさんとその家族に登場いただき、もっと身近な例で発注や需給について考えてみましょう!まだ発注業務編や需給業務編をご覧いただいていない方は、まずそちらを読んでいただくと、よりお楽しみいただけるのではないかと思います。
- 続・需給 × 家族~身近に存在する“発注方式”~
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みなさんは、電子マネー利用されていますか?今では利用できるところが増えてきて、とても便利ですよね。いろはさんが言っていたように、チャージの方法はいろいろあるみたいですが、実はコレ、発注方式そのものだと気づかれたでしょうか?
- お財布マネジメント~お小遣いにも"需給"が関係?!
- 今回も引き続き番外編になりますが、新しくいろはさんの後輩に登場していただき、お小遣いをマネジメントする方法について『製品需給』を『お財布需給』に見立てながら一緒に考えてみたいと思います。
- 続・お財布マネジメント~それでも予測が外れたら・・・?~
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前回は、お小遣いをどれだけ使うか『予測』し、必要な分だけ引き出すことで、いろはさんの“お財布需給”を適正化する内容でしたね。
今回は『それでも予測が外れたときどうするか』について一緒に考えてみたいと思います。
需要予測・需給ソリューションコラムそれゆけ!いろは(発注業務編)

在庫削減や適正化など、多くの企業にとって重要な経営課題である需要予測・需給計画。
需給計画においては、コツやポイントを知らないままでいると、余計な作業負担や在庫過多といった問題に直面してしまいます。そこで本コラムでは、はじめて需給担当者になった方やこれから需給について学びたい方向けに、需要予測・需給計画の基本を分かりやすく解説します。需給計画の中の発注業務をテーマに、発注業務の問題点と抑えておきたいポイントを見ていきましょう。
需要予測・需給ソリューションコラムそれゆけ!いろは初級編(需給業務編)

前編は『発注業務編』として、だれでもイメージしやすいように、スーパーマーケットを舞台としたストーリー仕立てで発注業務の問題点について考えてみました。本編は『需給業務編』ということで、『需要と供給のバランスを考えながら、いつ何をどれだけ在庫すべきか考える業務』をテーマに、いろはさんが地元にある文具メーカーに就職して、工場長とともにいろいろな需給業務の問題点にぶつかっていくストーリーで進めていきたいと思います。
需要予測・需給ソリューションコラムそれゆけ!いろは(番外編)

番外編では、より身近な日常を舞台に、発注や需給に関するポイントを考えます。