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よくあるご質問全銀TCP通信プログラム

  • Windows版は、V3.04-01以降を対象とします。
  • UNIX版は、V1.20-05以降を対象とします。
  • Linux版は、V1.22-02以降を対象とします。
  • Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国、日本およびその他の国における登録商標または商標です。

ファイル転送(Windows)

Q1
登録できる伝送ファイルの数に上限はありますか?
A1

全銀TCP通信プログラムとしては、登録できる伝送ファイルの数の上限は設けていません。
ただし、ハードディスクの空き容量の不足やフォルダ/ディレクトリの容量制限により、伝送ファイルが登録できなくなることがあります。

Q2
コマンドでファイル転送を開始できますか?
A2

できます。

【方法1】
ZGTCPファイル転送エージェントを使用します。
ZGTCPファイル転送エージェントは、伝送ファイルの登録およびファイル転送の開始を行う機能で、コマンドとして実行できます。
詳細は以下を参照してください。

  • 『ユーザーズマニュアル』の「ZGTCPファイル転送エージェント」
  • ZGTCPリファレンスマニュアルの「ZGTCPファイル転送エージェント」

【方法2】
ZGTCPユーティリティの伝送ファイルの登録コマンドを使用します。
ファイル転送の開始は、定時ファイル転送スケジュールや随時ファイル転送スケジュールを使用して自動化できます。
ただし、スケジュール機能を使用する場合、ZGTCPメインが起動している必要があります。
詳細は以下を参照してください。

  • ZGTCPリファレンスマニュアルの「ZGTCPユーティリティ」
  • 『ユーザーズマニュアル』の「その他の使用方法」の「スケジュール機能」
    「指定時刻にファイル転送を実行する」
    「ファイル登録後にファイル転送を自動実行する」

     

Q3
受信処理の終了後に、伝送ファイルの取り出しを自動的に行えますか?
A3

行えます。

ZGTCPユーティリティの伝送ファイルの取り出しコマンドを指定したプログラムが、受信ファイル情報の正常終了イベントで起動されるように設定してください。
起動されるプログラムには、イベントが発生したファイル転送の情報を起動引数で与えられます。起動引数を利用することで、受信したファイルを特定して取り出すことができます。
詳細は以下を参照してください。

  • 『ユーザーズマニュアル』の「その他の使用方法」の「スケジュール機能」
    「ファイル転送終了後にプログラムを自動実行する」
Q4
全銀TCP通信プログラムが、開局回答電文に処理結果「99」をセットして送信するのはどのような場合ですか?
A4

以下の場合に処理結果「99」をセットして送信します。

  • 起動区分に「2次局」を設定しているステーション情報の、当方センター確認コードと相手センター確認コードの組み合わせと合致した場合
Q5
全銀TCP通信プログラムが、開始回答電文に処理結果「99」をセットして送信するのはどのような場合ですか?
A5

以下の場合に処理結果「99」をセットして送信します。

  • ファイル管理が「ユーザ」で、受信ファイルが未登録の状態でファイル受信が行われた場合
  • 登録操作を行う設定で、受信ファイルが未登録の状態でファイル受信が行われた場合
Q6
ファイル転送エージェントで同時に複数のファイル転送を開始できますか?
A6

クライアント版は同時に1セッションしか利用できないので、同時に複数のファイル転送を行うことはできません。

サーバ版は、/Mオプションを指定してZTPAGTSHコマンドを実行すれば、同時に複数のファイル転送エージェントを起動してファイル転送を開始することができます。
ただし、先に/Mオプションを指定せずに実行したZTPAGTSHコマンドで起動したファイル転送エージェントがあると、次に/Mオプションを指定してZTPAGTSHコマンドを実行してもファイル転送エージェントは起動できません。
同時に複数のファイル転送エージェントを起動する場合は、すべてで/Mオプションを指定してZTPAGTSHコマンドを実行してください。

Q7
サイクル番号を変更できますか?
A7

できます。

【ZGTCPマネージャ】

対象のファイル情報を選択し、[ファイル転送]-[サイクル番号の変更]メニューを選択して表示される画面で変更します。
ただし、ZGTCPメインが起動している必要があります。

【ZGTCPファイル転送エージェント】

  • コマンドを利用する場合、/C=オプションを指定して実行します。
  • データID/ユーザファイル名の設定ダイアログを利用する場合、「サイクル番号」で該当する設定にチェックを入れて実行します。

【ZGTCPAPI】

FtSetCycleメソッドで変更します。

Q8
サイクル番号を1日単位で初期値に戻すことができますか?
A8

ZGTCPメインが常駐していれば、できます。
ZGTCPマネージャのシステム情報のプロパティで、[基本]タブのスケジュールの「1日単位でサイクル番号をリセット」にチェックを付けてください。 稼働開始時刻になると初期値に戻ります。
稼働開始時刻はシステムスケジュールで指定します。指定しなければ0:00です。

Q9
サイクル番号を継承するファイル転送では、どのタイミングでサイクル番号が初期値に戻りますか?
A9

○ZGTCPメインが常駐していない場合
稼働開始時刻が到来して最初のファイル転送で初期値に戻ります。
ただし、稼働終了時刻が24:00を超える場合、以下のような動作になります。
例1)
稼働開始時刻「3:00」、稼働終了時刻「27:00」と設定した場合
3:00~23:59は最初のファイル転送で初期値に戻り、その後はカウントアップします。
24:00~2:59のファイル転送では常に初期値になります。

例2)
稼働開始時刻「6:00」、稼働終了時刻「27:00」と設定した場合
6:00~23:59は最初のファイル転送で初期値に戻り、その後はカウントアップします。
24:00~2:59のファイル転送では常に初期値になります。
3:00~5:59は稼動時間帯外なのでファイル転送できません。 ○ZGTCPメインが常駐している場合

○ZGTCPメインが常駐している場合
【ファイル転送エージェントでのファイル転送】
稼働開始時刻が到来して最初のファイル転送で初期値に戻ります。

【ファイル転送エージェント以外でのファイル転送】
「1日単位でサイクル番号をリセット」(※)にチェックが付いている場合、稼働開始時刻が到来して最初のファイル転送で初期値に戻ります。
チェックが付いていない場合、サイクル番号は継承します。

  • 「1日単位でサイクル番号をリセット」は、システム情報のプロパティで設定します。
Q12
2次局のファイル転送で、開設可能セッション数を超えた場合でも再試行されますか?
A12

「セッション数オーバー」となりファイル転送は行われません。また、伝送ファイルのステータスが「異常終了」とならないため、再試行するように設定していても再試行されません。

Q13
13.ファイル転送中に「稼働終了時刻」を超えると、伝送処理はどうなりますか?
A13

ファイル転送処理は継続されます。
ZGTCPメインが起動していない状態で開始したファイル転送が正常終了しなかったときは、再試行回数が残っていると稼働時間帯外でも再試行を行います。ZGTCPメインが起動している状態で開始したファイル転送が正常終了しなかったときは、再試行回数が残っていても稼働時間帯外は再試行を行いませんが、ZGTCPメインが起動したままであれば、再試行間隔で稼働状態を確認して稼働開始時刻が到来していれば再試行を継続して行います。

Q14
コード変換することはできますか?
A14

できます。

ZGTCPマネージャでファイル情報のプロパティを開き、[基本]タブの「ファイル種別」で「テキスト」を選択してください。
送信または受信ファイル情報のプロパティ画面の[オプション/コード体系]タブを選択して、「オプション」で「コード変換」の
チェックボックスをオンにし、「SBCSコード体系」と「DBCSコード体系」を指定してください。

設定変更(Windows)

Q1
送信/受信できるファイルの大きさの上限を教えてください。
A1

送信/受信するファイルの大きさに関連する値の上限は以下のとおりです。

  • レコード長  32687バイト
  • レコード件数 16777215件
  • テキスト長  32692バイト
  • テキスト件数 65535件
Q2
ZGTCPメインを起動したときに、実行時刻を経過した定時スケジュールを実行しないようにできますか?
A2

できます。

ZGTCPマネージャでシステム情報のプロパティを開き、[ZGTCPメインの起動オプション]タブで以下の項目にチェックを付けてください。
時刻の経過しているスケジュールを保留にする(再始動)

設定を変更した後、次にZGTCPメインを起動したときから設定が反映されます。

Q3
ログファイルやトレースファイルのサイズを変更できますか?
A3

V3.05-01よりできます。
レジストリに、ファイルサイズを設定します。
詳細は以下を参照してください。

  • 『ユーザーズマニュアル』の「全銀TCP通信プログラムの実行」の「保守機能」
    「ファイルサイズの変更」

管理(Windows)

Q1
他のサーバやPCへ設定を移行する方法を教えてください。
A1

標準機能では設定情報を移行する手順は用意していませんが、以下のフォルダやファイルをコピーすることで移行することはできます。
恐れ入りますが、これらの作業はお客様の責任の下で行ってください。

なお、移行先の全銀TCP通信プログラムは、インストールした直後の状態にしておいてください。設定情報やファイル転送結果などがある場合、移行することはできません。
また、作業を実施する際は、ZGTCPメインを終了しておいてください。

○設定情報
インストールフォルダ下のZtpConfigフォルダのファイルをフォルダごとコピーしてください。

○ファイル転送結果/送受信ファイル
インストールフォルダ下のZtpCtrlフォルダ、ZtpDataフォルダのファイルをフォルダごとコピーしてください。

また、以下のファイルは上述の作業では移行されません。

  • コードテーブル設定のファイル
  • イベントの発生時に実行するバッチファイルなど

これらのファイルは別途、手作業で移行してください。
旧環境と同じフォルダにコピーすれば、設定を変更する必要はありません。

ダイヤルアップ接続の設定はOS側での設定が必要ですので、新環境でダイヤルアップ接続の定義を作成し、作成したダイヤルアップ接続の定義名をアクセスポイント情報に設定してください。

Q2
設定情報やファイル転送の履歴のバックアップを取れますか?
A2

標準機能では設定情報やファイル転送の履歴を移行する手順は用意していませんが、以下のフォルダやファイルを保管することでバックアップを取ることができます。
恐れ入りますが、これらの作業はお客様の責任の下で行ってください。

○設定情報
インストールフォルダ下のZtpConfigフォルダのファイルをフォルダごと保管してください。

○ファイル転送結果/送受信ファイル
インストールフォルダ下のZtpCtrlフォルダ、ZtpDataフォルダのファイルをフォルダごと保管してください。

また、以下のファイルは上述の作業では保管されません。

  • コードテーブル設定のファイル
  • イベントの発生時に実行するバッチファイルなど

これらのファイルは別途、手作業で保管してください。

Q3
全銀TCP通信プログラムを導入しているサーバやPCのIPアドレスを変更しますが、設定変更は必要ですか?
A3

全銀TCP通信プログラムの設定項目を変更する必要はありません。
ただし、以下の点に注意してください。

○ファイアウォールの設定
ファイアウォールで利用するIPアドレスを制限している場合、1次局ならば接続先となるIPアドレスを、2次局ならば接続元となるIPアドレスを変更しておく必要があります。

○相手側の設定
全銀TCP通信プログラムを1次局として利用している場合、相手側から見て接続先のIPアドレスが変更されることになります。
相手側のソフトウェアで接続先のIPアドレスを変更するか、ホスト名で設定している場合はDNSなど名前解決をする仕組みの設定を変更する必要があります。

また、ファイアウォールで利用するIPアドレスを制限している場合、相手側が1次局ならば接続先となるIPアドレスを、相手側が2次局ならば接続元となるIPアドレスを変更しておく必要があります。

稼働環境(Windows)

Q1
NAT(Network Address Translation)に対応していますか?
A1

NAT変換する環境であるかは意識していません。
通信相手もTCP/IPで接続できるように設定していれば、NATによる挙動の差や注意点は特にありません。

Q2
複数のNIC(Network Interface Card)を持つマシンの場合、どのNICに設定したIPアドレスを使用するかを指定できますか?
A2

指定できません。

1次局の場合は、通信相手が接続先として指定したIPアドレスに接続されます。
2次局の場合に使用するIPアドレスは不定です。

Q3
クラスタ環境で利用できますか?
A3

弊社サポートセンターにお問い合わせください。その際、保守契約を締結されているか確認させていただきます。
保守契約が未締結の場合、大変申し訳ありませんがご対応いたしかねます。あらかじめご了承ください。

Q4
全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)を利用することはできますか?
A4

暗号化プロトコルSSL/TLSの場合、弊社製品である「EDI-Master B2B for TLS」と連携させれば利用できます。

「EDI-Master B2B for TLS」の詳細については、以下を参照ください。

また、株式会社エヌ・ティ・ティ・データの提供する
ファイル伝送サービス「AnserDATAPORT」との接続試験を実施し、
正常に「AnserDATAPORT」での通信ができることを確認しております。
以下を参照ください。

  • AnserDATAPORTは、株式会社エヌ・ティ・ティ・データにおける登録商標です。
  • その他記載されている会社名、商品名は各社の登録商標または商標です。
Q5
ウイルス対策ソフトを使用する場合、監視対象から除外する必要があるフォルダやファイルはありますか?
A5

以下のフォルダおよびファイルを監視対象から除外してください。

  • 全銀TCP通信プログラムのインストールフォルダ、およびその配下のフォルダ、ファイル
  • 送信時に登録するファイルのフォルダ
  • 登録時に指定するフォルダ(ファイル管理が「ユーザ」の場合)
  • 受信時にファイルを取り出すフォルダ

エラーコード(Windows)

Q1
PPPDUNER
A1

【説明】
アクセスポイント情報に設定された接続名がダイヤルアップネットワークに定義されていません。
【原因】
ZtpBaseサービスを使用している場合、サービスのログオンアカウントが「ローカルシステムアカウント」ではダイヤルアップネットワークの定義が認識できないことがあります。
【対応】
ZtpBaseサービスのログオンアカウントに明示的にアカウント、パスワードを設定してください。
設定するアカウントは、全銀TCP通信プログラムのインストールフォルダ、送信や受信で利用するフォルダ/ファイルに対して書き込み/読み込みの権限が必要です。

Q2
FILDFGET
A2

【説明】
伝送ファイル読み込み処理でエラーが発生しました。

【原因】

  • テキスト形式で固定長の場合、伝送ファイルに、送信ファイル情報で設定されたレコード長までに改行コードがないレコードが含まれています。
  • テキスト形式で可変長の場合、伝送ファイルに、「ステーション情報で設定されたテキスト長-7バイト」より大きなレコードが含まれています。
  • 圧縮する設定の場合、圧縮によりデータが伸長し、データが大きくなりすぎています。

【対応】

  • 改行コードを除去しない設定の場合は改行コードを含むレコード長を、改行コードを除去する設定の場合は改行コードを除いたレコード長をファイル情報のレコード長に設定してください。レコード長は双方で同じにする必要があります。
  • 改行コードを除去しない設定の場合は「一番大きなレコードのレコード長(改行コードを含む)+7バイト」以上の値を、改行コードを除去する設定の場合は「一番大きなレコードのレコード長(改行コードを除く)+7バイト」以上の値をステーション情報のテキスト長に設定してください。
  • 双方で圧縮しない設定にするか、ステーション情報のテキスト長の設定値を小さくしてください。
    圧縮はテキスト単位で行われますが、どの程度伸長するかはデータに依存します。
Q3
PRTBUFER
A3

【説明】
受信したテキストがステーション情報のテキスト長を超えています。
【原因】
圧縮指定や漢字シフトコード・改行コードの扱いなどが理由で、実際のデータとテキスト長の設定値があっていません。
【対応】
圧縮を設定している場合、データの並びによっては、圧縮によりデータがかえって伸長することがあります。
ステーション情報のテキスト長の設定値を大きくするか、双方で圧縮しない設定にしてください。

問題解決(Windows)

Q1
ZtpBaseサービスが開始されません。
A1

次の確認をしてください。

  • ZtpBaseサービスが利用するポート番号を設定しているか?

    ZtpBaseサービスが利用するポート番号をServicesファイルに登録しておく必要があります。
    また、Servicesファイルでは、各行の最後で改行しておく必要があります。
    Servicesファイルの詳細は以下のマニュアルの「インストール」の「ZtpBaseサービスのインストール」を参照してください。
    V3.04-02以前:『ユーザーズマニュアル』
    V3.05-01以降:『インストールガイド』

  • ZtpBaseサービスのポート番号が、他のアプリケーションで 利用するポート番号と重複していないか?

    Servicesファイルに設定するZtpBaseサービスのポート番号には、 他のアプリケーションが利用するポート番号とは異なる値を
    設定してください。
    また、ZGTCPマネージャで システム情報のプロパティに設定する、以下の項目の設定値とも 異なる値を設定してください。
    [基本]タブ
    ポート番号(API)
    ポート番号(全銀TCP)

  • システム情報を定義しているか?

    ZtpBaseサービスを開始するには、ZGTCPマネージャでシステム情報を定義しておく必要があります。
    ただし、システム情報を定義しただけではファイル転送は行えません。
    ファイル転送を行うには、 アクセスポイント情報、ステーション情報、 送信ファイル情報/受信ファイル情報も定義しておく
    必要があります。

Q2
ZptBaseサービスでZGTCPメインを起動すると、ダイヤルアップ接続できません。
A2

Windows 2008以降/Windows 7以降の環境でZptBaseサービスでZGTCPメインを起動してダイヤルアップ接続する場合、ZtpBaseサービスのログオンアカウントに明示的にアカウント、パスワードを設定する必要があります。
設定するアカウントは、全銀TCP通信プログラムのインストールフォルダ、送信や受信で利用するフォルダ/ファイルに対して書き込み/読み込みの権限が必要です。

Q3
ZGTCPメインが起動していてもファイル転送が実行されないことがあります。
A3

稼働開始時刻を「0:00」以外に設定している場合、0:00から稼働開始時刻までの間にZGTCPメインを起動しても稼働時間帯外とみなされるため、稼働開始時刻まではファイル転送が行えません。
ただし、ZGTCPメインを起動したまま24:00を超えた場合は0:00から稼働開始時刻まででもファイル転送が行えます。
また、稼働開始時刻から24:00までの間にZGTCPメインを起動しても、ZGTCPメインが起動した時点からファイル転送が行えます。

例)稼働開始時刻「6:00」、稼働終了時刻「30:00」と設定した場合
1日目
5:00にZGTCPメインを起動。
→ 5:00~6:00はファイル転送が行えません。
6:00~24:00はファイル転送が行えます。
2日目
前日よりZGTCPメインを起動したまま、4:00にZGTCPメインを再起動。
→ 0:00~4:00はファイル転送が行えます。
4:00~6:00はファイル転送が行えません。
6:00~24:00はファイル転送が行えます。
3日目
前日よりZGTCPメインを起動したまま、12:00にZGTCPメインを再起動。
→ 0:00~6:00はファイル転送が行えます。
6:00~12:00はファイル転送が行えます。
12:00~24:00はファイル転送が行えます。

Q4
伝送ファイルを登録しても、随時ファイル転送スケジュールによるファイル転送が行われないのはなぜですか?
A4

以下のような原因が考えられます。

  • 「スケジュール機能を使用する」にチェックが付いていない。

    ZGTCPマネージャで、システム情報のプロパティの[基本]タブの「スケジュール」-「スケジュール機能を使用する」にチェックが付いているか確認してください。
    チェックが付いていない場合、ZGTCPメインを終了してチェックを付けてください。

  • ZGTCPメインが起動していない。

    ZGTCPマネージャで、スケジュールウインドウの[ファイル転送]タブで状態に「-」が表示されているか確認してください。
    表示されている場合、ZGTCPメインを起動してください。

  • 稼働時間帯外である。

    ZGTCPマネージャで、スケジュールウインドウの[システム]タブに表示された稼働開始時刻、稼働終了時刻を確認してください。表示されない場合、0:00~24:00が稼働時間帯となります。 
    稼働時間帯外の場合、稼働時間を調整してください。

  • ZGTCPシステム、アクセスポイントまたはステーションがホールド状態である。

    ZGTCPマネージャで、トップアイテム、または対象のファイル情報を定義している上位のステーション情報やアクセスポイント情報がホールドされていないか確認してください。
    ホールドされている場合、ZGTCPマネージャで、対象のファイル情報を定義している上位のステーション情報かアクセスポイント情報、またはトップアイテムをリリースしてください。

  • 随時ファイル転送スケジュールの状態が「中止」または「保留」になっている。

    ZGTCPマネージャで、スケジュールウインドウの[ファイル転送]タブで状態が「中止」または「保留」と表示されていないか確認してください。
    なお、随時ファイル転送スケジュールによるファイル転送が最終的に異常終了すると、状態は「中止」となります。
    「中止」または「保留」になっている場合、ZGTCPマネージャで、スケジュールウインドウの[ファイル転送]タブに表示されたスケジュールにマウスカーソルを合わせて右クリックし、「実行待ちに戻す」を選択してください。

  • スケジュールウインドウが表示されていない場合は、ZGTCPマネージャの[表示]-[ウィンドウ]-[スケジュール]メニューを選択してください。
Q5
ZGTCPマネージャから、すべての伝送ファイルを一括して削除できますか?
A5

できます。
定義情報ツリーのトップアイテムまたは全伝送ファイルフォルダを選択し、[ファイル転送]-[ファイル操作]-[伝送ファイル削除]メニューを選択します。

Q6
インストールを行った際、以下の表示が出力した。レジストリへの登録に失敗しました。C:\Windows\system32\OLEAUT32.DLL
A6

【原因】
Windowsの何かしらのアクセス権限の問題が発生して、レジストリの登録に失敗していることが考えられます。

【対応】
アンインストールした後、再度インストールを実行してください(※)。

再度インストールしても問題が解決しない場合、以下手順にて
oleaut32.dllに関するレジストリ登録を手動で実施してください。

  • コマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」で開きます。
  • 任意のディレクトリで下記コマンドを実行してください、
    regsvr32 OLEAUT32.DLL
  • インストール、アンインストールの方法については、
    以下のマニュアルを参照してください。
    V3.04-02以前:『ユーザーズマニュアル』の「3.インストール」「4.アンインストール」
    V3.05-01以降:『インストールガイド』の「2.インストール」「3.アンインストール」
Q7
ZGTCPマネージャを起動しようとすると、読み込み中のような状態となり、起動できないのは何故ですか?
A7

システム情報のプロパティの「ポート番号(API)」に設定している値が、同じコンピュータ上で動作する
他のサービスやアプリケーションが使用するポート番号と重複している可能性があります。

netstatコマンドを実行して、対象のポート番号を利用しているプロセスIDを確認してください。
プロセスIDより、ポート番号が重複している他のサービスやアプリケーションを停止できるか確認のうえ、
以下の手順で設定変更後、ZGTCPマネージャが起動するか確認してください。
なお、設定変更する前にタスクマネージャを起動して[プロセス]タブを表示後、「ZGTCPマネージャ」のタスクを終了させてください。

【ポート番号が重複している他のサービスやアプリケーションを停止できる場合】
他のサービスやアプリケーションを停止中に、ZGTCPマネージャで
システム情報のプロパティを開き「ポート番号(API)」に他のサービスやアプリケーションが使用するポート番号と重複しない値を設定してください。

【ポート番号が重複している他のサービスやアプリケーションを停止できない場合】
エクスプローラを起動して、インストールフォルダ下のZtpConfigフォルダのファイルを削除後、 再度ZGTCPマネージャを起動し、
システム情報のプロパティの「ポート番号(API)」に他のサービスやアプリケーションが使用するポート番号と重複しない値を設定してください。
ただし、ZtpConfigフォルダ配下を削除することで、これまで設定していた情報は削除されるため、各定義情報の再設定が必要となります。

ファイル転送(UNIX&Linux)

Q1
登録できる伝送ファイルの数に上限はありますか?
A1

全銀TCP通信プログラムとしては、登録できる伝送ファイルの数の上限は設けていません。
ただし、ハードディスクの空き容量の不足やフォルダ/ディレクトリの容量制限により、伝送ファイルが登録できなくなることがあります。

Q2
受信処理の終了後に、伝送ファイルの取り出しを自動的に行えますか?
A2

行えます。

ZGTCPユーティリティの伝送ファイルの取り出しコマンドを指定したプログラムが、受信ファイル情報の正常終了イベントで起動されるように設定してください。
起動されるプログラムには、イベントが発生したファイル転送の情報を起動引数で与えられます。起動引数を利用することで、受信したファイルを特定して取り出すことができます。
詳細は以下を参照してください。

  • 『ユーザーズマニュアル』の「スケジュール機能の使用」の「スケジュール機能」
    「ファイル転送終了後にプログラムを自動実行する」
Q3
全銀TCP通信プログラムが、開局回答電文に処理結果「99」をセットして送信するのはどのような場合ですか?
A3

以下の場合に処理結果「99」をセットして送信します。

  • 起動区分に「SECONDARY」を設定しているステーション情報の、当方センター確認コードと相手センター確認コードの組み合わせと合致した場合
  • 伝送完了ポイントが「TRANS」で、1次局側列信の2つめの転送が行われた場合(モード変更なしの場合のみ)
  • 開設可能セッション数をオーバーした場合
Q4
全銀TCP通信プログラムが、開始回答電文に処理結果「99」をセットして送信するのはどのような場合ですか?
A4

以下の場合に処理結果「99」をセットして送信します。

  • ファイル管理が「USER」で、受信ファイルが未登録の状態でファイル受信が行われた場合
  • 1次局側で転送要求されたファイル定義、またはステーション定義+ファイル定義がホールド状態の場合
  • 1次局側でレコード長がテキスト長より大きい設定の場合
Q5
サイクル番号を変更できますか?
A5

できます。

  • -mオプション、あるいは-rオプションを指定してcycleコマンドを実行します。
  • -rオプションを指定してopenコマンドを実行します。

ただし、ZGTCPデーモンが起動している必要があります。

Q6
サイクル番号を1日単位で初期値に戻すことができますか?
A6

ZGTCPデーモンが常駐していれば、できます。
システム情報定義ファイルのシステムスケジュール情報で、システムの稼働開始の設定行に「CYCLENO」オプションを指定してください。稼働開始時刻になると初期値に戻ります。

Q7
どのタイミングでサイクル番号が初期値に戻りますか?
A7

○ZGTCPデーモンが常駐していない場合
ZGTCPデーモンを起動すると初期値に戻ります。

○ZGTCPデーモンが常駐している場合
システム情報定義ファイルのシステムスケジュール情報で、システムの稼働開始の設定行に「CYCLENO」オプションを指定した稼働開始時刻になると初期値に戻ります。
「CYCLENO」オプションを指定していない場合、サイクル番号は継承します。

Q10
2次局のファイル転送で、開設可能セッション数を超えた場合でも再試行されますか?
A10

対象のステーションIDのステーション情報で指定した開設可能セッション数を超えると、「セッション数オーバー」となりファイル転送は行われません。また、伝送ファイルのステータスが「異常終了」とならないため、再試行するように設定していても再試行されません。
システム全体のセッション数を超えた場合も同様です。システム全体のセッション数については、-hオプションを指定したzgtcpdコマンドを実行して確認できます。

Q11
ファイル転送中に「稼働終了時刻」を超えると、伝送処理はどうなりますか?
A11

ファイル転送処理は継続されます。
ファイル転送が正常終了しなかったときは、再試行回数が残っていると稼働時間帯外でも再試行を行います。

Q12
コード変換することはできますか?
A12

ファイル定義情報ファイルにおいて以下の設定が必要です。

  • FILETYPEパラメータに「TEXT」
  • CODECHGパラメータに「YES」

また、上記設定に伴い関連する以下のパラメータの設定が有効となります。
運用に応じた設定をしてください。

  • SC_CODE/LC_CODE
  • KSHIFT
  • CRLF
  • CRLFCODE

各パラメータの詳細は以下を参照してください

  • 『ユーザーズマニュアル』の「全銀TCP通信プログラムの環境設定」の
    「稼働情報の設定」
    「ファイル情報定義ファイル」

設定変更(UNIX&Linux)

Q1
送信/受信できるファイルの大きさの上限を教えてください。
A1

送信/受信するファイルの大きさに関連する値の上限は以下のとおりです。

  • レコード長  32687バイト ※
  • レコード件数 16777215件
  • テキスト長  32692バイト ※
  • テキスト件数 65535件
  • 以下のバージョン以降では、設定できる値の上限が拡張されています。
    Solaris版 V1.22-03
    AIX版   V1.22-01
    HP-UX版  V1.22-03
    Linux版  V1.22-02

また、設定できる値の上限は以下のとおりです。

  • レコード長 65379バイト
  • テキスト長 65384バイト
Q2
ZGTCPデーモンを起動したときに、実行時刻を経過した定時スケジュールを実行しないようにできますか?
A2

できます。

ZGTCPデーモンの起動時に、-r オプションを指定してzgtcpdコマンドを実行してください。

Q3
ログファイルやトレースファイルのサイズを変更できますか?
A3

できます。
オプション定義ファイルに、ファイルの大きさを設定します。
詳細は以下を参照してください。

  • 『ユーザーズマニュアル』の「全銀TCP通信プログラムの環境設定」の「稼働情報の設定」
    「オプション定義ファイル」

管理(UNIX&Linux)

Q1
他のサーバへ設定を移行する方法を教えてください。
A1

作業を実施する際は、ZGTCPデーモンを終了しておいてください。

○設定情報
インストールディレクトリ下のetcディレクトリのdefファイルをコピーしてください。
ただし、システム情報定義ファイルの以下のキーワードにインストールディレクトリ以外を指定している場合、それぞれのキーワードに指定しているディレクトリ下のdefファイルをコピーしてください。
STADEF
FILEDEF
FTRNDEF
defファイルをコピーしたら、ZGTCPユーティリティのfileコマンドを実行してください。

○ファイル転送結果/送受信ファイル
インストールディレクトリ下のsysディレクトリのファイルをディレクトリごとコピーしてください。
ただし、システム情報定義ファイルのSYSDIRキーワードにインストールディレクトリのsysディレクトリ以外を指定している場合、SYSDIRキーワードに指定しているディレクトリ下のファイルをディレクトリごとコピーしてください。

また、以下のファイルは上述の作業では移行されません。

  • コードテーブル設定のファイル
  • イベントの発生時に実行するシェルファイルなど

これらのファイルは別途、手作業で移行してください。
旧環境と同じディレクトリにコピーすれば、設定を変更する必要はありません。

Q2
設定情報やファイル転送の履歴のバックアップを取れますか?
A2

○設定情報
インストールディレクトリ下のetcディレクトリのdefファイルを保管してください。
ただし、システム情報定義ファイルの以下のキーワードにインストールディレクトリ以外を指定している場合、それぞれのキーワードに指定しているディレクトリ下のdefファイルを保管してください。
STADEF
FILEDEF
FTRNDEF

○ファイル転送結果/送受信ファイル
インストールディレクトリ下のsysディレクトリのファイルをディレクトリごと保管してください。
ただし、システム情報定義ファイルのSYSDIRキーワードにインストールディレクトリのsysディレクトリ以外を指定している場合、SYSDIRキーワードに指定しているディレクトリ下のファイルをディレクトリごと保管してください。

また、以下のファイルは上述の作業では保管されません。

  • コードテーブル設定のファイル
  • イベントの発生時に実行するシェルファイルなど

これらのファイルは別途、手作業で保管してください。

Q3
全銀TCP通信プログラムを導入しているサーバのIPアドレスを変更しますが、設定変更は必要ですか?
A3

全銀TCP通信プログラムの設定項目を変更する必要はありません。
ただし、以下の点に注意してください。

○ファイアウォールの設定
ファイアウォールで利用するIPアドレスを制限している場合、1次局ならば接続先となるIPアドレスを、2次局ならば接続元となるIPアドレスを変更しておく必要があります。

○相手側の設定
 全銀TCP通信プログラムを1次局として利用している場合、相手側から見て接続先のIPアドレスが変更されることになります。
 相手側のソフトウェアで接続先のIPアドレスを変更するか、ホスト名で設定している場合はDNSなど名前解決をする仕組みの設定を変更する必要があります。

 また、ファイアウォールで利用するIPアドレスを制限している場合、相手側が1次局ならば接続先となるIPアドレスを、相手側が2次局ならば接続元となるIPアドレスを変更しておく必要があります。

こちらも参考にしてください。

稼働環境(UNIX&Linux)

Q1
NAT(Network Address Translation)に対応していますか?
A1

NAT変換する環境であるかは意識していません。
通信相手もTCP/IPで接続できるように設定していれば、NATによる挙動の差や注意点は特にありません。

Q2
複数のNIC(Network Interface Card)を持つマシンの場合、どのNICに設定したIPアドレスを使用するかを指定できますか?
A2

指定できません。

1次局の場合は、通信相手が接続先として指定したIPアドレスに接続されます。
2次局の場合に使用するIPアドレスは不定です。

Q3
クラスタ環境で利用できますか?
A3

弊社サポートセンターにお問い合わせください。その際、保守契約を締結されているか確認させていただきます。
保守契約が未締結の場合、大変申し訳ありませんがご対応いたしかねます。あらかじめご了承ください。

Q4
全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)を利用することはできますか?
A4

暗号化プロトコルSSL/TLSの場合、弊社製品である「EDI-Master B2B for TLS」と連携させれば利用できます。

「EDI-Master B2B for TLS」の詳細については、以下を参照ください。

また、株式会社エヌ・ティ・ティ・データの提供する
ファイル伝送サービス「AnserDATAPORT」との接続試験を実施し、
正常に「AnserDATAPORT」での通信ができることを確認しております。
以下を参照ください。

  • AnserDATAPORTは、株式会社エヌ・ティ・ティ・データにおける登録商標です。
  • その他記載されている会社名、商品名は各社の登録商標または商標です。
Q5
ウイルス対策ソフトを使用する場合、監視対象から除外する必要があるディレクトリやファイルはありますか?
A5

以下のディレクトリおよびファイルを監視対象から除外してください。

  • デフォルトのインストールディレクトリ下のファイル/ディレクトリ
    (デフォルトのインストールディレクトリは「/usr/zgtcp」です。)
  • 送信時に登録するファイルのディレクトリ
  • 登録時に指定するディレクトリ(ファイル管理が「USER」の場合)
  • 受信時にファイルを取り出すディレクトリ
  • 各定義ファイルを、デフォルトのディレクトリ(/usr/zgtcp/etc)以外の
     ディレクトリに作成した場合、システム情報定義ファイルの
     「定義ファイル情報」で設定されたファイル
  • 制御ファイルを、デフォルトのディレクトリ(/usr/zgtcp/sys)以外の
     ディレクトリに作成した場合、システム情報定義ファイルの
     「ローカル情報」のSYSDIRキーワードに指定したディレクトリ

上記で除外するファイル/ディレクトリに加えて、ZGTCPデーモンの起動時に-yオプションでシステム情報定義ファイルを指定する場合、
-yオプションに設定したシステム情報定義ファイルを監視対象から除外してください。

エラーコード(UNIX&Linux)

Q1
1.FILDFGET
A1

【説明】
伝送ファイル読み込み処理でエラーが発生しました。

【原因】

  • テキスト形式で固定長の場合、伝送ファイルに、送信ファイル情報で設定されたレコード長までに改行コードがないレコードが含まれています。
  • テキスト形式で可変長の場合、伝送ファイルに、「ステーション情報で設定されたテキスト長-7バイト」より大きなレコードが含まれています。
  • 圧縮する設定の場合、圧縮によりデータが伸長し、「ステーション情報のテキスト長に設定できる最大値-7バイト」を超えています。

【対応】

  • 改行コードを除去しない設定の場合は、改行コードを含むレコード長を、改行コードを除去する設定の場合は、改行コードを除いたレコード長をファイル情報のレコード長に設定してください。レコード長は双方で同じにする必要があります。
  • 改行コードを除去しない設定の場合は、「一番大きなレコードのレコード長(改行コードを含む)+7バイト」以上の値を、改行コードを除去する設定の場合は、「一番大きなレコードのレコード長(改行コードを除く)+7バイト」以上の値をステーション情報のテキスト長に設定してください。
  • 双方で圧縮しない設定にするか、ステーション情報のテキスト長の設定値を小さくしてください。
    圧縮はテキスト単位で行われますが、どの程度伸長するかはデータに依存します。

     

Q2
PRTBUFER開く
A2

【説明】
受信したテキストがステーション情報のテキスト長を超えています。
【原因】
圧縮指定や漢字シフトコード・改行コードの扱いなどが理由で、実際のデータとテキスト長の設定値があっていません。
【対応】
圧縮を設定している場合、データの並びによっては、圧縮によりデータがかえって伸長することがあります。
ステーション情報のテキスト長の設定値を大きくするか、双方で圧縮しない設定にしてください。

問題解決(UNIX&Linux)

Q1
以下のエラーでZGTCPデーモンが起動できない。「F 00036300 MAPPING FILE DIR(xxx) ALREADY EXIST」 ※「xxx」はディレクトリ
A1

インストールディレクトリのmemディレクトリ下のファイル/ディレクトリを削除してください。
ファイル/ディレクトリの削除だけではセマフォが残っていて、ZGTCPデーモンが起動できないことがあります。ファイル/ディレクトリの削除後もZGTCPデーモンが正常に起動できない場合は、OSを再起動してください。

Q2
 PCのIPアドレスを変更後、以下のエラーでZGTCPデーモンが起動できない。「F 00011200 PROGRAM END - LICENSE INVALID」
A2

ZGTCPデーモンの起動時に、ホストIDがライセンスをインストールした際のホストIDと一致しているかどうかでライセンスの確認を行っていますが、IPアドレスやホスト名を変更するとホストIDが変更されるためライセンス不正となります。
ライセンスのインストールにライセンス・ディスクを使用している場合は、ライセンスのインストール解除後、ライセンスのインストールを行ってください。それ以外の場合は、弊社サポートセンターにお問い合わせください。その際、保守契約を締結されているか確認させていただきます。
保守契約が未締結の場合、大変申し訳ありませんがご対応いたしかねます。あらかじめご了承ください。

Q3
伝送ファイルを登録しても、随時ファイル転送スケジュールによるファイル転送が行われないのはなぜですか?
A3

以下のような原因が考えられます。

  • ZGTCPデーモンが起動していない。
    UNIX/Linuxのpsコマンドを実行して「zgtcpd」が実行中か確認してください。
    実行していない場合、ZGTCPデーモンを起動してください。
  • 稼働時間帯外である。
    システム情報定義ファイルのシステムスケジュール情報で、システムの稼働開始時刻、稼働終了時刻を確認してください。
    設定されていない場合、0:00~24:00が稼働時間帯となります。
    稼働時間帯外の場合、稼働時間を調整してください。または、openコマンドを実行してください。
  • 対象のステーション・ファイルの組み合わせがホールド状態である。
    -vオプションを指定したserviceコマンドを実行して、対象のステーション・ファイルの組み合わせがホールドされていないか確認してください。
    ホールドされている場合、-rオプションを指定したserviceコマンドを実行して、対象のステーション・ファイルの組み合わせをリリースしてください。
  • 随時ファイル転送スケジュールの実行ステータスが「中止」または「保留」になっている。
    -l Tオプションを指定したscheduleコマンドを実行して実行ステータスを確認してください。
    なお、随時ファイル転送スケジュールによるファイル転送が最終的に異常終了すると、実行ステータスは「中止」となります。
    「中止」または「保留」になっている場合、-rオプションを指定したscheduleコマンドを実行して解除してください。
Q4
OS起動時の自動起動に失敗する。「F 00011200 PROGRAM END - LICENSE INVALID」(Linux版のみ)
A4

手動でZGTCPデーモンを起動できるか確認してください。
手動ではZGTCPデーモンを起動できる場合、ネットワークのサービスが起動される前に、全銀TCP通信プログラムのサービスが起動したために
ホスト名の解決ができず、ZGTCPデーモンの起動時のホストIDがインストール時のものとは一致しなかったことが原因として考えられます。

ネットワークのサービスが起動したあとに、全銀TCP通信プログラムのサービスを起動するよう、 システム起動ファイルに下記設定を追加し、
自動起動できるか確認してください。

[Unit]
Description=ZGTCP Daemon Start
After= network.target remote-fs.target nss-lookup.target

なお、手動でもZGTCPデーモンを起動できない場合、問題解決(UNIX&Linux)のQ2を参照してください。

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