Asprova(アスプローバ)生産スケジューラ
日本の製造業に支持されるトップシェアの生産スケジューラ Asprova
Asprova(アスプローバ)とはキヤノンITソリューションズ株式会社の基幹システムコンセプトである『AvantStage』の生産スケジューラソリューションであり、アスプローバ株式会社が開発をおこなっています。日本国内では2,562サイト、海外では1,104サイト※への導入と国内・海外での支援体制も充実しております。市場のニーズをとらえ毎年機能を拡張し、2018年には「ものづくり日本大賞」で経済産業大臣賞を受賞しました。熟練者のノウハウに依存してきた製造業の様々な生産スケジューリングを超高速に立案し、多くの効果を提供いたします。
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2024年5月現在
システムの概要

昨今の製造業では消費者ニーズの多様化に伴い、少品種大量生産から多品種少量、かつ短納期での生産が求められるようになりました。これによって、急な差し込み案件や計画変更が発生しやすく、生産スケジュールの迅速かつきめ細やかなコントロールが必要になってきました。また、製造業を支えてきたベテラン作業員の退職なども増加している今、かつて一般的だった「ベテラン作業員の経験による計画作成」という属人的なスタイルから脱却し、限られた人材や設備の中で効率良く生産活動を行える『生産スケジューラ』の存在が重要となってきます。
Asprovaは、豊富な機能と安心のサポート体制で、生産スケジューリングにおける課題解決に貢献いたします。
このような課題をお持ちのお客さまは、私たちに、ご相談ください
このような課題を解決
- 現在の製造設備で、もっと効率よく生産したい
- もっと作業時間の合理化や作業効率向上を図りたい
- 仕掛品・製品在庫を可視化して、過剰や偏在を低減したい
- 計画担当者が休むと工場が混乱する事態を解消したい
- 納期の問合せに、早く・正確に回答できるようにしたい
- トータルの製造リードタイムをもっと短縮したい
特長
圧倒的な導入実績
Asprovaは、全世界3,000本を超える幅広い分野のユーザ様に使われている、生産スケジューラの日本トップブランドです。 まずはパイロットとしてひとつの生産ラインに導入して設定・利活用方法・効果を検証し、そのうえで対象ラインや工場を拡大していく企業が多く、幅広い分野から高い評価をいただいております。
充実した基本機能
複数プロセスを同期させた計画、標準時間をベースにした秒単位での計画が立案できます。また一台一台の機械や金型、人員別の計画にも対応しています。さらに進捗を加味した計画を立案、複数の計画シナリオの作成にも対応など充実した基本機能を搭載しています。
グローバル対応
日本国内はもとより、世界20ヵ国での販売網やサポート体制を保持。(アスプローバ社体制を含みます)
10ヵ国語以上の多言語にも対応しています。
豊富なGUI
納期遅れ、負荷オーバーなどをイメージに直結するGUIで可視化、使い勝手を向上する事で、複雑な設定を柔軟に対応する事が出来ます。更にマッピングのみでデータ連携出来るデータ入出力も実現しています。
機能

Asprovaは、製造現場の様々なニーズに対応する豊富な機能を標準搭載しています。
設備や人員の負荷を考慮しながら、工場内の各生製造装置や製造スタッフにおける計画基準日時から先のスケジュールを秒単位の精度で作成し、実行可能な作業指示を出力することができます。
主な機能について、キヤノンITソリューションズが毎月開催している『Asprova 製品・導入ポイント紹介セミナー』から抜粋し動画にまとめました。
資源ガントチャート

- 設備・作業者の能力を考慮した自動スケジューリング
- 割付け順序制御によるリスケジュール及び段取り制約のシミュレーション
- マウスで簡単に計画変更
オーダガントチャート

- 製造オーダ、品目毎に計画表示
- 納期遅れ表示
- 製造オーダ、品目、納期順にソート
負荷量グラフ

- 設備・作業者別に稼働率をビジュアル表示
- 集計期間(時間、日、週、月単位)が自由に設定可能
- Excelフォーマットにエクスポート可能(グラフ、各種分析等)
在庫グラフ

- 在庫(製品、中間品、原材料)の推移をビジュアル表示
- Excelフォーマットにエクスポート可能(各種分析等)
製造BOM

- 工順、部品表を統合化
- マスタ情報を統合化して管理できるため、理解しやすく、登録ミスが少ない
計画エンジン

アスプローバの計画エンジンは、生産スケジューラとして求められる要件の実現が可能
- きめ細やかな設定項目
- 様々な要件や制約を考慮したスケジューリングを実現
【Asprova Ver.17新機能】 Custom Window

見やすく、操作しやすい画面を自由にカスタマイズ
- プログラム言語でカスタム画面を作成し、Asprova内に表示
- 計算結果の表示や、使いやすい操作画面をユーザーの好みのデザインで作成
【Asprova Ver.17新機能】 Solver

最適なスケジューリング結果を得る新しい割付けコマンド
- AIを駆使して直感的かつ簡単な設定で高度なスケジュールを立案
- 最適化したい要件を選択すると数百万通りの計画を高速に自動生成/評価し、最適なスケジュールを創出
【Asprova Ver.17新機能】 Welcome Screen

体験版ユーザーのステップアップをナビゲート
- ユーザーが体験版をスムーズに使い始められるようナビゲート
- Asprova体験ツアーやセミナーを通した導入検討までの道のりを、一歩一歩わかりやすく案内
【Asprova Ver.17新機能】 Web Viewer

タブレットやWebブラウザで現場からアクセス
- 製造現場のタブレットやWebブラウザからAsprovaのデータにアクセス可能
- ガントチャートや差立てビューで計画結果を参照したり、作業実績を登録
活用分野
活用ケース
企業の共通する課題に対し、生産スケジューラを導入することで改善されるケースをご紹介します。

海外サイトへの対応
キヤノンITソリューションズグループの海外現地法人を中心に、海外への導入作業を行っています。
AvantStageラインナップ『mcframe』との連携

Asprovaは、AvantStageのひとつのソリューションである、生産管理システム『mcframe』との独自のデータ連携テンプレートを保有しており、納期情報や製造指示など、mcframeとのスムーズな連携が可能です。
お客さま事例紹介
Asprova導入実績トップクラスの販売パートナーであるキヤノンITソリューションズでは、多くの製造業のお客様に対しての導入実績を有しております。また、基幹業務トータルソリューション『AvantStage』にて、生産スケジューリングだけでなく、お客様の基幹業務全体の課題解決をご支援いたします。
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日鉄大径鋼管株式会社様経験豊富なベテランにしかできなかった多様な製造仕様、製造工程に対する生産計画業務の自動化、高速化を実現。業務負荷が大幅に軽減され、計画精度向上により業務品質が改善された事例です。
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マルハニチロ株式会社様スマートファクトリー構想に基づくデジタル統合管理のための基盤を整備。7つの工場の業務改革を強力に推進。
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日本食研ホールディングス株式会社様ベスト・オブ・ブリードでシステム導入。少量多品種生産と単品日本一を両立する主要4工場の統一基盤を実現。
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日本特殊陶業株式会社様SAPとシームレスな連携を図り、複数工場の同時立ち上げを実現。月次計画から週次計画へ計画サイクルを短縮し、受注変更への速やかな対応など大きな効果が出た事例です。
Asprova導入について
全体の流れ
キヤノンITソリューションズは、Asprovaご導入に際して 『導入検討プロセス』『導入プロセス』『保守プロセス』と、3つのプロセスを経て、検討段階から持続的な運用まで一貫してサポートします。

導入プロセスでのSTEP
導入プロセスでは、3つのSTEPに沿って導入を進めていきます。各STEPごとに、それぞれ2か月間で進める事が一般的です。お客様にも、スケジューラの基本インプット、制約条件の設定方法、計画パラメータの作成方法、表示変更方法など、段階的にスキルを習得いただき、安定した運用と永続的な利用を目指します。

STEP 1導入支援(Asprova基本モデル作成)
実態を把握し、代表品目を使用して利用マスタ、マスタ使用項目・設定方針を決定します。
作業項目
- 実態把握(製造諸元整理)と精度UP
- スケジューラ要件整理
- マスタ設定の基本方針決定
- 特異要件対応方針の決定
- 基本スケジューリングモデル作成と割付検証
STEP 2設計支援(Asprova拡張モデル作成)
STEP1にて作成した基本スケジューリングモデルを基に、実運用で使用する全品目データを登録し、ベーススケジューリングパラメタを決定します。
作業項目
- スケジューリングパラメタの基本方針決定
- 基本スケジューリングモデルの拡張
- 拡張したスケジューリングモデルの割付検証
STEP 3運用支援(Asprova本番運用モデル作成)
STEP2にて作成した拡張スケジューリングモデルを基に、各種テストフェーズを通じて運用検証を行い、実運用に向けた最終チューニングを実施します。
作業項目
- スケジューリングパラメタのチューニング
- 表示設定の変更
- オペレーション確認
導入のポイント
スケジューラはあくまでも計画立案の支援ツールです。一度に多くのものを解決しようとすると、担当者の負荷が高くなり立ち行かなくなる可能性があります。課題の優先度を付けどこまで改善していくのかターゲットを絞り、段階を追って改善を行っていくことが重要です。お客様ごとの適切な目標設定が導入のポイントです。


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コラム・レポート
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キヤノンITソリューションズ株式会社(製造・流通ソリューション事業部門) 製造ソリューション事業部