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そのマイグレーション、本当に「大丈夫」ですか?―プロジェクト成功を阻む3つの“罠”とはイベントレポート

モダナイゼーションの実施は、単なる基幹システムの刷新にとどまらず、企業競争力の強化や未来価値の創造につながる重要な取り組みです。その中でも「リホスト」や「リライト」といった移行手法(マイグレーション)は、既存資産を活かしながら新環境へ移行できる手段として多くの企業で採用されています。一方で、マイグレーションプロジェクトには想定外の手戻りや負荷の増大、ひいては大きな損失につながる“落とし穴”が潜んでいます。
こうした「罠」はマイグレーションプロジェクトのどこに潜んでいるのか、また、どのように「罠」を回避し、「安心・安全・確実な移行」を実現できるのか。
2025年12月に開催したオンラインセミナー『そのマイグレーション、ちょっと待った!プロジェクト成功を阻む3つの罠』では、マイグレーションプロジェクトの成功を阻む「罠」とその回避策を紹介しました。

この記事の目次

システムの維持費高騰、ベンダーの撤退、技術者不足――。
レガシーシステムを取り巻く環境は急速に変化しています。維持コストの増加、ベンダー撤退、技術者不足などを背景に、基幹システムの刷新を本格的に検討する企業が増えています。

モダナイゼーションには成功事例もある一方で、手戻りやコスト超過など、プロジェクトがうまくいかなかったケースも少なくありません。
重要なのは、単に移行を進めるだけではなく、失敗の要因を事前に見極め、確実に回避する視点です。そのため、手戻りやコスト超過を抑えながら進める「安心・安全・確実な移行」へのニーズが高まっています。

モダナイゼーションの実態:うまくいかなかった事例も少なくない。→プロジェクト初期検討の不足、移行後の体制不備、追加要望によるコストや期間の大幅超過/基盤を取り巻く状況の変化:メインフレームメーカの撤退、「2025年の崖」、IT人材不足

マイグレーション経験者が語るマイグレーションの課題

2025年に当社では、マイグレーションに関するお客さま調査を実施しました。調査結果を整理すると、以下のような課題が見えてきます。

図:マイグレーションに関する意識調査の結果(抜粋)
マイグレーション前
リスクの検討が不十分のまま進めた結果、後工程で手戻りや、障害につながるケース
マイグレーション中
スケジュールに対する過剰なスコープの設定や、複数の移行方式の併用により、プロジェクトが複雑化し、リスクが増大するケース
マイグレーション後
人材不足やノウハウの継承の問題が残り、運用フェーズで新たな課題が顕在化するケース

これらの課題を紐解いていくと、マイグレーションプロジェクトに潜む「罠」が明確になります。

プロジェクトの成功を阻む「3つの罠」とは

1、「“普通”という思い込み」に潜む罠

既存の資産に対して「普通」、と感じているところにリスクが潜んでいる

マイグレーションの検討段階で「特殊なことはしていない」「他社と変わらないはず」──この前提がリスクを見えにくくします。実際には、既存システム特有の仕様や、例外処理が存在し、それが移行後のトラブルに繋がったりする可能性があります。“普通”の中に潜む”例外”を見落とすことが、後の大きなリトラブルとなりうるのです。

2、「ついでに改善」の罠

マイグレーションプロジェクトに、業務や運用をよりよくする、という付加価値をつけることには注意が必要

システム刷新に合わせて、業務改善の推進や既存課題の解消を同時に実現したいと考えるケースは多く見られます。
​しかし、移行作業と同時に仕様変更や構造変更を行ってしまうと、移行前後の比較が難しくなり、テストや検証の負荷が急激に高まることがあります。品質を担保することが難しくなるので、テストに余分な時間がかかることや、潜在的なバグの原因にもなりえます。

3、「崖を越えた先に待ち受ける」罠

マイグレーション前から続く課題に加えて、新たな課題が出てくる

マイグレーションは本番移行の完了で終わり――
​そう捉えられがちですが、実際には移行後の運用にも注意が必要です。
​システム維持に必要な人材の不足やドキュメント整備の遅れといった課題は、大規模プロジェクトを経てもなお解消しきれないケースが少なくありません。
​さらに、環境の変化に伴い、運用手順や障害対応の方法にも見直しが求められます。
​このように、マイグレーション完了後も保守・運用領域には新たな課題とリスクが存在します。

マイグレーション成功の鍵は「事前に罠を知ること」

こうしたポイントは理解していても、実際のプロジェクトで網羅的に整理することは容易ではありません。どこに注意すべきか、どの観点で評価すべきかを体系的に把握することが、成功可否を分ける重要なポイントです。

本セミナーでは、「3つの罠」を起点に、具体的なチェックの観点と、準備の進め方を整理しました。

ホワイトペーパーダウンロード

「そのマイグレーション、本当に“現状のままで”大丈夫ですか?」

「自社のマイグレーションにも、同じリスクが潜んでいないか?」そんな不安を感じている方へ

基幹システムのリホスト型マイグレーションで特に注意すべき「考え方の落とし穴」を3つの視点で整理

本資料では、セミナーで解説した「3つの罠」、リホスト型マイグレーションにおける代表的な“落とし穴”と、その回避策を体系的に整理しています。

  • 移行前に確認すべきチェックポイント
  • 見落としがちなリスクの具体例
  • 手戻りを防ぐための実践的な考え方

を一冊にまとめました。

自社の移行計画に見落としがないか確認したい方は、ぜひご活用ください。

こんな方におすすめ
サムネイル画像:マイグレーション成功を阻む『3つの罠』と回避の鉄則

本資料は、これから基幹システムの刷新・マイグレーションを検討する情報システム部門・IT企画部門のご担当者、ならびにプロジェクト責任者の方におすすめです。「リホストだから大丈夫」と考えている基幹システム刷新のご担当者・プロジェクト責任者の方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

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キヤノンITソリューションズ株式会社 デジタルサービス統括本部