コラム｜初級編（番外編）　続・需給 × 家族
～身近に存在する“発注方式”～［2023.04.18］

「・・・よし！やっぱりポテチはうすしお味にしよっと！みんなもう決まった？じゃーレジいこうかー！ママ、支払いお願いねー」

「はいはい・・・あれ？お財布忘れてきたみたい・・・パパ、お願いできる？」

「え？オレも持ってきてへんよ？こまったな・・・どうしよう？」

「えー、もう仕方ないないなー・・・じゃーここは私に任せてもらおうかー！」

「え？いろはちゃんもお財布持ってきてないでしょ？・・・はっ！・・・あなた・・・まさか・・・」

「はっ！・・・じゃないよ！ちゃんと払うよ、これで！」

「・・・スマホ？あぁ、電子マネーだっけ？周りもみんなやってるよなー・・・やっぱり便利なん？」

「うん、スマホさえ持ってれば手ぶらで出かけられるしねー」

「いざ支払おうとしてもチャージ？だっけ？されてなくて結局現金で払ったってお隣の奥さんが言ってたわよ？結局、チャージしたりとか管理が面倒なんじゃない？」

「そんなことないよー。私は残金が5,000円を下回ったら、自動的にクレジットカードから10,000円チャージされるようにしてるから全然面倒じゃないよー」

「でも、現金みたいに実物がないと、使いすぎたりせーへん？」

「そういう場合は、毎月自分が決めた金額だけチャージ、みたいな方法もできるらしいから、使いすぎるヒトはそっちの方法にしてるみたい」

「へー、チャージにもいろいろ方法があるのね・・・そういえば、いろはちゃん、いつの間にクレジットカード作ったの？」

「・・・ううん、作ってないよ・・・ほら、この前お使いに行ったとき、ママのクレジットカード借りたじゃない？それで申し込んだの・・・」

「え？それっておかしくない？だってママの口座から引き落としされるんでしょ？」

「・・・お、おかしくないよ？だって今日のお菓子やジュースは、もともとママが支払うつもりだったでしょ？」

「あれ？そうかー・・・じゃーおかしくないのかー・・・」

「そうだよ、ママ、考えすぎー」

「・・・いろは、帰ったら自分のクレジットカード作ってカード登録を変更しなさい。あと、チャージ方法も月額の方にしときや」

「・・・へい」

「もう洗濯物はないわね？洗濯かけるわよー・・・あらやだ、洗剤がもうなくなりそうだわ・・・明日スーパーに買いに行かなくちゃ・・・」

「え？ママ、洗濯用の洗剤、いつもスーパーで買ってるの？重いし、ずっといるからネットショッピングで買って配送してもらえばいいのに・・・ほら！定期便にするともっと安くなるよ！？」

「へーそうなの？安くなるの？まぁ！いつも買うスーパーより安いじゃない！？これはお得だわー！でも、なぜ定期便だと安いの？」

「・・・そういわれてみれば、なんでやろ？いろは、仕事で需要予測がどうとか言ってるやん？なんでかわかる」

「え？うーん、そういえば資材課の人がなんか言ってたなー・・・先々の受注確度が高いと、材料をまとめて発注できるから・・・」

「安く仕入れることができて、その分安く販売できるってことね！この前話してたディスカウントショップの例と同じね！」

「なるほどー・・・そういわれると納得やなー・・・それにしてもママ、良く覚えてたな！正直びっくりやわ・・・」

「ふっ、やっと世界がママのすごさに気付き始めてきたかな？」

「はいはい、じゃー定期便申し込んでおくねー」