自由な角度から衣服の装着状態を確認する「衣服デザインシステム」研究プロジェクトに活用導入事例
東京大学 大学院 情報理工学系研究科 五十嵐研究室 様のケース
昨今アパレル産業における標準サイズの大量生産は、個人の体型の違いが考慮されていないため、過剰生産・過剰在庫、廃棄による地球環境への影響もあり、深刻な問題となっています。しかしながら、従来のオーダーメイドのフィッティングプロセスは、時間と労力がかかり費用もかかります。
東京大学 大学院 情報理工学系研究科 五十嵐研究室は、キヤノンMRシステム「MREAL」を用いて「拡張現実(Augmented Reality, AR)の衣服デザインシステム」の研究プロジェクトを行いました。本プロジェクトは、拡張現実(AR)・複合現実(Mixed Reality, MR)の特徴を活用した取り組みです。個人の体型に基づいて衣服をフィッティングするための衣服デザインシステムを制作するにあたり「MREAL」が採用されました。
本プロジェクトの研究結果は、2023年12月12日(火)から2023年12月15日(金)にオーストラリアのシドニーで開催された「SIGGRAPH Asia 2023」にて発表され、「Best XR Demo Award」を受賞しました。
- 顧客満足度向上
- 製品・サービス品質の向上
「拡張現実(Augmented Reality, AR)の衣服デザインシステム」
本システムは衣服をオーダーメイドしようとするお客さまに仮想衣服を着用いただき、MREALを被ったデザイナーが自由な角度から衣服の装着状態を確認できます。さらに様々な衣服編集機能を使用してリアルタイムに調整することもできます。本システムを活用することにより、購入者は仕立て屋のような衣服カスタマイズを楽しむ没入型体験ができます。さらにアパレル業界の過剰在庫問題の解決にも貢献することが期待されます。
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写真提供:東京大学 大学院 情報理工学系研究科 五十嵐研究室
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SIGGRAPH Asia 2023:
関連利用シーン
関連セミナー(アーカイブ)
MREALの活用事例(キヤノンマーケティングジャパン株式会社主催)の公開のセミナー動画をご覧いただけます。
ご採用頂いたソリューション・製品
- MRソリューション
- 現実空間に、開発中の新型車や建設予定の建物が、実際に目の前にあるかのように現れます。
キヤノンが開発したMRシステム「MREAL」は、現実映像とCGを違和感なく融合し、自由な視点から体験できる映像技術です。
光学技術と映像技術を結集した「MREAL」により、幅広い分野にソリューションを提供しています。
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キヤノンITソリューションズ株式会社 (製造・流通ソリューション事業部門) 製造ソリューション事業部 製造ソリューション事業企画本部