メインフレーム用端末エミュレータ
TCPLink Enterprise Server
一元管理、セキュリティ対応機能を備えるサーバー・クライアント型 端末エミュレータ
TCPLink Enterprise Serverは、IBM、富士通、日立、NECの各社メインフレームおよび、IBM i(AS/400)のオンライン端末機能をWebブラウザ環境の様々なクライアントで実現するWeb対応端末エミュレータです。
HTML、ActiveXコントロールに対応し、Webブラウザによるホストアクセスを実現しています。クライアントインストール型端末エミュレータのAPIを利用した単なる画面のWeb化ではなく、エミュレータシステムそのものをWebに最適化した、本格的な「Web to Host」対応製品です。
システム構成図
- 端末エミュレータの一元管理を実現したい方
- 多様なクライアント環境で端末エミュレータを利用したい方
- メインフレーム上の情報漏えいリスクを軽減したい方
- スマートデバイスからメインフレームのデータにアクセスしたい方
- クライアント1台毎にインストールする必要なしソフトウェアはサーバーに導入し、クライアントに必要なものはすべてサーバーから供給されるため、クライアント1台毎にインストールする必要はなく、プログラムの更新もサーバーのソフトウェアを更新するだけで、クライアントでは何も意識することなく、常に最新の環境でオンライン業務を行うことができます。
ソフトウェアの導入・更新作業が容易で、クライアントの一元管理も行えるため、システム管理者の負担を軽減し、TCOの削減にも貢献します。 - 堅牢でセキュアなシステム構築をサポート最大40,000セッションの管理・接続をサポートし、信頼性の高い大規模システムを構築することができます。また、SSL通信に対応しているため、セキュアなホストアクセスが実現できます。
エミュレータ機能のうち、情報漏えいが懸念される機能を制限することができます。制限できる機能として、ホスト印刷/ファイル転送の使用禁止、プリンタ/ファイル出力先の固定、ホスト画面のハードコピー/クリップボードへの貼り付け禁止などがあります。 - 多様化するクライアント環境に柔軟に対応Windowsアプリケーションとして、従来の端末エミュレータと同様に利用できる他、HTML、ActiveXコントロールによるエミュレーション方式をサポートし、Webブラウザでも利用できるため、ハイスペックなデスクトップPCだけでなく、シンクライアントや携帯電話等、様々なクライアントで快適なオンライン業務を行うことができます。
ターミナル サービスに対応したことで、さまざまなデスクトップ プラットフォームのターミナル サービス クライアントから端末エミュレータを利用することができます。
また、オプションを利用することでスマートデバイスからのアクセスも可能です。 - 操作ログ機能ディスプレイセッションでのデータ送受信、ローカルコピー/グラフローカルコピー/画面キャプチャの実行等の操作を記録する操作ログ機能を搭載。
- Webブラウザで運用する場合も、オンラインプリントが可能オンラインプリント機能を持つプリンタコンポーネントをWebページに貼り付けることにより、Webブラウザで運用する場合でも、オンラインプリント業務を行うことができます。ネットワークプリンタでもローカルプリンタでも、目的のプリンタに出力することができます。
Webブラウザ版 端末エミュレータ機能
HTML、ActiveXおよびエミュレータコンポーネントによるエミュレーション機能を搭載。運用形態、ご利用環境に合わせたホストオンラインシステムを構築することができます。
Windowsアプリケーション版 端末エミュレータ機能
サーバーから、クライアントコンポーネントをダウンロードして使用します。この場合、TCPLink Enterprise Serverは、従来のクライアントインストール型端末エミュレータと同様に利用することができます。また、クライアントコンポーネントの更新は、サーバーソフトウェアを更新するだけで、自動的に行われます。
サーバー基本機能
・クライアント/サーバーシステムによる負荷分散
・Telnetプロトコルによる接続
・マルチゲートウェイ対応(ETOS版を除く)
・ユーザー情報の一元管理(ライセンス管理)
・セッション情報の一元管理
(ユーザー専用セッション/フリーセッション(単一/複数)/HTML専用セッション)
・エミュレータ設定の一元管理
・クライアントの接続状況の一元管理
・自動インストール/自動アップデート
・保守機能
大規模セッション管理
サーバー機能をマネージメントサーバー、エントランスサーバー、HTMLセッションサーバーに分けることで、最大40,000セッションの管理・接続をサポートします。
セキュリティ対応(ETOS版を除く)
セキュアなホストアクセスを実現するために、SSLによる暗号化通信および、電子認証を用いたサーバー認証、クライアント認証をサポートしたセキュリティ対応版もご用意しています。
端末エミュレータ 操作ログ管理
内部統制に必要なログ監査を効率的に行うための機能を備えています。
メインフレームに対する操作を詳細に記録し、簡単に検索することが可能です。
・クライアントPCにおけるエミュレータ操作の監視
・操作ログの出力
・専用ビューアによるログの参照 / 検索
・操作監視サーバーへログの暗号化 / 圧縮転送
・CSVファイルへの出力
情報漏えい防止
エミュレータ機能を利用するクライアントPCごとに、以下のような制限をかけることができます。
・ホスト印刷/ファイル転送等のエミュレーション機能の使用禁止
・プリンタ/ファイル転送の出力先の固定
・ホスト画面のハードコピー/クリップボードへの貼り付け禁止
エミュレーション基本機能
ディスプレイセッション、プリンタセッション、ファイル転送機能、データ転送機能(5250)、ローカル画面(ETOS)などオンライン端末として必要な基本機能を備えています。
※Webブラウザで利用する場合、一部機能に制限があります。
ディスプレイセッションの主な機能
・基本/拡張カラー、拡張強調表示(リバース、ブリンク、下線)、罫線表示等、フィールド属性のサポート
・属性文字位置表示機能
・非保護フィールドあるいは保護フィールドをアンダードットで明示する機能
・漢字フィールドでの日本語FEP自動起動
・FEPを使用しない全角文字入力機能
・キー先読み機能
・カット&ペースト
※Webブラウザで利用する場合、一部機能に制限があります。
プリンタセッションの主な機能
オンライン端末からの印刷に関して以下の機能を備えています。
・Windowsプリンタドライバでの印刷およびプリントスプーラ経由の印刷に対応
・ファイル代替受信機能
・IBM PDFファイル互換印刷(3270)
・動的変更・保存機能
・ツールバー
・ステータスバー
・ヘルプ機能
・富士通社製JEF拡張漢字フォントに対応(6680)
・日立社製KEIS83漢字フォント相当に対応(560/20)※
・NEC社製JIPS G1拡張文字セットに対応(ETOS)
※CJS拡張漢字フォントが別途必要です。
API機能
・EHLLAPI (Emulator High-Level Language Application Programming Interface)を利用して、セッション確立後にメインフレームとの対話を行うことができます。
・PCSAPIを使用して、指定セッションの起動、終了、コード変換などができます。
アクセスコンポーネント
TCPLink Enterprise Server アクセスコンポーネントは、各社メインフレームと外部アプリケーションの接続をサポートするTCPLink Enterprise Serverのライブラリ・オプション製品です。
TCPLink Enterprise Server端末エミュレータのHTMLセッションをプログラムから操作することを可能にし、新しく構築する業務アプリケーションで、ホストのアプリケーションの機能を再現できます。ホストアプリケーションを変更する必要はありません。
ホスト上のアプリケーション資産をオープン系システムでも有効活用したいとお考えの方にお勧めします。
アクセスコンポーネントを使用した事例は、資料ダウンロードから「【導入事例】TCPLink Enterprise Server SI開発導入事例」をダウンロードしてご確認ください。
・ActiveXおよびWindowsは、米国Microsoft Corporationの、米国、日本およびその他の国における登録商標または商標です。
・その他記載されている会社名、商品名は各社の登録商標または商標です。
キヤノンITソリューションズの「TCPLink」への今後の取り組みをご案内します。