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【超高速開発とWeb Performer】第5回:Web Performerできること/できないこととは

執筆:Web Performerマーケティング担当 T.S.

今回は5回シリーズの最終回「Web Performerできること/できないこと」について解説したいと思います。

超高速開発ツール(以下ツール)を検討するうえで、できること/できないことを把握することは、ツールを選定するうえで重要なポイントです。できることは、公開されている情報などである程度調査できますが、できないことを事細かに調査することは難しいと思われます。それはなぜでしょうか?
できないことを公表しないことは保身的だからと思われがちですが、実はそうではないのです。実際ツールが提供する標準機能は、実案件で発生する多種多様な要件の中で、これぞと思った機能に限定して提供しているからです。そもそも超高速に開発ができるということは、今までプログラマーがシステム設計書に従って自由にコーディングしていた部分をツールが代行することになるので、そこには機能的な制約は必ず存在します。機能的な制約もなく、全てのシステム要件に対応できる「魔法のツール」は存在しないと断言できます。

詳しくは「第2回:超高速開発は魔法のツールではない」をご参照ください。

以上の理由から、こういう設計では難しいが、こうすれば要件を満たしつつツールの標準機能で実現できるというケースは多くあり、一概に「できる」「できない」を表現することが難しいのが実情です。
ツールを使う上で重要なことは、そのままでは実現できない要件を、ツールが提供する標準機能を利用して実現できる要件にしていくことなのです。

できない要件をできる要件にするための具体例

ちょっと何言っているか分からない」という方のために、もう少し詳しく解説します。 ツールが提供する標準機能が限定的だからといって、実現できることが限られているわけではありません。あくまでもスクラッチ開発と比べたときの話であり、ツールでできることも多岐に渡っています。要はツールが提供する標準機能を上手く組み合わせて使うという工夫こそが重要なのです。

 図1 親子画面から子孫画面への遷移

例えば親子孫のデータを表示する画面設計を例に解説してみたいと思います。 スクラッチ開発を前提とした自由設計のもと、例えば親子画面内の子データの一覧上に孫データを階層的に表示するといった画面をWeb Performerで作成するとなると、ある程度の制約を容認すればできないわけではありませんが、難易度はグンとアップしてしまい、スクラッチ開発より工数がかかる場合もありますのでお勧めしません。
(大きな声では言えませんが業務データの3階層以上の階層表示は苦手です)
Web Performerの場合、一番オーソドックスな代替案としては、親子画面を表示し、さらに子データを選択して子孫画面を表示するといった画面遷移をする方法があります。

 図2 親子画面からダイアログ画面を表示

しかし1つの画面で親子孫を表示したいという要件の場合、おそらく親子データを表示しながら孫データを確認したいという要件が隠れているケースも少なくありません。 このようなケースの場合、ダイアログ機能を利用する方法があります。親子画面から孫データを表示するダイアログ画面を呼び出すことで、親子データを表示しつつ孫データを確認するという要件は満たされると思います。さらに、ダイアログ画面上に検索機能を追加することも可能ですので、様々な角度から孫データを表示することも可能です。

繰り返しになりますがツールを上手に利用するためには、標準機能で対応できる設計が重要であり、できないことを無理やりツール上で実現させない姿勢こそが大切だと考えます。
勿論案件によってはどうしても標準外の機能が求められ、代替手段では要件に合わないケースもあります。その時にはじめて拡張機能を含む別の手段を検討すればいいのです。

拡張機能については前回のコラム「第4回:Web Performer 成功のための、意外な秘訣とは?」に詳しく解説していますのでご参照ください。

結論

「Web Performerできること/できないこと」を一言でまとめると以下に集約できます。

できること

ユーザが求めている要件を理解したうえで、ツールのメリットを最大限に引き出す設計による開発

できない(可能性が高い)こと

ユーザが求める要件を標準機能にブレイクダウンせず、そのままの要件で設計した開発

重要なことは「ユーザが求めている要件の本質を理解する」ことだと思います。 「なんだそんなこと、過去のコラムでも言ってるじゃん」と思われるかもしれませんが、ツールを使う上では本当に重要なことなんです。分かっていても具体的な案件になったときに、ツールが得意とする設計を検討せずに自由な設計をしてしまい、実際に開発する段階になって「こんなはずでは・・・」ということにならないためにも、ツールを使う上では肝に銘じてほしい格言だと思ってください。

以上が5回シリーズに分けて、皆さんにお伝えしたかった内容になります。 これからツールを検討される方も、ツールを使う案件かどうか迷っている方も、超高速開発は本当に便利であり、今の時代にピッタリなツールだと思います。
「人材不足」や「働き方改革」などというキーワードが取り沙汰されるようになり、寝食忘れてプログラミングに没頭することが難しい時代だからこそ、超高速開発という手段を選択できるということは、筆者がプログラマーだった時代と比べても、本当にうらやましい限りであり、一考する価値は十分にあると考えます。

最後になりますが、このコラムが皆様にとって超高速開発を検討するきっかけになれば幸いです。

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