幹線輸送(1次輸送)計画オプションサプライチェーン計画ソリューション・SCPlanet
製品のサプライチェーン全体の中でも、幹線輸送(工場→倉庫、倉庫→倉庫)の計画は事業を支える極めて重要な業務でありますが、不確実性の高い昨今、物流計画は市場ニーズや需要の変化に対して柔軟に対応することが求められます。さらには、物流リソースの不足やそれに伴う人件費、保管費、輸送費などの費用高騰により、物流コストを抑制しつつ適切な輸送手段を手配する必要があり、難解性が増しています。
そのような背景・課題に応え、最適な輸送手段や最適な経路を計画立案し、ロジスティクスの適正化・平準化を実現するための計画立案オプションです。

このような課題を解決
このような課題をお持ちのお客さまは、私たちに、ご相談ください
- 先々の物量見通しに基づき、在庫偏在の解消や物流を平準化したい
- 物流網の複雑化や、物量変動の増大化に柔軟に対応できる輸送計画の立案を簡便に行いたい
- 供給不足が発生した局面でも、代替拠点からの輸送振替を含めて速やかに再計画したい
幹線輸送計画の仕組み
輸送能力が不足する局面での調整は、超過分を前倒しをする「時間軸」での調整が一般的です。SCPlanet【幹線輸送計画】では、これに「拠点軸」の要素を加えて輸送計画を立案します。これにより、ピーク需要に合わせた輸送能力の確保という無駄の抑制だけでなく、需要の急変や、災害による物流網の寸断などへの速応も期待できます。
また、輸送能力の上限を超えた場合だけではなく、輸送元拠点の在庫数が不足する場合も、他の拠点より区間輸送力を鑑みて補充輸送をおこなう計画を立案します。
輸送手段の決定においては、最も効率の良い車両や、鉄道・船舶による輸送を選択するモーダルシフトにも対応します。

山積・山崩し手法:【輸送量 + 時間軸 + 拠点軸】という3次元での計画
【例図解説】
関東倉庫で必要な在庫量を確保するために補充輸送の計画をたてます。通常は仙台工場から輸送していますが、輸送能力を超えることが明らかな場合、時間軸の調整として、余力のある日に前倒しで輸送を行います。しかし、輸送余力を充てても不足する場合、並行生産をしている広島工場からの輸送余力を使って補充輸送を行う計画を立案します。このような3次元での複雑な計画をSCPlanet【幹線輸送計画】では行うことができます。

システム構成
SCPlanet【幹線輸送計画】は既存システムとの入出力連携を行う前提「SIコア」という形態になっています。基幹システム/ERPから、在庫・入出庫予定情報を連携。登録した輸送区間、日々の物流リソースに対して最適な輸送計画を自動生成します。転送元や転送先が複数ある場合(M:Nの組合せ)も計画立案ができます。

幹線輸送計画エンジン内のコア機能(アーキテクチャ)
SCPlanet【幹線輸送計画】はキヤノンITソリューションズの数理技術による計画策定コアエンジン構造になっています。様々な輸送量やリソース条件から計画を立案するためのファンクション(内部構造)を有しておりますが、お客様固有の要件や拠点/物流の制約条件を組み込むこともできるフレキシブルなアーキテクチャが特徴です。


サプライチェーン計画ソリューションSCPlanet 導入のご相談・お問い合わせ
キヤノンITソリューションズ株式会社(製造・流通ソリューション事業部門) 製造ソリューション事業部