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学校法人神戸学園グループとの産学連携による「WebPerformer-NX」を活用したワークショップを開催産学連携

学校法人神戸学園グループとの産学連携による「WebPerformer-NX」を活用したワークショップを開催

「WebPerformer-NX」を活用した産学連携による学生向けワークショップを開催しました。
将来のDX推進人材創出に向けた取り組みです。

開催日時
2024年10月7日~2025年2月17日
毎週月曜日 全15回 9時50分~11時20分
実施学校
学校法人神戸学園グループ
専門学校アートカレッジ神戸 DXビジネス学科
西日本アカデミー専門学校 国際コミュニケーション学科 DXビジネスコース
プロスペラ学院ビジネス専門学校 DXビジネス科
中央美術学園 造形芸術科 DXビジネスデザインコース
「WebPerformer-NX」を活用した産学連携による学生向けワークショップ開催。将来のDX推進人材創出に向けた取り組み。

背景・目的

2024年10月7日から2025年2月17日までの期間、学校法人神戸学園グループ(以下、神戸学園)各校のDX学科を対象に、全15回のワークショップが開催されました。神戸学園は、1965年の開校以来、職業教育を使命とし、常に社会のニーズを見据えた実践的な教育を提供してきた専門学校です。2021年4月に開講した「DXビジネス科」では、DXの本質を「逆算」と位置づけ、ビジョンを明確にしたプロジェクトをリードし、技術者と経営者の架け橋となることができるDX人材の育成を行っています。このワークショップでは、DX推進プラットフォーム「WebPerformer-NX」を活用し、実社会で注目されているローコードによるシステム開発を体験していただきました。少ない人材リソースで効率的にシステムを構築する手法や、プログラミングとは異なる視点・考え方を学ぶ場を提供することで、柔軟な発想を持つ学生の育成を目的としたワークショップを実施しました。

開催の意義

現在、多くの企業がデジタルセルフサービスを中心としたDX化に取り組んでいます。しかし、その推進には高度なプログラミングスキルやデジタル技術の専門知識を持つ人材(DX推進人材)が必要不可欠です。しかし、こうした人材は不足しており、持続可能なデジタル化社会の実現には新しいアプローチが求められています。

産学連携の重要性

学校教育では、プログラミングなどの専門知識を習得する機会はあるものの、それを実社会でどのように応用し、価値を生み出すかまでは十分に学べないのが現状です。そこで本ワークショップでは、企業の第一線で活躍している実務担当者から直接指導やフィードバックを受けることで、学生自身が実社会で使われているデジタル技術への興味・関心を高めることができます

このような実践的な学びを通じて、学生の学習意欲が自然と高まり、「なりたい自分」「あるべき姿」を発見できるきっかけにもなります。結果として、継続的に学び続ける姿勢が育まれ、将来的にDXを担う人材としての成長を後押しすることが期待されます。

こうした産学連携の取り組みは学生に新たな視点を与えるだけでなく、ワークショップに対して学生ならではの柔軟な発想によるフィードバックをもらえることで、ユーザー視点に立ったサービスの向上や新事業立ち上げの着想に繋げることができるため、企業にとっても大変有意義なものです。

以下に、ワークショップの概要と学生に向けて実施したアンケート・インタビュー結果を掲載いたします。

ワークショップ

全15回のワークショップカリキュラムは以下の通りです

1:座学 (1~8回目の授業にて実施)
ITの基礎概念やローコード開発の利点について学びます。
2:チームに分かれてのシステム開発(9~15回目の授業にて実施)
「WebPerformer-NX」を使用して、1チーム4~5人に分かれて、ローコードによるシステム開発を体験します。
ワークショップカリキュラム

アンケート結果

ご参加いただいた一部の生徒さんへアンケートを実施しました。
具体的なアンケート結果は以下の通りです。

グラフ:1~8回目の授業に対してどれくらい理解できましたか
グラフ:9~14回目の授業に対してどれくらい理解できましたか

授業全体の理解度は、「非常によく理解できた」と「おおむね理解できた」の合計が80%に達し、多くの学生に内容が伝わったといえます。一方、チームでのシステム開発では理解度が48%にとどまったうえに、「理解できていない」とする回答も33%あり、難易度が高かったことが伺えます。

グラフ:授業を通して、デジタル技術の専門知識を深めることができましたか?
グラフ:今後もこのようなワークショップがあったら参加したいですか?

授業を通じてデジタル技術の専門知識を深めることができた学生は全体の50%にとどまりましたが、一方で企業ワークショップへの参加意欲は非常に高く、「ぜひ参加したい」「時間が合えば参加したい」と回答した学生が合わせて100%に達し、継続して学び続ける姿勢が伺えます。

インタビュー

アンケートにご協力いただいた生徒さんの中からインタビューにも応じていただきました。

プロスペラ学院ビジネス専門学校 1年生 ノヴィさん インタビュー風景
写真:プロスペラ学院ビジネス専門学校 1年生 ノヴィさん インタビュー

今回のワークショップを受けたことでシステム開発に関連するITスキルが上がったと思いますか?

上がったと思います。これまで経験してきたプログラミングとは違って、ローコードでのシステム開発によっていかに簡単にシステム構築できるかが理解できました。

ワークショップを受けて役に立ったことはありますか?

ローコードに初めて触れ学べたことや、チーム開発が勉強になりました。

WebPerformer-NXを使って作ってみたいものはありましたか?

オンラインショッピングや、販売員がライブで商品を売るシステムが作ってみたいです。

プロスペラ学院ビジネス専門学校 1年生 岩科さん インタビュー風景
写真:プロスペラ学院ビジネス専門学校 1年生 岩科さん インタビュー

ITパスポートをワークショップ開催期間中に取得されたそうですが、ワークショップが取得に役立ちましたでしょうか。

入学前から取得したい気持ちはあったが、ワークショップを受講したことによって一層取得したいという意欲が湧きました。

全15回の授業、受けてみていかがでしたか。

授業は楽しかったし、受けてよかったです。

今回の授業を受ける中で、ITスキルに変化はありましたか?

NXに触れたことで、今後も継続して勉強を続けていけば自分にもシステム開発ができそうだと感じたので興味が深まりました。

担当者所感

“受講してよかった”が何よりの成果

初の試みとなるWebPerformer-NXを使用したワークショップは、手探りの状態で進めましたが、生徒から「受講してよかった」との声をいただき、ほっとしています。また、インタビューを通じて、ITを学ぶ中で実現したい自分の将来やITの活用方法について柔軟な発想で意見をいただきました。このことから、当初掲げていた「柔軟な発想が持てる学生の育成」という目的が達成できたのではないかと感じています。一方で、チームに分かれシステム開発を行う演習を授業で実施することの難しさも実感し、さらなる授業のブラッシュアップが必要であることが明らかになりました。

学生と企業がともに成長する

こうした産学連携の取り組みは学生に新たな視点を与えられるだけでなく、学生の柔軟な発想を知ることができる企業にとっても大変有意義な取り組みです。
将来的には、このワークショップがさらに発展し、より多くの学生がDX推進のリーダーとして活躍することを期待しています。キヤノンITSは、学生向けワークショップで得た知見を活かし、企業向けにも同様のワークショップを開催することを目指します。これにより、学生と企業の両面でDXを推進できる人材育成を支援し、産業界の発展と競争力の向上に貢献していきます。

使用したソリューション・製品

WebPerformer-NX

概要

「WebPerformer-NX」は、クラウド上で稼働するお客さまの業務のデジタル化を支援するプラットフォームです。
UIのデザインを豊富な部品群から簡単に作成できるだけでなく、部門間/企業間にまたがる複雑な業務プロセスのデジタル化を俊敏に実現します。
デジタル化に不可欠な、システム利用部門と開発部門との直観的な共創型開発を推進します。

主な特長

  • 利便性に優れたアプリケーションの開発を容易に実現可能

    デザイン性に優れた豊富なUI部品群を組み合わせることで、利便性の高いアプリケーションの開発が可能です。UIデザインを元にデータベースに対する簡易ロジックの自動生成も可能です。

  • アプリケーションを自動で生成する機能を基本搭載し、複雑なシステム開発には汎用言語で対応可能

    複雑な業務ロジックの開発には、多くのエンジニアが実装可能なJavaScriptを採用しています。製品習得にかかる期間を短縮するとともに他のローコード開発ツールを使用している場合でも切り替えが容易です。

  • クラウドネイティブな開発環境、セキュアな実行環境を提供

    ウェブブラウザー上で直ちに使い始められ、クラウドネイティブなアプリケーションを開発することが可能です。開発/実行環境は全てクラウド上で提供するため、お客さまのオンプレミスでのサーバー管理は不要となります。

無料お試しプラン

「WebPerformer-NX」はフリープランを用意しています。どなたでも無料でアカウント作成とアプリケーション開発ができます。無料アカウントを作成する流れを3ステップ紹介するガイドを公開しています。

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WebPerformer-NX
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UIのデザインを豊富な部品群から簡単に作成できるだけでなく、部門間/企業間にまたがる複雑な業務プロセスのデジタル化を俊敏に実現します。
デジタル化に不可欠な、システム利用部門と開発部門との直観的な共創型開発を推進します。