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ニーズの変化に呼応して商品や組織を再編導入事例

スピードと柔軟性を重視したビジネス展開を変化に強いデータ分析環境が支える

クラブツーリズム株式会社様のケース

クラブツーリズム株式会社様

「テーマのある旅」をコンセプトとする旅行商品の提供で知られるクラブツーリズム様。同社は、ビジネス環境の変化に呼応した商品や組織の再編に分析環境が追随できないという課題を抱えていました。そこで、キヤノンITソリューションズをパートナーに迎えて新しい分析環境を構築。様々な変化に対応して、ビジネスの状況を適切に把握できる仕組みを実現しました。

  • 経営の「見える」化・スピード化
  • 顧客満足度向上
  • 製品・サービス品質の向上
  • リードタイム短縮
  • 営業・販売力強化
  • 設備・資産の有効活用
  • 事務生産性向上

お客さまが実現できたこと

  • 精度を高めたり、応用したり、将来も踏まえたデータ活用環境を整備
  • Web上の行動などを組み合わせた分析で顧客の「今」を把握
  • 外部メディア広告の成果を詳しく評価して出稿計画を最適化

お客さまのご要望

  • 今、顧客は何を求めているのか。より深い顧客理解で提供価値を高めたい

ビジネスの変化に応じて、組織を即座に再編

背景・課題

ビジネスを開始して以来、一般的な国内・海外旅行商品のほか、ユニークな旅行ビジネスを展開しているクラブツーリズム様。社名の通り「クラブ」の考え方を旅行に取り入れ、ハイキングや登山、温泉めぐり、花めぐり、歴史探訪の旅や神社仏閣めぐり、さらには一人参加限定の旅など、お客様の趣味や嗜好に応じたテーマ性のある旅行商品を提案しています。

お客様一人ひとりと向き合い、常に最適な提案を行うため、同社は多様化、細分化するニーズを素早く把握して、ビジネスに反映することを基本としています。

「例えば、ある分野でニーズが高まっていることが分かったら、担当チームを新たに立ち上げたり、増強したり、常に組織体制も再編しています。同じ年度の上期と下期で大きく体制が異なっていることも珍しくありません」とクラブツーリズムの仲本優氏は語ります。

このようなスピードと柔軟性を重視した経営を実践していくために欠かせないのがビジネス環境の正確な把握です。しかし、そのためのデータ分析環境には課題がありました。

クラブツーリズム様は、販売実績や顧客から集めたアンケート結果など、商品評価の指標と位置付けている複数のデータをデータウエアハウスに展開。それをBIで分析して、意思決定や商品企画、サービス品質の改善などに役立てています。

「経営のスピードと柔軟性を支えるための分析環境ですが、この分析環境自体がビジネスの変化に対応しきれなかったのです。前述した通り、トレンドを予測した商品カテゴリーの変更、組織再編への対応を繰り返す中で、販売状況を思うように可視化できないという問題が顕在化してきていたのです」と仲本氏は説明します。

AWSとデータマネジメントの高度な知見を反映した新システム

成果

AWSに構築したクラブツーリズム様の新しい分析環境の概要は図のようになっています。

基幹システムのあるデータセンターとAWSをAWS Direct Connect で接続。分析対象データはAWS上に連携サーバーを介してリレーショナルデータベースである

「AmazonAurora」に展開され、その後「AWS Database MigrationService」による変換処理を介してBIツールからの参照先データウエアハウスとなる「Amazon Redshift」に格納されます。このプロセスを日次のバッチ処理で実施し、分析対象データを最新のものにしています。

「更新処理に適した行指向のデータベースであるAmazonAurora、大量データの参照処理に強く、分析用途に適した列指向のデータベースであるAmazon Redshiftを併用するという工夫で私たちの求めるシステムを実現してくれました」と仲本氏はキヤノンITソリューションズのデータマネジメントノウハウを評価します。

課題となっていた商品や組織再編への対応についても、データベース設計を見直して、商品を軸に様々なデータが更新されるようにしたり、組織再編時の情報をデータウエアハウスに柔軟に追加できるようにしたりして、いわゆる「洗い替え」を速やかに実行できる仕組みを実現しています。

この新しい分析環境によって、クラブツーリズム様は、商品や組織の再編が繰り返される複雑な状況下でも、商品の販売状況を正確に把握できるようになりました。

「当社は全従業員にBIツールのアカウントを付与していますが、新システムの稼働後からデータ活用に関するお問い合わせが確実に増えています。今後、データ活用文化がより深く社内に浸透し、いわゆる『データの民主化』へとつながることを大いに期待しています」と仲本氏は強調しています。

より多様なデータを活用して分析の高度化を図っていきたい

今後の展望

商品や組織の再編に追従できる分析環境を実現した同社は、次のテーマとして、SNSやWebアクセス解析ツールといった外部サービスも含めたより広範なデータソースの活用を目指しています。

「基幹システムにも、まだ活用していないデータが眠っています。どのようなデータを活用すれば、分析をどのように高度化していけるか。次の分析環境の整備に向けた検討をキヤノンITソリューションズと進めています」と仲本氏は語ります。

キヤノンITソリューションズをパートナーに据えて、クラブツーリズム様はデータ活用のさらなる可能性を追求していく構えです。

クラブツーリズム株式会社様プロフィール

事業内容
新聞広告や会員情報誌で旅行商品を紹介し、電話やインターネットで申し込みを受け付けるダイレクトマーケティングによるユニークな旅行事業を展開。ハイキングや登山、歴史探訪、神社仏閣めぐり、温泉めぐり、花めぐりなど、顧客の趣味や嗜好に応じた「テーマのある旅」を商品として提供。参加者が仲間と共に文化や自然に親しむという新たな旅行のスタイルを提案し続けている。
  • 本記事の内容は、取材時点のものです。

ご採用いただいた製品・ソリューション

データマネジメントサービス
消費者ニーズやビジネス市場の変化に柔軟に対応するためには「データ活用」が必要です。そのデータ活用には、データとデータを活かせる人材が重要です。
ビジネス変革に効果的なデータ活用には、活用の目的に沿ったデータを整備し、そのデータを蓄積する仕組みを作る必要があります。かつデータを分析しインサイト(本質を突いた気付きや洞察)を得るためのデジタル人材が欠かせません。
キヤノンITソリューションズは、データを整備・活用する仕組みを構築し、「価値あるデータ」と「データを活かせる人材(デジタル人材)」の創造を『データマネジメントサービス』として提供することで、お客さまのDX実現を支援します。
  • DXとは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略称です。経済産業省ではDXの意味として「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」 と定義されています。
DMS
クラウドインテグレーションサービス
ブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスのシームレスな連携により、お客さまのニーズに沿ったクラウド環境を提案します。
また、オンプレミスのシステム開発で培った確かな技術力を活かし、開発、運用・保守までワンストップで提案します。
お客さまの課題や要望に合わせたシステム基盤を提案し、リリース後の運用・保守までトータルにサポートします。
クラウドインテグレーションサービスは、提案から開発、運用・保守まで、お客さまのシステムライフサイクルをトータルにサポートすることで、高品質で安心できるソリューションをワンストップで提供します。
クラウドインテグレーションサービス for AWS
アマゾン ウェブ サービスをクラウド開発の基盤として活用し、より付加価値の高いサービスを提供します。

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データセンターサービス 導入のご相談・お問い合わせ

キヤノンITソリューションズ株式会社