シニアアプリケーションスペシャリストによる「技術トレンド情報」(第30回) 「産業用照明について その3」コラム
公開日:2021年10月28日
前回、第29回「産業用照明について その2」では、光の特性「①直進」、「②反射・散乱」、「③透過・吸収」、「④屈折」、「⑤干渉」、「⑥偏光」についてご紹介致しました。今回は、それら光の特性を生かしたマシンビジョン用の照明デバイスについてご紹介いたします。
マシンビジョン用の照明デバイス
透過照明
射光照明
拡散照明
同軸落射照明
紫外線と赤外線照明
今回のまとめ
3回にわたり産業用照明についてご紹介いたしました。マシンビジョンシステムを構築する上で最も重要となるのは、“撮像”です。特に誤検出や未検出が発生すると、照明を含めた撮像条件から見直すこととなるため、初回検討段階から背景と検出対象とのコントラストを高くする点に注力した照明条件を選定されることをお勧めします。
筆者紹介
稲山 一幸(いねやま かずゆき)エンジニアリング事業 シニアアプリケーションスペシャリスト
1992年住金制御エンジニアリング入社、Matrox社製品の国内総代理店立ち上げに参画、以降25年マシンビジョン業界に携わる。
2013年~2016年、キヤノン株式会社にてマシンビジョン関連の新製品開発のソフトウェアリーダとして従事。現在は、エバンジェリストとして活躍中。
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