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「アジア・シームレス物流フォーラム2025」に出展イベントレポート

公開日:2025年7月4日

イベントロゴ

会場

東京流通センター(TRC)第二展示場E・Fホール(1・2階)

開催日

2025年5月22日(木)・23日(金)10:00~17:00

主催

一般社団法人 日本マテリアルフロー研究センター(JMFI)

キヤノンITソリューションズ株式会社は、2025年5月22日(木)から5月23日(金)に東京流通センターで開催された、「アジア・シームレス物流フォーラム2025」に出展いたしました。
当社ブースでは、物流現場におけるプロセスの最適化や人的リソースの省力化を支援する画像処理ソリューションを多数紹介いたしました。
また、5月23日には「自動化・省力化、マシンビジョンでできること」をテーマに、出展者セミナーを実施いたしました。

「アジア・シームレス物流フォーラム2025」概要

イベント会場の様子

本イベントは、国土交通省や経済産業省をはじめとする多くの業界団体による後援のもと、アジア地域における物流の最新動向や技術革新、国際連携をテーマに開催された物流専門展示会です。物流・SCM・製造・小売・輸送業界の関係者が多数来場し、最新技術やサービスの展示、テーマ別セミナー・講演会が行われました。
当社にとって物流業界向け展示会への出展は初の試みでしたが、取り扱い製品のメーカーZebra Technologies社と隣接して共同PRを行い、物流業界が抱えるさまざまな課題に対するソリューションを幅広くご紹介することができました。

当社の展示ブース

Zebra Technologies社 高解像度3Dセンサ 「3Sシリーズ」デモンストレーション

段ボールをデジタル秤に載せ、天吊した3Sシリーズ「3S80L」で3辺を瞬時に計測、さらに固定型産業用スキャナ「VS20」で秤の画面に表示された重量を読み取り、タブレットにサイズを表示するデモを行いました。

段ボールは重さ違い/サイズ違いを複数用意し、段ボールを秤に載せると、3辺それぞれの長さと重量の値、箱のサイズが表示されるという一連の流れをお客さまの目の前で行うことで、瞬時に正確な3辺と重量を計測できるということを体感いただきました。
本デモンストレーションは静止した段ボールの計測でしたが、3Sシリーズが対応するベルトコンベアで移動中の貨物の計測など、移動体の計測に対して興味を示される方も多く、ブースを訪れた多くの方に高い関心を寄せていただきました。

デモのイメージ図
デモの様子
タブレットでの表示イメージ

Zebra Technologies社 固定型産業用スキャナ「Fixed Industrial Scanners」デモンストレーション

1D/2Dコードと文字の書かれたシールを貼った段ボールに、ストレッチフィルムを何重にも巻き、読みにくくなった状態のフィルム越しに、FS42シリーズを使用してコードリードと文字認識を行うデモを実施しました。人間の目で見づらい程ストレッチフィルムを何重にも巻いているにも関わらず、高い精度で文字を読み取ることのできるFixed Industrial Scannersに、多くの方から大きな注目を集めました。
ビニール梱包完了状態での文字・コード認識に課題を抱える方が多く、近赤外の照明やDeep Learning OCRに強い興味を持っていただきました。

デモの様子1
デモの様子2
デモの様子3

「自己位置推定システム with Vision-based Navigation Software」デモンストレーション

入出庫により風景が目まぐるしく変わり、GPSも使えない倉庫内において、複数台のフォークリフトの位置情報把握可能なシステムとなります。搬送機の自動走行に使われる機械の目であるビジュアルSLAMがどのように自己位置を推定しているのか、実際にシステムを搭載したカートを動かして、位置計測と地図作成の流れを体感いただきました。フォークリフトの自動化や位置情報の推定、地図作成を行いたいとブースを訪れた方に、強い興味を持っていただくことができました。

デモの様子1
デモの様子2
デモの様子3

出展者セミナー

セミナー概要

日時
2025年5月23日(金)11:40~12:10
会場
展示会場内 出展者セミナーC会場
演題
自動化・省力化、マシンビジョンでできること
~現場からスマート工場まで~
講師
キヤノンITソリューションズ
エンジニアリングソリューション技術本部
第四技術部部長 シニアアプリケーションスペシャリスト 稲山一幸
講演詳細
セミナーでは、当社の会社概要に加え、キヤノングループのマシンビジョン技術を活用した物流業界向けの取り組みとして、以下の5製品をご紹介しました。
  • AIスマートカメラ「Zebra Technologies社製 Fixed Infustrial Scanners」

    QRコード認識からAI文字認識まで対応可能なデータ収集・トレーサビリティ用カメラ

  • 3Dセンサ「Zebra Technologies社製 3Sシリーズ」

    静止物から移動物までの3D形状認識を瞬時に行う3次元カメラ

  • 自己位置推定システム with Vision-based Navigation Software

    物流現場・構内移動の自動化や動線解析を実現する自己位置認識ソリューション

  • ネットワークカメラ活用ソリューション

    監視するカメラを制御し、撮れた画像を処理・認識することで現場の省人化

  • ARスマートグラス

    現場作業者への指示・支援をスマートに実現する自己位置認識付きARグラス

多くの来場者の皆様にご参加いただき、熱心にメモを取りながら聴講される様子が印象的でした。
セミナーをきっかけに、ブースへ足を運んでくださる方も多数いらっしゃり、当社の取り組みに対する高い関心を実感いたしました。

講演資料1
講演資料2
講演の様子1
講演の様子2

関連情報

関連するソリューション・製品

画像処理ソリューション
製造業における外観検査や異常検知、食品・医薬品・化粧品などにおける異物検査や成分量の測定、物流業における資材配置の点検などの課題に対して、最先端のマシンビジョンシステムを中心にソリューションを提供しています。
画像処理システム構築に必要な産業用カメラ、産業用パソコン、画像入力・処理ボード、ハイパースペクトルデータ処理や画像処理ライブラリ、さらにカメラと処理エンジンが一体化したAIスマートカメラなど、各種素材を取り揃えています。
また、高い精度・高速処理が必要とされる各種検査機器、医療機器・印刷機器などに採用されたこれまでの経験を生かして、お客さまの課題やご要望をもとに最適な画像処理ソリューションをご提供していきます。
高精度3Dプロファイルセンサ 3Dセンサ 3Sシリーズ
この3Dセンサは、コントラストや光の反射がほとんどない対象物や、均一な照明が困難な大きな対象物、高速搬送により振動したり跳ねたりする対象物でも、寸法・体積・および平坦度の測定を、高精度かつ高速に実施することができます。
固定型産業用スキャナ Fixed Industrial Scanners
固定型産業用スキャナ「Fixed Industrial Scanners」は、数メートル離れた場所でも、1次元・2次元コードや文字を高速かつ正確に読み取ることができるため、製造業や物流業における様々な業務を効率化するアイテムとして注目されています。また、Zebra Auroraにより、1つの統合ソフトウェアプラットフォームから、スキャナをセットアップ、導入、使用できます。
自己位置推定システム with Vision-based Navigation Software

スマート社会の実現に向けた取り組みとして、AGV(Automatic Guided Vehicle=無人搬送車)やAMR(Autonomous Mobile Robot=自律移動ロボット)、ドローン、人や物体などを認識して駆動するサービスロボットなどを活用した工場や物流、商業施設などでの自動化や無人化が進められています。


「自己位置推定システム with Vision-based Navigation Software」は、位置姿勢計測や地図作成機能をもつ高精度なソフトウェアと、HMS社が提供するステレオカメラを組み合わせて提供する、サービスロボットソリューションです。プログラム開発支援やステレオカメラを用いた試験実施をサポートいたします。