キヤノン株式会社 総合デザインセンター
大型製品デザイン業務における活用事例
- 試作レス・検品レス
- リードタイム短縮
- コスト削減
- 製品・サービス品質の向上
キヤノンのデザイン領域は、カメラやプリンターなどに加え、医療機器や商業印刷機などの大型製品にまで拡大しています。製品サイズの大型化により、従来のデザイン手法を変える必要があり、新たなデザイン手法として、MR用ヘッドマウントディスプレイ「MREAL」やVRを活用し、開発されています。
導入ソリューション |
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お客さまが実現できたこと
- ユーザビリティにおける課題の把握ができる
- 1/1スケール(実寸大)での確認ができる
- 使う人の気持ちに寄り添えるデザインモデル製作ができる
お客さまのご要望
- 製品の大型化に伴い、新しいデザイン手法を考えたい
ユーザビリティにおける課題の把握
デザイン開発の最初の工程は、手書きのスケッチやCADデザインから入り、さまざまなユーザビリティに対する課題把握のフェーズに移ります。 検証の仕方は主に「デジタルデータ検証」「ペーパーモデル検証」「試作機検証」などがあります。「デジタルデータ検証」は、3Dデータ化した人体モデルを使い、操作時の姿勢や視認性などの位置を確認できますが、課題を発見しても、ユーザーの負担がどの程度なのか分からず、重要度を掴むのが難しいことがあります。
また、簡易的な「ペーパーモデル検証」では複雑な形状が作れないため、ボタンが平面的になるなどデザインの再現性に限界があり、正確に課題を把握できません。
「試作機による検証」は、正確な検証ができますが、試作機完成までコストも時間もかかり、検証タイミングが遅くれてフィードバックが困難になります。
それに比べ「MREALを活用した検証」であれば、ヘッドマウントディスプレイを装着した被験者は製品データを実寸台で確認でき、モニタに映しだされた被験者の視野を観察者が確認でき、インタビューも可能なため、課題の重要度を確認できます。
また、被験者の姿勢も確認でき、製品のデータを瞬時に切替えて、ちょうどよい姿勢の位置を把握することもできます。開発試作機検証の前段階において、リアルな検証ができ、検証精度が向上します。
実寸大で確認
1/1のスケール(実寸)感覚で確認ができ、人が乗って動きを伴うような製品デザインも実寸大で体感できます。
さらに、経験値のない新人デザイナーにとって、1/1のスケールを普段から慣れておけば感覚が養えます。
使う人の気持ちに寄り添ったデザイン開発
医療機器の操作パネルを使う「検査を行う検査技師さんの視点」と、その検査を受ける患者さんの不安になる気持ちをできるだけ取り除けるよう体感しながらデザイン開発ができます。
自分の手をそのまま仮想空間に表示できるので、全体を覆うような医療機器において、圧迫感など身体的な距離感覚をつかめます。
プレゼンテーション
MREALのヘッドマウントディスプレイを通して見ると、普段の居室がそのままプレゼンテーションルームになるため、従来製品と3DCGを比較しながら、一緒に検証することもできます。
■関連利用シーン
■関連セミナー(アーカイブ)
MREALの活用事例(キヤノンマーケティングジャパン株式会社主催)の公開のセミナー動画をご覧いただけます。
導入いただいたソリューション・製品
- MRソリューション
現実空間に、開発中の新型車や建設予定の建物が、実際に目の前にあるかのように現れます。
キヤノンが開発したMRシステム「MREAL」は、現実映像とCGを違和感なく融合し、自由な視点から体験できる映像技術です。
光学技術と映像技術を結集した「MREAL」により、幅広い分野にソリューションを提供しています。
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