【2026年最新版】AnserDATAPORT®(ISO20022対応版)の仕様変更で何が変わる?外国送金EDIへの影響を解説コラム:EDI資料室
公開日:2026年10月13日
2025年11月、国際送金におけるISO20022への移行が大きな節目を迎えました。外国送金業務を行う企業の中には、銀行や関連システムの対応を終え、「ISO20022対応はひと段落した」と感じている担当者も多いのではないでしょうか。
SWIFTが進める「SR2026(Standards Release 2026)」は適用延期が発表されましたが、国内ではNTTデータが提供するAnserDATAPORT®が、SR2026で予定されていた変更内容を反映した仕様変更を予定どおり実施し、2026年10月19日から新しいフォーマットでの運用が開始されます。
外国送金データをERPや会計システム、EDIシステムから生成している企業では、利用しているシステムやサービスによって改修や接続テストなどの対応が必要となる可能性があります。
本コラムでは、AnserDATAPORT外国送金フォーマットの変更内容と、利用企業が確認しておきたいポイントについて解説します。
SR2026とは
SR2026とは、SWIFTが定める金融メッセージ標準の2026年版改定である「Standards Release 2026」の略称です。
SWIFTでは国際送金をはじめとする金融メッセージの仕様を管理しており、金融業界の要件や各種規制への対応、データ品質向上などを目的としてメッセージ仕様の変更や機能拡張を実施しています。※1
近年は国際送金メッセージの国際標準規格であるISO20022への移行が進められており、多くの金融機関や企業が対応を進めてきました。SR2026は、そのISO20022を利用したクロスボーダー決済メッセージの運用高度化を目的とした取り組みの一つとして位置付けられています。
なお、SWIFTによるSR2026の適用は延期されましたが、国内ではAnserDATAPORTがSR2026で予定されていた変更内容を反映した仕様変更を予定どおり実施する予定です。※2
AnserDATAPORT外国送金フォーマットの変更概要
AnserDATAPORTでは、外国送金データ(pain.001)のフォーマット変更が予定されています。利用企業においては、利用中のシステムへの影響を事前に確認しておくことが重要です。
おもな変更点は以下のとおりです。
1.住所情報の入力ルールが厳格化
受取人などの一部の住所情報項目では、従来の自由記述中心の住所設定から、都市名や国コードなどの構造化された住所情報を利用する方式へ変更されます。また、自由記述欄の設定可能行数が減少します。

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※
Hybridパターンでの設定例
2.送金関連情報の住所記述ルールが簡素化
送金情報の住所情報が構造化される一方で、送金関連情報の住所情報は削除されます。

3.各種口座情報の入力ルールが一部変更
口座番号以外の識別情報「Proxy」を利用して取引当事者を識別する場合は、その識別情報の種別を示す「Type」の設定が必要となります。

4.識別体系の標準コード化
識別子の種別を示す「Scheme Name」において、独自の識別体系名を指定する「Proprietary」の利用が一部廃止されます。今後はISO20022標準コードによる指定が必須となります。

利用企業が確認しておきたい3つのポイント
AnserDATAPORTの仕様変更では、金融機関側の対応だけでなく、企業システム側での準備も重要になります。
ここでは、外国送金業務を行う企業が事前に確認しておきたいポイントを紹介します。
1.利用金融機関の対応スケジュールを確認する
フォーマット変更の適用時期やテスト実施予定については、利用金融機関からの案内や公開情報を確認しましょう。自社の対応を円滑に進めるためにも、早い段階から対応計画を検討しておくことが重要です。
2.利用システムの対応状況を確認する
外国送金データを生成するシステムやEDIシステムについて、新フォーマットへの対応状況を確認しましょう。
特に、
- ERP
- 会計システム
- EDIシステム
- 自社開発システム
などから外国送金データを出力している場合は、必要な改修内容や対応時期をベンダーへ確認しておくことをおすすめします。
3.本番移行前に接続テストを実施する
フォーマット変更では、想定していなかったエラーやデータ不備が発生することがあります。
本番運用開始前には、金融機関が提供するテスト環境などを活用し、送金依頼データが正常に受け付けられることを確認しましょう。
特に海外送金は取引への影響が大きいため、事前検証を十分に行うことが重要です。
EDI-Masterによる対応
キヤノンITソリューションズでは、AnserDATAPORTを利用した外国送金業務向けに、
- EDI-Master Cloud for AnserDATAPORT接続サービス
- EDI-Master B2B Standard
を提供しています。
これらの製品は、外国送金データの連携やファイル変換、金融機関との接続を支援しており、多くの企業の外国送金業務でご利用いただいています。
また、AnserDATAPORTの仕様変更に伴うフォーマット変更についても、金融機関の仕様公開やスケジュールに合わせて対応を進めています。詳細につきましては、営業担当または当社までお気軽にお問い合わせください。
まとめ
2025年11月のISO20022移行完了により、外国送金業務は新たなステージへ進みました。
そして2026年10月には、AnserDATAPORTを利用した外国送金フォーマットの変更が予定されています。
今回の対応では、利用中の外国送金システムやEDIシステムへの影響確認、金融機関との接続テストなどが重要なポイントとなります。
今後公表される詳細仕様や金融機関からの案内を確認しながら、余裕を持った準備を進めることで、スムーズな移行を実現しましょう。
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「AnserDATAPORT」は、株式会社NTTデータにおける登録商標です。
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その他記載されている会社名、商品名は各社の登録商標または商標です。
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