“医療ITクラウドコンプライアンスサービス”を提供開始
~クラウド上での医療情報ガイドラインに準拠したシステム運用を支援~
- ニュースリリース
2022年5月10日
キヤノンITソリューションズ株式会社
キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金澤 明、以下キヤノンITS)は、国の定めるガイドライン※1に準拠した、クラウド上での医療情報システムの運用を支援する“医療ITクラウドコンプライアンスサービス”を2022年5月10日より提供開始します。これにより、キヤノンITSは医療ITにおけるクラウド活用の提供サービスを、企画・立案、開発・構築フェーズに加え展開・運用にも拡大し、ライフサイクル全般をワンストップで提供します。
医療ITにおけるクラウド活用のライフサイクル全般をカバー
新型コロナウイルスの感染拡大や高齢化の加速とともに医療需要が高まり、医療現場では人材不足解消のための業務改善や生産性向上が課題となっています。これらの課題を解決する手段の一つとして、医療のDX(デジタルトランスフォーメーション)が求められており、中でもITインフラのクラウド化が重要です。オンライン診療や場所を問わないIT活用の基盤として必須であるだけでなく、IT運用管理の負荷軽減、IT機器コストの削減、柔軟性の高いシステム構築などを実現できるインフラとして、医療業界でも注目を集めています。反面、医療機関においてもサイバー攻撃による通常診療の停止などサイバーセキュリティ被害が現実のものとなり、医療情報ガイドライン対応をはじめとしたセキュリティ対策が急務となっています。
本サービスは、医療情報を取り扱う医療機関、医療系メーカー、ヘルステック企業、および今後医療業界に参入を検討している他業種企業がクラウドを利用する際の、医療情報ガイドラインへの対応を支援するものです。クラウド環境としてアマゾンウェブサービス※2(以下、AWS)を利用する際の、コンプライアンスに対応するための支援サービスのほか、監査レポートや専門家による技術サポートなどを通じ、クラウド環境を医療情報ガイドラインに準拠させ、安全安心に利用するための支援を行います。キヤノンITSの強みである、クラウド上での医療情報ガイドライン準拠支援をコアとしたサービスで、本サービスを利用いただくことでガイドラインへの準拠を促進し、AWS利用時のコンプライアンス対応をカバーします。また、今後AWS上に構築した医療情報システムのコンプライアンス対応も順次カバーしていきます。
キヤノンITSは、今後も医療情報システムを提供する側、およびそれを利用する側の双方が、安全安心に医療情報を取扱う事の出来るサービスの拡充を図っていきます。
価格(税別) | 提供開始日 | |
---|---|---|
サービス基本料金 | 月額50,000円 | 2022年5月10日(火曜日) |
サービス手数料 | AWS利用料金の10% | |
AWS利用料金 | 利用内容に応じた従量課金となります |
- ※1
3省2ガイドライン。厚生労働省・経済産業省・総務省が2019年に策定した下記2つのガイドライン
厚生労働省
「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000516275.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000516275_00002.html
総務省・経済産業省
「医療情報を取り扱う情報システム・サービスの提供事業者における安全管理ガイドライン」
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/teikyoujigyousyagl.html - ※2 アマゾン ウェブ サービス(AWS)は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。
<医療ITクラウドコンプライアンスサービスの内容>
1. AWSアカウント提供
医療情報を取り扱うシステム向けにAWSアカウントを提供します。
(AWS Solution Provider Programに基づくAWSアカウントのリセール)
2. キヤノンITSによるAWSサポート(1次サポート)
AWSサポートの1次窓口を当社が提供します。
※お客様によるAWSサポートの加入が前提となります。
3. 導入支援サービス
医療情報システムをAWS上に構築・利用するにあたっての契約変更やAWS上での監査情報の収集方法などの導入支援サービスを提供します。
4. 監査支援サービス
AWS上で稼働する医療情報システムの監査を目的とし、監査に必要な情報を収集・整理し、監査用情報として提供します。
■アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社様からのエンドースメント
AWSアドバンストティア サービスパートナーであるキヤノンITソリューションズ株式会社の「医療ITクラウドコンプライアンスサービス」のリリースを歓迎いたします。今回のサービス提供により、医療情報の各種ガイドラインに準拠した形でデジタルトランスフォーメーションが加速することで、より多くの医療現場で効率的に安心して業務を遂行できると考えており、大きく期待しています。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
執行役員 パートナーアライアンス統括本部 統括本部長 渡邉宗行
内容は発表時のものです。商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
本件についてのお問い合せ先
●報道関係者のお問い合わせ先:企画本部 コミュニケーション推進部 コミュニケーション推進課 03-6701-3603(直通)
●一般の方のお問い合わせ先 :デジタルビジネス営業本部 デジタルビジネス企画課03-6636-5470(直通)
●医療クラウド紹介ページ :canon-its.co.jp/solution/healthcare/
●医療ITクラウドコンプライアンスサービス紹介ページ:canon-its.co.jp/products/cloudcomplianceservice/
●ニュースリリースホームページ:canon.jp/newsrelease
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昨今、医療情報の電子化が進んでいます。従来は紙媒体で管理/やり取りしていた医療情報を電子化することで、業務の効率化が期待できます。しかし、電子化された医療情報の保存にはITシステムの構築・運用が不可欠です。医療機関をはじめとする医療関連団体・企業では、IT専門家の不足・不在による運用管理の難しさ、IT投資コスト、ITセキュリティ・ソフトウェアのバージョンアップなど、新たな課題が浮き彫りとなってきています。そうした医療情報の電子化にまつわる課題の解決手段として、クラウドが注目されています。
キヤノンITソリューションズでは、医療情報ガイドライン(3省2ガイドライン)に準拠したクラウド活用ソリューションの提供を通じて、お客様の医療ITにかかわる課題を安全・安心に解決できるようにご支援いたします。
※医療情報ガイドライン(3省2ガイドライン)とは、医療情報システムの構築・運用を行う医療機関等や医療機関等から医療情報を受託管理する事業者・団体向けに医療情報の安全管理策を示した厚生労働省、総務省、経済産業省の3省が発行するガイドラインです。
■こんな課題をお持ちのお客様におススメ■
・紙媒体での医療情報の管理にリスクを感じている
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- 医療IT クラウドコンプライアンスサービス
医療機関、医療系メーカー、ヘルステック企業、および医療業界への参入を検討している企業が、医療情報を取り扱うシステムをアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)上に構築する際に遵守するべき「医療情報ガイドライン(3省2ガイドライン)」。医療ITクラウドコンプライアンスサービスは、そうしたガイドライン対応とAWS初期構築/アカウント提供をいたします。
医療情報ガイドライン(3省2ガイドライン)・情報セキュリティ・AWSに精通したコンサルタントが、AWSの初期設定からサポート。そのため、専門知識が無いお客様であっても、システム基盤に関する基準を満たす環境設定が可能です。また、監査情報の取得設定も代行。お客様側での設定手続き不要で、当社提供の監査用ツールから必要な情報をシンプルな操作で取得できます。
コンサルタントがガイドラインに沿ったお客様の対応方針の策定を、他社事例等をもとにご支援いたします。