主体的な学びのための教学マネジメント構築を支援
~教育機関向けソリューション「in Campus IR」を提供開始~
- ニュースリリース
2021年10月6日 更新
2021年9月22日
キヤノンITソリューションズ株式会社
キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金澤 明、以下キヤノンITS)は、教育機関向けソリューション「in Campusシリーズ」の新しいサービスとして「in Campus IR」を2021年11月下旬より提供開始します。
18歳人口の減少、デジタル化・人工知能(AI)の普及による急激な社会変化に伴い、将来の予測が困難さを増す現代、どのような環境でも学生が自律性高く生き抜けるよう、大学では「学修者本位の教育」への転換が求められています。そのためには、成績評価の信頼性の確保や学修成果の把握・可視化、それらについてのエビデンス(証拠や根拠)を示す必要があるとされています。中でも、中央教育審議会「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)*1」においても述べられている通り、高等教育機関では自大学を客観的に調査・分析する「IR(Institutional Research)」の果たす役割が重要になってきています。
こうした背景から、大学のさまざま成果や課題を可視化し、分析するための機能として多くの大学がIR組織を設置して大学改革を推進している一方で「人手が足りない」「データが散在している」「予算面の確保」といった課題が出てきています。
キヤノンITSは、このような課題を解決すべく、自社の教育機関向けソリューション「in Campusシリーズ」に、主体的な学びを促進するため全学的な教学マネジメント構築を支援する「in Campus IR」をラインアップに拡充します。また、本ソリューションの提供に向けて、教学IR関連のコンサルティングおよびデータ分析に強みを持つ株式会社シンクベースとの協業を開始します。
本サービスは、「基本導入サービス」をはじめ、「データ連携サービス」、「ダッシュボード作成サービス」、「業務支援・コンサルティングサービス」といった各種サービスを用意し、各大学の環境や用途に合わせ導入が可能です。さらには、学生個人の学修成果の蓄積・可視化を行う既存製品「in Campusポートフォリオ」との連携(オプション・カスタマイズ)により、「学修者本位の教育」の実現を支援します。今後、将来構想、計画策定、政策決定など、エビデンスに基づいた大学経営の支援ツールとして利用されるだけでなく、大学教育の質保証・質向上に貢献していきます。
キヤノンITSは、教育現場において"幅広く散在する、多種多様なデータ"の利活用は今後ますます重要性が高まっていくものと考え、AIやVR/ARなどの先端技術を取り込み、教育データの利活用によるデータマネジメント領域で教育DXの実現を支援していきます。また、「教育の質保証」「学修者本位の教育」の実現に向けてさらなるサービスの拡充をめざしていきます。
- ※1
2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)(中教審第211号)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1411360.htm
「in Campus IR」の主な特長
- 1)教学マネジメントを実現する基盤サービス 大学内に保持されているデータ資産を一元的・統合的に蓄積するデータベースを提供します。入試、教務・学務、就職、図書館など、さまざまな学内システムのデータを一つに集約することができ、統計・分析、各種報告資料の作成を可能とします。これにより、経年変化の定点分析のみならず、「学修者本位の教育」の実現のため、改善施策の分析・仮説立案・効果測定を行うといったデータに基づくエビデンス経営・活動の基盤サービスとしてご利用いただけます。
- 2)導入コスト低減により、「教学IR」をより身近に 「基本導入サービス」にて、in Campus IR データベース、3種類の標準分析用ダッシュボード、クライアントPCのセットアップサービスを提供します。データを入力標準フォーマットに合わせて取り込むことで分析・可視化を開始できます。専門的なスタッフが用意できない大学でも「教学IR」の運用を低コストでスタートさせることができます。
- 3)学修成果の可視化を実現する拡張性 「in Campusシリーズ」との連携により、情報収集、学修状況(アクティビティログ)、学生へのフィードバック・個別指導といった拡張性を実現することも視野に入れることができます。例えば、ポータルを利用した各種アンケート収集・蓄積・分析を容易に実現、LMSで学習時間の収集・分析から脱落する学生の傾向分析、ポートフォリオと連携し学生毎に成績統計データを提供することで履修・学修計画に役立てる、といった教育のデジタル化を推進します。
- 4)追加サービス、コンサルティングの提供 「基本導入サービス」以外に、お客さまの環境に合わせてデータ連携の仕組みをカスタマイズする、分析用ダッシュボードを追加する、出力レポートを変更するといったこともご要望に合わせてサービス提供します。また、システム保守、定期的な運用相談やコンサルティングといったサービスを組み合わせ、継続的な「教学IR」の運用を実現する共想共創パートナーとしてサポートします。
「in Campus IR」基本導入サービス一覧
機能名 | 概要 | |
---|---|---|
1 | データベース構築 | 学内の教務・学務・入試・就職等、さまざまなデータをまとめてデータベースを構築 |
2 | 標準ダッシュボード(入試) | 志願者情報を切り口としたダッシュボードの表示 |
3 | 標準ダッシュボード(教務) | 在校生情報を切り口としたダッシュボードの表示 |
4 | 標準ダッシュボード(就職) | 就職情報を切り口としたダッシュボードの表示 |
5 | クライアント環境構築 | クライアント環境構築の支援 |
「in Campus IR」オプションサービス一覧
機能名 | 概要 | |
---|---|---|
1 | データ連携サービス | 学内の教務・学務・入試・就職等、さまざまなシステムから出力されるデータをin Campus IRデータベースへ自動連携を行うためのプログラムを作成 |
2 | ダッシュボード作成サービス | 標準ダッシュボードの改修、および追加ダッシュボードを作成 ダッシュボード追加に伴うデータマート構築も合わせて提供 |
3 | 業務支援・コンサルティングサービス | 教学マネジメント(IR)業務における業務支援サービス・コンサルティングサービスを提供 |
「in Campus シリーズ」とは?
「in Campus シリーズ」は、キヤノンITSの独自開発による教育支援情報のプラットフォームです。2013年4月に明治大学の教育支援情報システム「Oh-o! Meijiシステム」の提供を開始し、2014年7月にはこれをベースに他の大学でも幅広く導入可能な教育支援情報プラットフォームを開発しました。学内情報発信の窓口となる「ポータル」と、授業シーンで利用される「LMS(学習管理システム)」、学生個人の学修成果の蓄積を行える「ポートフォリオ」を中心に、大学教育で必要とされる主要な機能を装備しています。
2021年4月には従来のシステム導入型にクラウドサービス型も追加され利便性を拡充しています。
株式会社シンクベースとの協業について
「in Campus IR」はキヤノンITSが2013年から文教市場で展開してきた「in Campus シリーズ」の新ラインアップとなります。全国に文教ソリューションを展開し、ポータル、LMS、ポートフォリオなど情報の発信、データの蓄積などを可能とする「in Campus シリーズ」に、大学におけるデータ分析のノウハウ・実績を持つ株式会社シンクベースと協業することにより、文教市場で必要とされるデータマネジメント領域における各種サービスを全国的に展開します。
株式会社シンクベース概要
社名 | 株式会社シンクベース |
---|---|
所在地 | 〒532-0003 大阪市淀川区宮原4丁目1-45 新大阪八千代ビル5階 TEL:06-6391-5588 |
URL | https://www.thinkbase.jp/ |
設立日 | 2009年2月 |
代表者 | 代表取締役 木下昌久 |
資本金 | 7,500千円 |
事業内容 | 1. 情報処理に関する研究、企画、開発事業 2. データベースを活用した情報処理サービスの提供 3. 学校法人向けIR支援サービス、コンサルティング等 |
株式会社シンクベース様からのエンドースメント
文部科学省中央教育審議会より高等教育機関における将来像の中間まとめが公表され大学におけるIR業務、教学マネジメントの確立、大学運営における情報公表の重要性と教育の質向上が改めて提言されています。キヤノンITソリューションズ株式会社様の文教市場におけるシステム開発の実績や大学を中心に培ってこられた幅広い営業ネットワークと、過去10年間の学生情報分析(教学IR業務支援、その他IR業務分析関連、等)実績や弊社の知見を組み合わせることで、より多くの大学さまにデータ活用の機会を提供し、高度デジタル化推進に向けた最適なIRの実現を支援することが可能になると期待しております。
株式会社シンクベース
代表取締役 木下昌久
ウェビナー開催について
本システムに関する内容を、ウェビナーにて講演します。ご興味のある方は、下記URLからウェビナー参加登録をお願いいたします。
講演タイトル | キヤノンITSとシンクベースで支援する大学IR 第一部: 教学IR業務支援におけるデータマネジメントについて 第二部: 新サービス in Campus IRの概要について |
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講演日時 | 2021年10月8日(金) 14時00分~15時30分 |
形式 | キヤノンITS/シンクベース共催セミナー オンラインWeb配信(ウェビナー) |
参加費 | 無料(事前申込制) 定員:100名 |
詳細ページ | https://reg.canon-its.co.jp/public/seminar/view/9798 |
内容は発表時のものです。商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
本件についてのお問い合せ先
- 報道関係者のお問い合わせ先:企画本部 コミュニケーション推進部 コミュニケーション推進課 03-6701-3603(直通)
- 一般の方のお問い合わせ先:文教ソリューション営業本部 03-5730-7075(直通)
- キヤノンITS「文教ホームページ」:canon-its.co.jp/solution/education/
- キヤノンニュースリリースホームページ:canon.jp/newsrelease/
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大きく社会が変化する中、大学をはじめとする教育機関においても、学習環境や学習スタイルに大きな変化が求められています。少子化が進む中、子供たちがよりよい社会を育めるように資質や能力を養うことができるように、私たちは、ICTサービスを通じて質の高い教育環境の実現に貢献していきます。私たちは、数多くの教育機関に対し研究・教育・学生サービスのためのソリューションを提供し、お客さまと共に真の価値向上を共創しています。
長年文教市場に特化した営業とSEが、貴学に最適なクラウド移行を支援します。またコロナ禍で急務となっている遠隔授業環境を、当社独自開発による教育支援情報プラットフォーム「in Campus シリーズ」で実現いたします。
- in Campus ポータル Cloud
システム導入型「in Campusシリーズ」の「ポータル」の機能や使い勝手をそのままクラウドへ移行し、違和感なくスムーズな操作を可能にしました。基本機能とオプション機能を切り分けて開発しているので、必要になった機能を必要なタイミングで追加することができます。
貴学の環境や用途に合わせた機能をパズルのように選び、初期費用を抑えながら学内の「伝えたい」をかなえることができます。
2023年7月に「サイト内検索機能」「キャビネット機能」を追加しました。
2024年5月にユーザーインターフェイスをより、使いやすく自由な画面カラーの選択を可能にしました。 - in Campus LMS Cloud
システム導入型「in Campusシリーズ」の「LMS」の機能や使い勝手をそのままクラウドへ移行し、違和感なくスムーズな操作を可能にしました。基本機能とオプション機能を切り分けて開発しているので、必要になった機能を必要なタイミングで追加することができます。
貴学の環境や用途に合わせた機能をパズルのように選び、初期費用を抑えながら学内の「学びたい」をかなえることができます。
1EdTech Consortium Inc.が策定するLTI 1.3およびLTI Advantageの認定を取得した「外部ツール連携(LTI)オプション」を2023年7月にリリースしました。
2024年5月にユーザーインターフェイスをより、使いやすく自由な画面カラーの選択を可能にしました。 - in Campus IR
18歳人口の減少、デジタル化・人工知能(AI)の普及による産業構造の変化など、予測困難さを増す現代、自律性高く生き抜く学生を育むため、大学には「学修者本位の教育」への転換が求められています。
その様な中で、高等教育機関では自大学を客観的に調査・分析する「IR(Institutional Research)」の果たす役割が重要になってきています。
こうした背景から、大学のさまざま成果や課題を可視化し、分析するための機能として多くの大学がIR組織を設置して大学改革を推進している一方で「人手が足りない」、「データが散在している」、「予算面の確保」といった課題があります。
この様な課題を解決すべく、教学マネジメントを支えるサービスとして「in Campus IR」をご提供いたします。