- イベント・セミナーレポート
第5回 Web Performer技術活用研究会 アジャイル開発体験(3/3)
Web Performerとアジャイル開発
キヤノンITソリューションズがWeb Performerを使ってアジャイル開発を行った事例を、Tipsを交えながらご紹介しました。Tipsとして下記をご紹介しました。
- Redmineのプラグイン(カンバン:チームの状態の見える化、バックログ:作業リスト)を活用。
- ある程度データモデルを設計した方がスムーズに開発が進む。
- DB変更を安全に実施できるように、データモデル変更の自動化にチャレンジ。
- 従来のような設計書(ドキュメント)を作成しない。ただし、使い慣れたやり方は残す。
- CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)環境を構築。
アジャイル体験 「要求引き出し」
3つ目のワークショップとして、「要求引き出しワークショップ」を行いました。ユーザー要求をきちんと実装に結び付けるためには、「顧客」と「開発者」が密にコミュニケーション(顧客の要望を早く知る事、足りない情報を聞き出すこと)を図る事がとても大事であることを実感いただくのが目的です。
ワークショップ
課題:カードに描かれた絵を聞き出し、別のカードに聞いた内容の絵を描く- 顧客役と開発者役2人1組。各組に絵が描かれたカードを配布。
- 顧客役は、開発者役にカードの絵を見せず、どんな絵が描かれているのかを口頭で伝える。(ユーザー要求)
- 開発者役は、ユーザー要求を元に、紙に絵を描く。(実装)
- 最後に顧客役が持っているカードの絵と、開発者役が描いた絵が同じかを確認する。(ユーザー要求が実装で実現できているかを確認)
ふりかえり ~Fun! Done! Learn!~
最後のセッションでは、「Fun! Done! Learn!」で一日をふりかえりました。
ワークショップ
課題:チームで行ったことを“Fun:楽しかったこと”、“Done:出来たこと”、“Learn:学んだこと”の3つの軸とその重複箇所を使ってふりかえりを行う- 1.模造紙に大きな3つの輪を描き、それぞれをFun/ Done/ Learnと記載する
- 2.付箋に、各自、今日実施したことを書く
- 3.付箋の内容をチーム全員で共有し、会話しながらFun、Done、Learnのどの領域に当てはまるのか分類し、該当する輪に付箋を貼る
- 4.技術活用研究会全体を通して、各人にとって本会はFun、Done、Learnのどの領域に当てはまるのかをふりかえっていただき、各自、赤丸シールを模造紙の該当する輪に貼る
- 5.模造紙を眺め、今日のセミナーがどの領域を狙うべきだったか全員で話し、決まったらその領域に☆を描く
多くのグループが、Fun、Done、Learn の3つの輪が重なる箇所に☆を記入されていました。
「Fun! Done! Learn!」で全体のふりかえりを行ったことで、改めてアジャイル開発でふりかえりが重要であることをご認識いただきました。同時に実際の開発では、ふりかえりを行った後「次に繋げること」が重要であるため、次のアクションを考えることを示唆いたしました。
本年の技術活用研究会は、皆さまに大変ご好評で、今後も参加したいとのご意見を多く頂戴いたしました。
次回は、さらに皆さまにご満足いただける機会となるよう努めてまいりたいと思います。
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