ビジネス共創コラム:Vol2「不確実な時代を勝ち抜くためのSCM戦略」コラム
公開日:2024年7月3日

不確実な時代を勝ち抜くためには、さまざまな環境変化に対する迅速な経営判断を可能とするサプライチェーンマネジメントが求められます。
従来のサプライチェーンマネジメントのままでは対処できない事象(新型コロナウイルスのパンデミックやロシアのウクライナ侵攻など)が近年次々と発生しています。そのため、さまざまな環境変化を前提とした、迅速な意思決定ができるサプライチェーンマネジメントに進化する必要があります。
迅速な意思決定を行うためには、3つのステップによるアプローチを実施することが有効です。
3つのステップ
(1)将来シナリオの洗い出しと影響確認
シナリオの洗い出し、影響確認とも、想定外を極力減らす幅広い客観な視点が必要です。

(2)シナリオ状況下における優先事項の策定
各シナリオ状況下で、企業として「何を優先すべきか」経営的な視点による検討が必要です。

(3)意思決定基準の設計
現在利用できる情報を基に、意思決定に必要な仮説を導き出す数理的な視点が必要です。

3つのアプローチでは、幅広い客観的な視点、企業経営の視点、数理的な視点に加え、継続的な改善サイクルを回すことが重要です。

本コラムは、ホワイトペーパーとして別途公開しており、「不確実な時代を勝ち抜くためのSCM戦略」を詳述しています。デジタル変革を成功させ、企業の未来を切り拓くため、是非ご活用ください。
本コラムを担当している、ビジネスイノベーション推進センターでは、ビジネスデザインとデータサイエンスを融合させた「ビジネスデザイン&ビジネスサイエンス」を掲げ、これまで培ったITの実装力とともに、クライアントのデータドリブン経営の実現をサポートしています。

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筆者紹介

神田 昌実(かんだ まさみ) ビジネスイノベーション推進センター ビジネスデザイン部 コンサルタント
専門はプロジェクトマネジメント、SCM、DX戦略、SIの上流コンサルおよびDX戦略実行支援などを担当、ITストラテジスト、プロジェクトマネージャー

梯 賢一郎(かけはし けんいちろう) ビジネスイノベーション推進センター ビジネスデザイン部 コンサルタント
専門はロジスティックス、DX戦略
物流サービス業のCDO参謀・DX戦略策定、サービス設計等に参画

西田 大(にしだ はじめ) ビジネスイノベーション推進センター ビジネスサイエンス部 コンサルタント
専門は数理最適化、生産計画、データドリブン経営、京都大学大学院修了(応用システム科学専攻)、東京理科大講師、システムアナリスト

淺田 克暢(あさだ かつのぶ) R&D本部 数理技術部
専門は、需要予測・需給計画
研究発表、書籍執筆、当社/他社HPへの寄稿
中小企業診断士
著書「在庫管理のための需要予測入門」(共著)
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サプライチェーンは、製品やサービスを提供するために必要な資源や情報を効率的に管理するための重要なプロセスです。調達から生産、物流、販売までの各プロセスを適切に管理することは、企業の事業戦略に不可欠なものであり、盤石かつ持続可能でなければなりません。
しかしながら昨今、企業を取り巻く事業環境は激しく変化しています。原材料価格の急速な高騰、気候変動や頻発する災害に対する調達先や生産拠点、輸送ルートの適時変更、スタッフ高齢化や人材不足からくる働き方改革、等々、従来の仕組みでは対応は困難であり、事業の持続性・発展性を阻害するリスクが顕著化しています。そのような企業の課題を解決し、事業変革を成すためには高度なITによる最適化の仕組みが不可欠であると言えます。
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