三菱商事RtMジャパン株式会社様
豊富なシステム運用のノウハウを活かし運用管理業務を改善
貴金属取引リスク管理システムの SI から運用までフルアウトソース
- 経営課題改善
- コンプライアンス体制の強化
- コスト削減
- BCP・DR
- 事業継続
- リードタイム短縮
- 事務生産性向上
金属資源全般を総合的に取り扱いグローバルにトレーディングを展開する三菱商事RtM ジャパン株式会社は、取引リスク管理システムの中核を担うアプリケーションのバージョンアップおよび機器リプレースに合わせ、運用体制の抜本的な改善を目指しました。そこで採用されたのが、アプリケーション開発からハイブリッドクラウド基盤、ヘルプデスクまで包括したキヤノンIT ソリューションズのフルアウトソーシングです。
| 導入ソリューション | |
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| 導入製品 |
お客様データ
三菱商事RtMジャパン株式会社
http://www.mitsubishicorprtm.com/japan/index.html
住所:東京都千代田区丸の内 2-7-2 JP タワー27 階
設立:1947年1月25日
従業員:282人(2018年4月1日現在)
事業内容:金属資源トレーディング事業(石炭・鉄鉱石、アルミ・銅・貴金属、ニッケル・クロム・レアメタルなどの原料・素材など)
取引リスク管理システムの運用体制を全面的に刷新
金、銀、プラチナなどの貴金属といえば宝飾品を思い浮かべるかもしれませんが、実際にはその用途は極めて広い範囲にわたります。さまざまなハイテク製品のほか自動車や太陽光パネルなど、私たちの身近な製品で欠かすことのできない部材となっています。
三菱商事RtM ジャパン株式会社は、そんな金属資源全般を総合的に取り扱う金属商社です。同社リスク管理・オペレーション業務室 受渡管理B チームのチームリーダー、福田詩朗氏は、「東京のほかシンガポール、ニューヨーク、ロンドン、上海にも拠点を構え、24 時間体制で貴金属の安定供給を担っています」と説明します。
このビジネスを支えているのが「PRIME」と呼ぶ貴金属取引リスク管理システムです。英Brady 社の「Trinity」というパッケージをコアとするもので、貴金属の取引成立から決済完了までのステータスの管理、ならびに時価評価に基づく損益データの作成を担っています。また、他のIT サービス会社が独自開発した帳票機能により、日本語の請求書や確認書の発行を行っています。
しかし、PRIME システムには運用上で大きな課題がありました。三菱商事RtM ジャパン 情報システム部課長、津村豊和氏は、「Brady 社には日本法人がなく、コミュニケーションが円滑に取れないことから、インシデント対応などの品質面で問題が生じていました。また、バージョンアップにも苦労していました」と明かします。
Trinity のバージョンアップの必要性があり、サーバーの保守切れも迫っていたことから、2017 年3 月、三菱商事RtM ジャパンはシステム基盤を見直し、合わせてPRIME システムの運用を全面的に刷新することを決定しました。

三菱商事RtM ジャパン株式会社
リスク管理・オペレーション業務室
受渡管理Bチーム チームリーダー
福田 詩朗氏
フルアウトソーシングで課題解決をトータルに支援
三菱商事RtM ジャパンがPRIME システムの新たな基盤に想定したのはクラウドです。「これは三菱商事グループ全社が推進しているクラウド戦略の流れに沿うものです」と津村氏は話します。
そして、本プロジェクトのパートナーとして候補に挙がったベンダー数社の中からキヤノンIT ソリューションズを選定。西東京データセンター内で提供するクラウドサービスSOLTAGE(ソルテージ)を利用することにより、サーバーの特性に合わせてパブリッククラウドとプライベートクラウドのハイブリッド環境を採用しました。
三菱商事グループ内ではクラウドを利用する上で、いくつかの推奨プロバイダーが指定されているのですが、キヤノンIT ソリューションズはこのリストには入っていませんでした。したがってSOLTAGE を選定するには、セキュリティなどの三菱商事グループ要件(ミニマムルール)を満たしているかどうかの事前検証が必要となります。
このような面倒な手続きを経なければならないにもかかわらず、なぜ三菱商事RtM ジャパンはあえてこの決定に至ったのでしょうか。「ハイブリッドクラウド基盤の提供だけでなく、Trinity の円滑なバージョンアップや帳票機能のパフォーマンス向上、ヘルプデスクを含めた運用品質向上まで、私たちの課題解決をトータルで確約してくれたフルアウトソーシングが、選定の決め手となりました」と津村氏。また福田氏も、「ロンドンに『ブリッジSE』を置いてBrady 社とのやりとりの一元的な窓口になってくれるという提案は、とても心強く感じました」と話します。

三菱商事RtM ジャパン株式会社
情報システム部 課長
津村 豊和氏

成果はインシデント件数で証明された
PRIME システムの新たな運用体制は2018 年8 月からスタートし、安定した稼働を続けています。「懸念していたTrinity のバージョンアップも問題なくやり遂げ、インシデント対応や保守にも組織でしっかり対応してくれています。おかげでユーザー部門も戸惑うことなく新しい運用体制に移行することができました」と福田氏は、キヤノンIT ソリューションズの取り組みを評価します。
そして、「最も分かりやすい成果は、ヘルプデスクへの問い合わせ件数が如実に減ったことです」と津村氏。バージョンアップによる性能向上、キヤノンIT ソリューションズによる丁寧な導入サポートや稼働後の的確な保守サポートに加え、キーユーザー制度の導入など三菱商事RtM ジャパン社内のサービス体制を改めたことも大きく奏功しています。
PRIME システムの利用上で問題が発生した際に、以前はユーザー部門が保守担当に直接問い合わせて解決していました。いつ、どんなインシデントがあり、どのように解決されたのか、すべてがクローズドな個別対応で行われるため、他のユーザーにその状況はまったく共有されませんでした。そうしたことから同じ問い合わせを、何人ものユーザーが別々に行ってしまうことがあり、これに対して現在はフロント、ミッド、バックのチーム単位に「キーユーザー」を任命し、必ずその人を介して問い合わせを行う形に変更したのです。
「これもキヤノンIT ソリューションズから提案を受けたもので、インシデントの対応状況が可視化されるとともに、そこから得られたナレッジがキーユーザーからチームへ、そして全ユーザーへと引き継がれ共有されるようになりました。結果として、一度解決されたインシデントに関するよく似た内容の問い合わせは、ヘルプデスクに回すことなくチーム内で処理できるようになりました。こうしたナレッジマネジメントやIT サービスマネジメントのベストプラクティスが導入・実践されたことも、今回の移行プロジェクトにおける大きな付加価値となっています」と津村氏は強調します。
三菱商事RtM ジャパンは、本プロジェクトで取り組んだ運用改善の事例を、他システムでも展開・応用できる可能性があり、事例を共有しつつ改善を図っていきたいと考えています。
導入いただいたソリューション・製品
- クラウドインテグレーションサービス キヤノンITSのクラウドインテグレーションサービスは、コンサルティングから開発、マネジメントまでお客様のシステムライフサイクルをトータルにサポートすることで、高品質で安心できるソリューションをワンストップで提供します。
- データセンターサービス データセンターとは、インターネット上で公開する信頼性の高いWebシステムや基幹システムなど、止められないシステムを守る為の堅牢堅固な施設です。ウェブサイト運営者、ECサイト事業者、システム構築事業者の方など、安全性や快適さを必要とする方に多く利用されています。
- クラウドサービスSOLTAGE クラウドサービスSOLTAGEとは、キヤノンITソリューションズが所有する西東京データセンターにクラウドサービス専用システムを構築し提供するサービスです。サービス標準構成として、仮想サーバ/インターネット接続回線/Firewall/ネットワーク機器をセットにして提供します。また、パブリッククラウドとしても、プライベートクラウドとしても利用可能。セキュリティ対策を強化し、安心かつ安定したクラウドサービスでお客さまのビジネスをサポートします。
- 西東京データセンター データセンター事業およびクラウドサービスの中核拠点として、最先端のファシリティ、最新鋭のセキュリティ設備、お客さまニーズに合致した最適な運用サービスを提供します。
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