品質検証サービス
お客様の課題/問題を解決し、『ソフトウェア品質の向上』を支援します。
各種ソフトウェアに対して評価プロセスの策定、改善からテスト実施まで、テストプロセス全般を支援します。ソフトウェア開発を源流とするキヤノンITソリューションズでは第三者検証サービス専門企業とは異なり、開発から評価までのサポートが可能です。キヤノン製品の品質に貢献してきた経験を活かし、お客様のニーズに合ったサービスを提供します。
- ソフトウェア開発会社だからできる検証サービスキヤノンITソリューションズの源流は、ソフトウェア開発企業です。その源流を汲む我々品質検証部門は、第三者検証サービス専門企業と異なり『開発から評価』までのサポートを提供します。30年以上キヤノンブランド、キヤノン製品に貢献してきた経験と多種多様なソフトウェア開発の経験やノウハウを活かし、テストのみに特化せず開発プロセス全体から課題分析、そしてその結果を開発サイクルに反映させ、お客様の製品品質を向上へと導きます。
- キヤノン品質への貢献実績デジタルカメラ・Webシステム・デジタル複合機・デジタル複合機連携ドキュメントソリューション商品群・医療機器・産業機器など、コンシューマ製品から産業機器までの幅広い分野のキヤノン製品に携わり、キヤノン品質に貢献しています。
お客さま:集合住宅向け電気機器メーカー
評価委託概要:組み込まれるソフトウェアの品質評価を実施
IoT時代では従来のPCやモバイル製品以外にも、様々な製品がインターネットに繋がっていきます。例えば、家電製 品、鍵、車など、従来はインターネットに繋がることが想定されていなかった製品のIoT化を実現するために、我々のノウハウを活用し て品質評価を実施します。本件はその一例です。

利用した品質検証サービス
- テスト設計/実施
- 品質分析
<実施内容>
・テスト計画(評価計画書)
・テスト設計(要件定義書を基に作成)
・テスト実施(チェックリスト評価・探索型評価)
・テスト報告(障害分析・評価報告書)
お客さまニーズ
- 機能が正常に動作することを確認したい。
- 新旧同じ製品で、機能が同等に動作することを確認したい。
- 旧製品から潜在障害を検出したい。
お客さまの声
- テスト設計
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- 段階を踏んだテスト設計を導入し、トレーサビリティがとれるため仕様書と照らし合わせができて、分かりやすい
- 探索型評価
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- 仕様書の内容は網羅され、さらに探索型で評価して頂き、評価内容としては満足しております
- ユーザービリティの観点にて、使いづらいと感じてる点を指摘して頂き、感謝いたします
- 社内ですと「仕様」で流される部分があり、貴重なご意見として、今後の製品に生かしたいと考えております
- 品質分析
- 弊社の依頼意図、評価状況を踏まえて評価実施方法をご提案頂け、満足しています
品質検証エンジニア保有資格と技術者スキル向上のための人材育成
品質検証エンジニアの資格取得状況と人材教育の一例
資格・教育内容 | 概要 | |
---|---|---|
IT系保有資格 | JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level Advanced Level Test Manager |
ソフトウェアテスト技術に関する認定資格 |
IT検証技術者 初級/中級/上級 | 検証産業協会(IVIA)が認定するテストエンジニア資格 | |
ソフトウェア品質技術者 初級 | ソフトウェア品質に関する知識と技術の認定資格 | |
情報処理技術者試験 情報セキュリティスペシャリスト データベーススペシャリスト プロジェクトマネージャ 他 | 経済産業省が認定する情報処理技術についての国家資格 | |
ORACLE認定資格 | Oracle社製品に関する認定資格 | |
XMLマスター | XML技術者認定資格 | |
医療情報技師 | 情報処理技術と保健医療福祉分野の業務知識に関する認定資格 | |
その他保有資格・人材教育 | 品質管理検定(QC検定) | 日本品質管理学会が認定する品質管理に関する知識検定 |
レーザー安全取扱教育 | レーザー機器取扱の安全化に関する教育 | |
産業用ロボット特別教育 | 産業用ロボットに関する知識や教示・検査等の作業に関する教育 | |
X線従事者教育 | 放射線取扱の安全化に関する教育 |
幅広いお客様のニーズにお応えするために、エンジニア一人ひとりのスキル向上に取り組んでいます。
キヤノンITソリューションズ品質検証部門では、品質検証エンジニアスキル向上の一環として品質検証専門資格(IVEC・JSTQB)取得を推進しています。
また、情報処理資格取得推進を通じて情報処理に関する幅広い知識・技能の習得をし、様々なお客様のニーズにお応えできる人材の育成をしています。
資格取得だけでなく、ヒューマンスキル・技術スキル向上施策も実施しています。
キヤノンITソリューションズ品質検証部門では、社員一人ひとりの『技術者としてのスキル向上』も大切と考え、 積極的な資格取得だけでなく、技術スキル・ヒューマンスキルが向上する施策を実施しています。
テスト自動化
対象製品に合わせて最適なテストツールを選択し、【環境作成】・【シナリオ作成】・【テスト実行/結果判定】の各作業を提供します。また、内製のテスト自動化ツールを活用し、回帰テスト・組み合わせテストを支援します。
効果
テスト自動化を行うことで以下の効果を発揮し、テスト品質や生産性が上がります。
- 1.テスト内容の網羅性向上
- OS、ブラウザなど環境に依存するテストの網羅性が向上します。
- シビアなタイミングでのテスト実行など手動では実施困難なテストを実現します。
- 2.テスト実施の一貫性向上
設定漏れによる実行互換低下を防止します。 - 3.テスト設計/実施の効率化
休日や深夜などの勤務時間外に実行することで、余剰工数を他のテストに有効活用することができます。
内製のテスト自動化ツールを使うことで、回帰テストや組み合わせテストを効率化できます。
テスト自動化の適用例
1.クラウド環境を使用したWebシステム
リリーステストなど基本的な動作確認テストを自動化することで、深夜の空き時間に実施可能となり、余剰工数を見出すことができました。その余剰工数を追加テストに割り当てたことで、より広範囲のテスト実施が可能となり、一定の品質を維持する施策となりました。
ブラウザの画面を操作した際に実行されるPCとWebシステム間との命令文をツールを使い疑似的に送信することで自動的にテストを実施します。以下のオープンソースを使用しました。
- JavaScriptテスティングフレームワーク
- 実行結果をチェックするツール
- JavaScriptをローカル環境で実行するツール
2.IoTデバイス
1つのテストスクリプトで複数環境(OS、ブラウザ)に並行実施することで、テストの均一化と網羅性の向上を実現しました。
オープンソースのWeb画面操作スクリプトを用いて自動化を実現しました。自動テスト時のブラウザ操作をスクリーンショットや実行ログに残すことで、結果を判断し出力します。
内製のテスト自動化ツール
テスト自動化ツールの特長
- 1.操作シナリオを簡単作成
- プログラムレスで簡単に作成できます
- 画面の操作やシナリオ修正も容易です
- 2.操作シナリオのXML化
- 大量のシナリオを一括で変換できます
- XMLへの直接編集も可能です
- 3.組み合わせテストの自動生成&実行
- All-Pair法(PICT)を使用し、組み合わせを生成します
- PICT制約の設定が可能です
- 4.テスト自動化ツールのカスタマイズが可能
- 課題やテスト対象に合わせて柔軟に対応します
テスト自動化ツールの活用
ドキュメント評価
開発の設計ドキュメントに対して、テスト評価者が第三者の視点で「評価視点による矛盾、曖昧記述、誤記の指摘」をします。
効果
上流工程からドキュメント評価を実施することで、不具合を未然に防止し、プロジェクト全体(開発・評価含め)の手戻り工数の削減にも繋がります。
ドキュメント評価
不具合の遷移
テスト設計/実施
適切な技法を用いてスリム化し、ノウハウ、観点/不具合分析、観点/開発情報など有効な観点を追加していくことで、テストケースを最適化し品質を確保します。また、段階的なテスト設計を行い、トレーサビリティを確保します。機能テストからユーザビリティテストまで、さまざまなテスト種に適したテスト観点で実施します。
効果
効率的なテスト設計とテスト実施を提供します。
テストケースの最適化により【抜け】・【漏れ】・【ムダ】のないテストを実施します。 また、段階的に設計することにより【仕様追加】・【仕様変更】時、以下のメリットを発揮します。
- テスト範囲の確認が容易です。
- 仕様書更新時のメンテナンス箇所が明確になります。
- テスト設計時に仕様確認が可能です。
テスト設計から参画し仕様を理解したエンジニアがテストを実施するため、効果的に障害を検出することができます。
テストケースの最適化
トレーサビリティの確保
品質分析
メトリクス分析を行い、品質を可視化します。メトリクスを収集し、定量的に品質を計ることで製品全体だけでなく、機能単位でも品 質を客観的に把握することが可能となります。評価終了時のみではなく、リアルタイムで分析し品質状況を可視化することで、評価計 画の是正や評価方法の提案をおこないます。
- 開発後の振り返りにより、次製品へフィードバックします。
- 品質基準やフェーズ移行基準等の策定をします。
- 出荷判定やフェーズ移行の判断をします。
効果
品質状況に応じたメトリクス分析を行うことにより、品質を見える化することができます。
定量的に品質を計り可視化することで、ブレのない品質判断が可能となります。計画時の予測値と実績値を基に、品質状況が判断できます。また改善のポイントが明確になります。
不具合要因・傾向分析・不具合累積分析
コンサルティング
開発プロジェクトを成功に導くため、検証視点から最適な評価体制・評価プロセス構築を支援します。 第三者視点から、お客様の現状を分析及び可視化し、改善ポイントを明確にします。また、お客様の要望に沿った内容で改善策を提案します。
効果
上流工程から参画し、検証視点から現状分析を行うことでプロジェクト全体の品質を確保します。
改善サイクル
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