DXでフロント業務を効率化生まれた時間を“おもてなし”へホテルソリューション導入事例
人にしかできない価値を高める
ラックホテル株式会社 様のケース
中核都市を中心に展開するラックホテルでは、PMS「PREVAIL」の全施設統一を経て、経営主導でフロント業務のDXを段階的に推進しています。公式予約強化を見据えて予約エンジンをtriplaに切り替え、オンラインチェックインの仕組みを整備。その中核としてキヤノンITソリューションズの「チェックインDX※」を導入し、業務効率化と公式会員の拡大を両立する運営を目指しています。
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チェックインDX:チェックイン業務のデジタルトランスフォーメーションを推進するスマートチェックインの機能群をまとめた総称
アシスタントマネージャー 水野 光様

中核都市を中心に宿泊特化型ホテルを展開するラックホテルでは、フロント業務のDX化を将来的な課題として認識していました。経営トップのもと「DXはいずれ必要になる」という認識が共有され、デジタル化に前向きな姿勢が組織として醸成されていました。現場任せではなく、経営の意思としてDXを進めていく土壌が、今回の取り組みの前提となっています。
導入ソリューション
チェックインDX(PREVAILタブレットセルフチェックイン、オンラインチェックイン、QRチェックイン)
導入のポイント
- PMS「PREVAIL」とのスムーズな連携による運用のしやすさ
- コンパクトな構成で、設置場所の制約に対応できる点
お話を伺ったお客さま
執行役員 事業統括本部長 木村 行志 様

総支配人 岡 嘉伸 様

アシスタントマネージャー 水野 光 様

お客さまが実現できたこと
- 事前手続きやセルフ対応を取り入れることで、チェックイン手続きを簡略化
- フロント対応の集中を緩和し、スタッフの業務効率向上に寄与
- 会員登録と連動した運用により、公式HP利用の利便性向上につなげている
お客さまのご要望
- DXを加速させフロント業務を省人化、負荷を軽減したい
将来を見据えたDX推進の検討 施設規模に合う導入形態を模索
なぜ今、本格的にDXを検討されたのでしょうか?導入に至る背景と課題についてお聞かせください。
従来の自動チェックイン機は大型で、設置スペースや運用負担の面から中規模施設には適さず、費用対効果の観点でも導入に踏み切れませんでした。80室前後の施設が中心である当社にとって、限られた空間で動線や運営効率を損なわないことが重要な条件でした。
また、現金対応を前提とした運用には、新紙幣対応や機器更新といった継続的な負担があります。
一方で、決済はキャッシュレスが主流となり、現金比率は約2割にとどまっています。こうした実態を踏まえ、キャッシュレス前提の仕組みへの移行が合理的と判断しました。(木村様)
従来の仕組みと比較し今回の導入に至った判断のポイントは何でしょうか?
チェックイン時の混雑は一時的なもので、導入の直接的な理由ではありませんでしたが、対面を必ずしも求めない利用者やスムーズな手続きを望むニーズの増加を見据え、無理なく導入できるDXが必要だと考えました。
そのなかで選定したのが、キャッシュレスに特化しコンパクトに導入可能なキヤノンITソリューションズの「チェックインDX」です。2024年にPMS「PREVAIL」を全館で統一したことで基盤が整い、フロント業務のデジタル化へと踏み出しました。(木村様)


事前手続きと連動し受付を効率化 公式予約拡大の流れを創出
チェックインDX導入後運用や業務にはどのような変化が生まれましたか
チェックインDX導入後は、来館前に手続きを行うオンラインチェックインと、来館後にタブレット端末で行うセルフチェックインを連動させた運用を進めています。事前に発行されたQRコードを読み取ることで現地入力を最小限に抑え、お客さまのチェックイン手続きを簡略化できる点が特長です。
当社では、この仕組みを活用したチェックインが最もスムーズな方法として定着しつつあり、予約時に送付される情報をもとに、来館後すぐに手続きを完了できる運用としています。タブレット型の採用により設置の自由度が高まり、施設ごとに柔軟な運用が可能となっています。(岡様)


公式予約や会員化の面で、どのような効果や手応えが見え始めていますか
オンラインチェックインの導入に合わせて、予約エンジンをtriplaに切り替え、公式サイト経由の予約導線を強化しました。
これにより、公式ホームページからの予約数は従来比で約1.5倍に増加し、公式予約の比率も着実に高まっています。
また、チェックイン前の手続きと会員機能が連動することで、オンラインチェックインの利用をきっかけに公式会員への登録を促しやすくなり、継続利用につながる基盤も整いつつあります。導入から間もないため効果は発展途上ではありますが、チェックインが集中する時間帯にセルフ対応が加わることで、フロントの受け入れ能力向上への手応えも感じています。(岡様)
当社では、フロントで同時に対応できる件数に限りがあるため、来館が重なる時間帯には待ち時間が発生することがあります。しかし、セルフチェックインを併用することで、対応人数を増やさずに受け入れ数を拡大できる可能性があります。これは、限られた人員のまま対応力を高めるという点でも有効な手段だと捉えています。
さらに、セルフチェックインはビジネス利用のリピーターや小さな子ども連れの利用者など、スムーズな手続きを求める層との親和性が高く、利用シーンの広がりも期待しています。(水野様)
チェックインDXを活用して省力化 ホテル運営の質を高めていきたい
今後この仕組みをどのように活用しながらホテル運営を進化させていきたいですか?
チェックインDXは完成された仕組みとして導入したものではなく、実際の運用を通じて改善を重ねていく前提で位置づけています。現場の運用に基づく意見をベンダーへフィードバックしながら、より使いやすい形へと進化していくことを期待しています。
今後は、団体予約や複数人でのチェックイン、駐車場利用などの場面にも対応できるようになれば、活用の幅はさらに広がると考えています。こうした機能拡張により、セルフチェックインの利用比率を高め、フロント業務のあり方そのものを見直していきたいと考えています。
DXの推進は単なる省力化を目的とするものではなく、人にしかできない業務へ注力するための基盤づくりです。チェックインDXは、お客さまを迎え、より心地よく過ごしていただくための時間を生み出す仕組みとして、今後のホテル運営を支えていきます。(木村様)
キヤノンITソリューションズ 担当者より
流通・サービスソリューション営業本部
藍澤 瑛允
オンラインチェックインとセルフチェックインを連動させた今回の取り組みは、チェックイン業務の効率化にとどまらず、公式予約の拡大につながる好循環を生み出していると感じています。特に、triplaとの連携を含めた全体設計は、DXを「点」ではなく「流れ」として捉えた好例だと考えています。今後もラックホテル様の運営方針に寄り添いながら、実際の運用に即した改善提案を重ねていきます。
お客さまプロフィール

- 会社名
- ラックホテル株式会社
- 所在地
- 滋賀県大津市粟津町9番21号
- 事業内容
- 「simple stay with heart」をコンセプトに、中核都市を中心に5 施設の宿泊特化型ホテルを展開。地域とのつながりを大切にしながら、心の温まる接客と高いコストパフォーマンスを両立している。従業員の働きやすさにも注力し、安心・安全・快適な滞在価値を提供している。
- Webサイト
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本記事は、取材時(2026年2月)のものです。
ご採用頂いたソリューション・製品
- チェックインDX(オプション・拡張機能)
- チェックイン業務のデジタルトランスフォーメーションを推進するスマートチェックインの機能群をまとめた「チェックインDX」。キヤノンITソリューションズがご提案するPMSでは、タブレット端末を用いたセルフチェックインやオンラインチェックイン、QRコード検索で宿泊施設に簡単にチェックインできるチェックインプロセスの効率化を支援する数々のソリューションをご用意しています。スタッフの負担を軽減しながらも顧客満足度を高められます。
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キヤノンITソリューションズ株式会社 流通ソリューション事業部