SuperStream-NXグループ経営管理により経営意思決定プロセスを支援会計・人事給与システム・SuperStream導入事例
ウエニ貿易が「考える経理」の実現と経営意思決定の高度化を推進!
株式会社ウエニ貿易 様のケース

- 製造/卸売/小売業
- 100~500名
- SuperStream-NX 統合会計
- SuperStream-NXグループ 経営管理
お客さまのご要望
- 管理会計資料における正確性の向上・納期の厳守
- システム連携用マクロにおける保守性の担保
お客さまが実現できたこと
- 管理会計資料作成を自動化
- 正確で効率的な経理処理を実現
導入の背景
既存システムの保守期限をきっかけに、“考える経理”を目指して業務改善
兼 システム部 スーパーバイザー 原口 卓也 様
株式会社ウエニ貿易は、時計・バッグ・フレグランスなど、世界の有名ブランド商品を中心に輸入卸売事業を展開する企業です。また、自社開発によるオリジナルブランドとして、時計の「Angel Heart(エンジェルハート)」やバッグの「PELLE MORBIDA(ペッレモルビダ)」、香水の「AQUA SAVON(アクアシャボン)」などを展開し、企画から販売まで一貫したブランドビジネスを推進しています。
近年では、プロテイン、カラコン、スマートウォッチといった新規分野にも積極的に取り組み、売上を着実に拡大しています。
同社において、8社のグループ企業の経理財務業務を一手に担っているのが、経営管理本部 経理財務部です。同部では、仕訳作成などの定型業務にとどまらず、さまざまな業態を展開するグループ会社の会計データを扱う“考える経理”を目指しています。また、経営に対する提案活動にも積極的に取り組んでおり、取り扱う商材によって魅力の異なるビジネス領域を数字の面から分析できる部門として、グループ全体への貢献度を高めている活気ある部署の一つです。同部では業務基盤として活用してきた会計システムの保守期限を迎えるにあたり、新たな環境への刷新を検討しました。「業務プロセスの根幹にある会計システムを刷新するこの機会を生かし、既存の経理業務の改善も含めて検討することで、今後10年間は有効に活用できる基盤を整えたいと考えました。」と経営管理本部 経営企画室 スーパーバイザー 原口 卓也氏は当時を振り返ります。

導入前の課題
属人化やブラックボックス化が進み、業務効率と正確性に課題
(写真左から)原田 友香様、谷澤 絵美様
支払担当や経営企画など、各担当者の業務において課題が顕在化していました。支払業務を取りまとめている同本部 経理財務部 原田 友香氏は「明細件数が多いケースでの起票時に、CSVの取り込みに時間がかかっていたため、新たな基盤にはより効率的に処理できることを期待しました。」と話します。経営企画を担当している同部 谷澤 絵美氏は「管理会計資料を作成するExcelには複雑なマクロが組み込まれており、資料作りに時間を要していました。マクロが難解だったためメンテナンスもできず、改善が難しい状況でした。」と語ります。同じく経営企画を担当する同部 小関 瑞恵氏は「予算の登録において、CSV取り込みに時間がかかるだけでなく、画面から直接修正できないために、修正のたびに再取り込みが必要となり、非効率さが課題となっていました。特に各グループ会社から修正依頼が発生しやすい期初と下期修正には、予算修正が作業時間を圧迫していました。」と話します。そして経費精算や支払を担当している同部 石塚 敬雄氏は「会計システム上でカスタマイズされた仕組みで按分処理が行われていましたが、仕組み自体がブラックボックス化しており、データの正確性という点でリスクを抱えていました。」と語ります。
システム選定と導入
データの入出力・連携における柔軟性と信頼性を両立した最適基盤を選定
基盤整備にあたっては、各業務に最適化された仕組みを組み合わせて全体最適を図る方針を掲げました。加えて、他システムとの柔軟な連携も重視しました。また、業務面では、同社だけでも月30万件を超える明細が発生することから、グループ8社全体の処理件数に対応できる仕組みを想定し、業務上の課題を解決できるソリューションを検討しました。そこで注目したのが、SuperStream-NX Cloudでした。
「財務会計や、管理会計の処理に必要なSuperStream-NX グループ経営管理など、我々に必要な機能が柔軟に選択できるうえ、ライセンスが個社ごとに発生しない点も魅力でした。機能面・費用面の両面でSuperStream-NX Cloudは当社に最適なソリューションでした。」と原口氏は評価しました。
さらに、ExcelライクなスプレッドシートをWeb画面で操作でき、集計処理もSuperStream-NX Cloud上で完結できる点や、CSVを経由せずにExcelデータを入出力できる柔軟性など、現場の業務課題を解決できる豊富な機能を持っていることも選定の大きなポイントでした。
加えて、提案力やサポート力、そしてプロジェクト推進力の高いキヤノンマーケティングジャパングループの総合力を高く評価しました。「RFPの提示後すぐに、SuperStream-NX グループ経営管理の機能を活用し、導入後の具体的なイメージを提示してくれました。長期にわたるプロジェクトで最も関わるプロジェクトマネージャーの方が非常に信頼できる方で、実現可能性の高さからSuperStream-NX Cloudでした。」と原口氏は言います。
最終候補として3製品が挙がりましたが、最終的にグループ全体の財務会計基盤として選ばれたのはSuperStream-NX Cloudでした。

導入効果
ブラックボックス化を解消し、正確かつ効率的な業務を実現
現在は、プライベートクラウド環境に展開したSuperStream-NX 統合会計(GL)と経営分析ソリューションであるSuperStream-NXグループ経営管理(GM)を活用しています。販売管理や、輸出入業務管理、給与管理、経費精算などの個別最適化された周辺サービスとは、データ連携基盤のEDI-Masterを介して、会計処理に必要な情報をSuperStream-NX Cloudへ集約しています。管理対象はグループ全体で8社に及び、経理財務部メンバーを含む約10名がSuperStream-NX Cloudを用いて経理処理を一括管理しています。なお、過年度比較に必要な3期分のデータはSuperStream-NX Cloudへ移行し、税務上保管義務のある過去10年分のデータはSuperStream-NX グループ経営管理内に格納しています。
(写真左から)石塚 敬雄様、小関 瑞恵様
SuperStream-NX Cloudを導入したことで、以前は約2日を要していた毎月の管理会計資料の作成が効率化され、工数削減につながっています。「グループ経営管理によって、管理会計情報の基礎となる数値集計を自動化できました。いずれは、経営層の方々に直接SuperStream-NX グループ経営管理で数値を見ていただく仕組みにしていきたいです。」と谷澤氏は語ります。また月末締め前のチェックも、従来は担当者ごとにExcelで作成していましたが、現在はSuperStream-NX Cloudの画面上で作成・出力し、そのまま担当者間で共有可能になりました。利便性の向上が高く評価されています。さらにExcelライクな画面で直接入力・修正できる点も評価します。「例えば修正のために逆仕訳を行う際、SuperStream-NX Cloudのスプレッドシート上で直接実行でき、作業方法も柔軟に選択できる点に感動しました。手作業であっても以前の仕組みに比べて楽になっています。」と石塚氏は評価します。原田氏は「担当する個社ごとに画面の色分け設定ができ、視認性が高く作業できるため、ミスの軽減にもつながっています。自分に必要な機能だけを選択できるマイメニューもとても便利です。」と評価します。「手入力が必要な不定期の支払も毎月発生しますが、過去の履歴を呼び出して金額を修正するだけで対応できています。ミスを減らせて便利です。」と小関氏からも高評価です。
以前の運用では、Excelマクロや独自のロジックがシステム内に組み込まれ、ブラックボックス化していましたが、キヤノンMJグループはその内容を紐解きながら、意図をくみ取って実際の運用に落とし込みました。「スコープは財務会計とグループ経営管理のみでしたが、1年以上かけて現状を丁寧に把握し、プロセス改善も含めて実運用に反映いただけました。我々自身の業務理解も深まり、多くの支援をいただけたことに大変感謝しています。」と原口氏は高く評価します。
プロジェクト遂行中も検証を繰り返しつつ、課題があれば迅速に対応するなど、キヤノンMJグループが持つ高いプロジェクト推進力についても評価の声が寄せられています。「特殊な按分処理がありましたが、的確に意図をくみ取り、管理会計資料に反映いただけてとても助かりました。」と谷澤氏は評価します。
今後の展望
高付加価値な業務を促進しながら、さらなるDX推進を目指す
今後については、新設された経営企画室において「ビジネスの変化を数字で捉える」をテーマにした活動が始まることが計画されており、今回グループ経営管理で作成された情報が活用される予定です。「経営層が活用する管理会計資料の自動化を実現しましたが、引き続き経営意思決定のスピード向上につながる仕組みを検討していきたいです。今後は各カンパニーの現場に必要な管理会計情報をグループ経営管理に落とし込み、資料作成の時間を圧縮して次のアクションを考える時間に変えていくことを、経理財務部の皆さんと共に実現していきたいです。」と原口氏は力説します。
また、さらなるペーパーレス化や、EDI-Masterによる会計以外の領域でのデータ連携など、同社におけるDX推進に向けた活動は多岐にわたります。今後もキヤノンMJグループの支援を受けながら、SuperStream-NX Cloudのさらなる活用に向けた取り組みを進めていくと原口氏に語っていただきました。
お客さま プロフィール
- 会社名
- 株式会社 ウエニ貿易
- 所在地
- 〒110-0008 東京都台東区池之端1-6-17
- 事業内容
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- 海外ブランドの時計、バッグ、雑貨、靴、ジュエリー、フレグランス、コスメティックなどの輸入販売
- 自社ブランドの時計、バッグ、雑貨、コンタクトレンズ、フレグランス、プロテインなどの企画・製造・販売、海外ブランドの日本総代理店
お客さまにご採用頂いたソリューション・製品
- 会計/人事給与システム・SuperStream
- SuperStream(スーパーストリーム)は、11,000社以上のお客さまに活用いただきながら機能を磨き続けてきた経営基盤(会計/人事給与)ソリューションです。
お客さまの日々の業務効率化はもちろん、働き方改革(ペーパーレス・リモート化)、リアルタイム経営や人事部門の業務効率化、人事部の価値の最大化など、人事部門の変革といったバックオフィス業務の課題解決を支援します。
また、乗り換えユーザーが気になるSuperStream-NXの新規導入時の負荷軽減は、短期間での導入方式を含め、効率的な導入を経験豊かなコンサルタントが支援します。
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本記事は、取材時点のものです。
会計・人事給与システムSuperStream-NX導入のご相談・お問い合わせ
キヤノンITソリューションズ株式会社(デジタルイノベーション事業部門)SuperStream営業本部SSマーケティング部