スマート農業の流れと新しいセンシング技術開発の取り組み導入事例
九州大学様のケース
九州大学大学院農学研究院では、生物資源・環境に関する教育・研究、国際協力、社会貢献を通じて、食料・生活資材の安定供給、生物生存環境の保全及び人類の健康と福祉に貢献する教育・研究が行われています。
農業分野でのICT普及に伴い、フィールドセンシングなどのセンシング技術により温度、湿度、日射量、土壌温度・水分、二酸化炭素濃度などの環境情報が収集され活用が始まっています。環境情報は、作物の生育状況と合せて関係性を解析することで活用する事が出来ます。
しかし、フィールドセンシング等の技術では、作物の生育状況そのものの計測は出来ず、実際に目で見て確かめる必要がありました。
- 経営の「見える」化・スピード化
- ブランドイメージ向上
- コスト削減
- 設備・資産の有効活用
ご提案内容
キヤノンITソリューションズでは、九州大学農学研究院の岡安崇史准教授と農業生産法人株式会社アクトいちごファーム、キヤノンマーケティングジャパンと共同で、映像を活用する新しいスマート農業のための研究開発を進めています。
圃場に設置したネットワークカメラで作物を撮影し、画像を元に作物の生育状況(花や果実の個数や成熟度)を数値化する仕組みの開発を進めています。AWS上に画像を収集するシステムを構築し、収集した画像を対象にディープラーニング技術による画像解析処理をGPUインスタンスを使って実行しています。
導入効果
ディープラーニング(※1)のワークロードは非常に高負荷ですが、AWS上で画像収集・解析システムを構築することにより、クラウド上でGPUインスタンスを必要な分だけオンデマンドに調達することができ、低コストかつ現実的な解析時間を実現できました。また、ディープラーニングでは学習に利用するデータ量が画像認識の精度の鍵となりますが、大量のデータを保存できるストレージを非常に安価に調達することができました。
これまで目で見て確かめる必要のあった作物の生育状況を自動で可視化するシステムが低コストで実現出来ています。
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※1
ディープラーニングによる画像解析では、CPUによる解析処理とGPUによる解析処理で10倍以上の性能差が発生するため、GPUの調達が必須です。
お客さま導入担当者の声
構築期間
1か月
システム構成図
九州大学様プロフィール
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九州大学は、日本西部の福岡県にある国立大学です。同大学は1903年に設立され、日本の主要7国立大学の1つです。九州大学は約299万平方メートルの敷地に7つのキャンパスが広がり、2,180人の教職員が勤務し、18,600人を超える学生が在籍しています。さらに80か国からの約1,700人の留学生がこの大学で学んでいます。
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本記事の内容は、取材時点のものです。
ご採用いただいた製品・ソリューション
- クラウドインテグレーションサービス for AWS
- アマゾン ウェブ サービスをクラウド開発の基盤として活用し、より付加価値の高いサービスを提供します。
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キヤノンITソリューションズ株式会社(ITプラットフォーム事業部門)ITプラットフォーム営業統括本部