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<XR×フェンシング>
これ、くるかもしれません。
選手が等身大で迫ってくる!
新しいスポーツ観戦の楽しみ方
XR-MRコラム「MREAL MIRAI VALUE」

公開日:2025年7月11日

XR-MRコラム「MREAL MIRAI VALUE」
XR技術が、私たちにもたらす「うれしいこと」今回は、「XR×フェンシング」についてです。

スポーツをもっとオモシロクする方法

オリンピックや各種世界大会など、スポーツは日本だけでなく、世界中で盛り上がるイベントとして定期的に開催されています。普段あまりスポーツ観戦をされない方でも、思わず注目してしまう瞬間がありますよね!そんなスポーツをさらにおもしろく、もっと身近にしてくれる鍵が「XR技術」にあります!

2025年2月、神奈川県のみなとみらい地区にあるイベント会場『パシフィコ横浜』で開催された、カメラと写真映像の総合展示会「CP+(シーピープラス)」にて、キヤノンブースでは、MR(複合現実)システム「MREAL(エムリアル)」による、あるスポーツ競技のXR映像をご覧いただきました。

今年のテーマは「スポーツをもっとオモシロク」
XRテクノロジーで、時間や空間、現実の制約から解放し「ワクワク心躍る」
未来を築く「ライブイベントやエンターテイメントの新しい形」を提案

会場でご体験いただいたのは、
「一瞬の駆け引きが勝負の全てを左右するフェンシング競技」です。

「CP+」キヤノンブースにて使用したメインイメージ ーフェンシング男子フルーレ団体日本代表 松山恭助選手ー
MREAL×FENCING perception 極限の世界を体感しよう

フェンシングの金メダリストと対峙する、貴重な体験!

私は、スポーツ観戦が好きですがフェンシングにはあまり詳しくなかったため、ルールを少し調べてみました。フェンシング競技は、使用する剣の種類や得点となる「有効面」の違いで種目が分かれているそうです。
「フルーレ」「エペ」「サーブル」と3種類のうち、「CP+」でご覧いただいたコンテンツは、背中を含む胴体のみが有効面となる「フルーレ」です。

MREALを通して見える、フェンシング競技の映像
写真:MREALを通して見える、フェンシング競技の映像

一瞬の判断と技が交錯する、緊張感あふれるフェンシングの世界!そのスピード感あふれる剣の動きは、到底、私たちの肉眼では捉えきれないほどの早さです。
そこで活躍するのが、MR(複合現実)システム「MREAL(エムリアル)」。
現実とCGを高精度に融合させることができるこの技術を使えば、その極限の攻防をスロー再生で体験することが可能です。さらに、剣先の軌跡を可視化して、細い剣先がどのように動いているのかを、じっくりと観察することができます。

男子フルーレ団体として日本初の金メダルを獲得した松山恭助選手。
彼が繰り広げる、精密でしなやかな剣さばき、そして熾烈な駆け引きに、会場の光とCGの演出が融合し、臨場感あふれる映像体験が生まれました。これは、まさに、最新テクノロジーがもたらす「スポーツの新しい視聴体験」です。

【活用事例】フェンシング男子フルーレ団体日本代表 松山恭助選手のフェンシング競技をXRで体感【MREAL×MIRAI VALUE】【キヤノン公式】

テレビやパソコンでは、自分の好きな角度から映像を見ることはできません。
しかしXRコンテンツなら、通常では見られない視点からの映像が楽しめるだけでなく、その“瞬間”を何度でも繰り返し鑑賞することができます。これこそがXR体験ならではの大きな魅力です。 また、スポーツイベント開催会場が遠方で、車以外の交通手段が限られている場合、現地に足を運ぶのが難しい方も多いでしょう。そんなときでもこのXR技術を活用すれば、まるでその場にいるかのような臨場感を、どこからでも自由に楽しめます。 XR技術は、距離や時間の制約を超えて、誰もがスポーツを楽しめる世界を実現するそんな、生活の質を向上させる可能性を秘めた技術です。

スポーツ振興の革新的なビジネス応用にご関心のある企業さま、また、自社施設で新しい映像表現を用いた企業PRや採用活動などをご検討中の企業さまに、ぜひご注目いただきたい内容です。新たなビジネス展開やブランド価値の向上にもつながる可能性があります。

松山恭助選手の輝かしい実績

今回ご紹介したフェンシングの松山恭助選手は、以下のような輝かしい実績をお持ちです。

  • フェンシング世界選手権2023ミラノ 男子フルーレ団体 金メダル
  • 2024年フェンシングアジア選手権男子フルーレ個人戦金メダル
  • パリ2024オリンピック男子フルーレ団体戦で史上初の金メダル獲得

今後のさらなるご活躍に期待が高まります。

次回もお楽しみに

前回のコラム『XR×パフォーマンス』と同様に、今回は映像を楽しむ技術としての活用例をご紹介しました。スポーツとXRの相性は非常に良く、他にも多くの事例がありますので、次回のコラムでご紹介いたします。
XR体験がもっと皆さまの身近な存在となるよう、私たちも引き続き努力してまいります。
次回のテーマでも、人生を豊かにするヒントをお届けできれば幸いです。

筆者紹介

写真:筆者

黒川 富士子(くろかわ ふじこ)
キヤノンITソリューションズ株式会社
製造ソリューション事業部ソリューション企画部(XR・イメージング担当)

専門分野は、PR、広告・宣伝プロモーション、マーケティング。
1998年、SF・ロマンス・ファンタジーなどを絡めたストーリー仕立ての企業メールマガジンを執筆。当時の会員登録数(現在でいうフォロワー数)は18万人。約20年以上、デジタルマーケティングなどインターネット関連業務に従事。WEBアナリスト。

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