舞呉コボ郎のマイグレーション放浪記
- 第1回 マイグレ創成期 編 / 一番重要なのはMOVEとIF
- 当社が約30年取り組んできたマイグレーションの軌跡と最近肩身が狭くなってきたCOBOLのお勉強に役立つ情報をお届けしていこうと思います。 COBOLに取り組まなくてはならなくなった初心者の方や、何となくCOBOLを使ってきた方に、COBOLを深く理解して活用するための虎の巻になるといいなぁ…と思っています。
- 第2回 メインフレーム to UNIX 編 / COBOL MOVEの深掘り 【前半】
- 今回は、果敢にメインフレーム to UNIX に挑戦したお話です。2000年代。メインフレームtoメインフレームのような異機種間マイグレーションの仕事は適度にあって、大規模な案件もやらせていただきましたが、需要は下火になりつつありました。マイグレーションを発展させるためには、早くメインフレームtoオープンシステムへ、一歩を踏み出すことが求められていたのです。
- 第2回 メインフレーム to UNIX 編 / COBOL MOVEの深掘り 【後半】
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今回は、MOVEを深堀りします。MOVEは基本項目同士で互いの属性が異なる場合に何らかの形式変換が行われて転記されます。属性の組み合わせによっては転記が許されずにコンパイルエラーになる場合もあります。
一方または両方が集団項目の場合は英数字転記になり、転記元よりも転記先の桁数が長い場合に空白が補われますが、それ以外の形式変換は行われません。
- 第3回 メインフレーム to UNIX 編 / COBOL IFの深掘り
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今回は、IFを深堀りします。
IF命令で、左辺と右辺の属性の組み合わせによって比較のされ方が異なることを理解いただきたいと思います。
プログラマーが意図した比較と、実際に行われる比較が異なる場合にバグが発生します。特に属性が異なる項目間の比較はCOBOL製品の比較仕様を良く理解してコーディングしましょう。 - 第4回 厳冬期を耐え忍んで次のステップへ / マイグレーション時にCOBOL製品が変わるときに気を付けること
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2010年代のはじめから中頃のお話です。
黄金期も過ぎ去り、「メインフレーム to UNIX」の案件数は徐々に落ち着いてきました。要員の稼働状況に応じ、全く関係のない仕事を一時的に手伝う「出稼ぎ」を行うこともありました。閑散期が来ることはある程度仕方がないと思うのですが、閑散期の過ごし方が大切なのです。「出稼ぎ」のような一時しのぎは極力避けて、少し先を見据えて次のステップに備えるのです。種を仕込むのです。
この時の厳冬期には、「メインフレーム to Windows」の基盤ツールや変換ツールをせっせと仕込みました。
30年以上の実績で得た知見やこぼれ話、プログラミング言語「COBOL」の解説など、マイグレーションに携わる方必見のコラムです。