サッポロホールディングス株式会社様
業界や社会への貢献も見据えた物流改革
物流キャパシティを考慮した生産・供給補充を計画
ドライバー不足、業務の属人化などの課題を解決
- 経営課題改善
- 在庫削減
- コスト削減

ビールや清涼飲料水を提供するサッポログループ。同グループは、ドライバー不足や予測・計画業務の属人化といった物流分野の解決に取り組んだ。採用したアプローチは、需要予測を起点に、最初から物流キャパシティを考慮した生産・供給補充を計画する計画主導型業務へのシフトである。提案したキヤノンITソリューションズと共にプロジェクトに取り組んだ。
導入ソリューション |
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お客様データ
社名:サッポロホールディングス株式会社
所在地:東京都渋谷区恵比寿4-20-1
Webサイト:https://www.sapporoholdings.jp/
事業内容:
サッポロホールディングスは、明治9年(1876年)創業の「開拓使麦酒醸造所」を前身としてビールの製造販売から始まり、現在は酒類事業、食品・飲料事業、外食事業および不動産事業を展開する。2026 年に創業150 年を迎える。
お客さまが実現できたこと
- 物流キャパシティを考慮して生産・供給補充計画を立て、生産と物流を平準化
- 需要予測や計画業務をシステムによって自動化。業務の属人化を解決
- 効果的な教育プログラムが新業務のスムーズな定着に貢献
お客さまのご要望
- ドライバー不足、業務の属人化など物流の課題を解決したい
導入いただいたソリューション・製品
- SCM(サプライチェーン・マネジメント)
サプライチェーンは、製品やサービスを提供するために必要な資源や情報を効率的に管理するための重要なプロセスです。調達から生産、物流、販売までの各プロセスを適切に管理することは、企業の事業戦略に不可欠なものであり、盤石かつ持続可能でなければなりません。
しかしながら昨今、企業を取り巻く事業環境は激しく変化しています。原材料価格の急速な高騰、気候変動や頻発する災害に対する調達先や生産拠点、輸送ルートの適時変更、スタッフ高齢化や人材不足からくる働き方改革、等々、従来の仕組みでは対応は困難であり、事業の持続性・発展性を阻害するリスクが顕著化しています。そのような企業の課題を解決し、事業変革を成すためには高度なITによる最適化の仕組みが不可欠であると言えます。 - 数理技術
「数理技術」とは、解決したい問題を数式を用いてモデル化し最適解を求める技術です。学術的にはオペレーションズ・リサーチ(Operations Research/以下、OR)と呼ばれ、1930年代の英国における防空体制の研究が起源だといわれています。当初は軍事目的で利用されてきましたが、第二次世界大戦後には平和目的に活用されるようになり、企業が保有する人や設備の資源を効率よく運用する手法として、主として鉄鋼、石油、ガスなどの大規模装置産業を中心に発展を遂げてきました。
私どもは「数理技術」のもつ可能性に着目し、長年にわたり「数理技術」を用いた企業活動における課題解決を探求してまいりました。
時代と共に企業を取り巻くビジネス環境も変化し、企業課題も変化しつづけていますが、解決すべき課題の本質を見抜き適切にモデル化することで最適解を求める「数理技術」の手法は、変化の激しい今の時代でこそ真価を発揮できるものと考えています。私どもはこれからもお客様と共に「数理技術」を用いた課題解決に取り組んでまいります。企業活動における課題に対して数理技術を適用し最適解を導くためには、その課題の裏にある本質的な問題のモデル化と最適化手法の適切な実装が不可欠です。また、既知の最適化手法が存在しない複雑な問題に対しても実行可能で効果的な解を導く必要があります。数理技術を活用した問題解決のアプローチ
そこで、主に次の三つの手法を駆使して問題解決に当たっています。
一つ目は「データアナリティクス技術」。収集、蓄積したデータを解析することで問題点を可視化したり、隠れていた知見を発掘したり、将来の需要を予測したりするものです。
二つ目は「数理最適化技術」。ある制約条件の下で関数を最大化あるいは最小化する解を求めるものです。
三つ目は「シミュレーション技術」。数式で表現できない複雑な問題に対してコンピューター上の仮想空間に現実の物事を再現し、そこで起きる事象を捉えます。これを繰り返し行うことで、効果的な運用ルールを見つけることができます。
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