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お茶の水女子大学様

Macのデュアルブートシステムの演習用情報基盤を"Total Manager for Mac" "@SECURE/Audit for Education"で統合管理

  • コスト削減
  • パフォーマンス・可用性向上
お茶の水女子大学

お茶の水女子大学では、学内の演習用情報基盤を2006年よりMacによるNetBootシステムへ切り替えを行ってきた。その背景には、UNIXベースで、かつWindowsも利用することができる環境を学生に提供したいという強い思いがあったからだという。

導入ソリューション
導入製品

お客様データ

お茶の水女子大学
創立:1875年
所在地:東京都文京区大塚2-1-1
学生数:3057名(2012年5月1日現在)

1875年、御茶ノ水の地に創設された東京女子師範学校が前身。1949年に新制「お茶の水女子大学」となり、2004年には国立大学の法人化に伴って「国立大学法人お茶の水女子大学」となる。創設以来一貫して、女性の自立と社会的活躍、高度な専門的知識の修得によって社会へ参画し、先駆的な役割を果たしうる優れた女性リーダーを育成・輩出してきた。法人化に際し「お茶の水女子大学は、学ぶ意欲のあるすべての女性にとって、真摯な夢の実現の場として存在する」という理念を掲げ、時代の変化に敏感でありつつも普遍的な真理を追究し、次世代を担う女性が本学で自らを錬磨し、それぞれに真摯な夢を実現して「真に豊かな社会」を創造することを願い、目指しています。

お客さまが実現できたこと

  • Macの運用管理ツールTMMで管理側の負荷を大幅に軽減

お客さまのご要望

  • MacによるNetBootでUNIXとWindows環境を実現

MacによるNetBootでUNIXとWindows環境を実現

お茶の水女子大学では、学内の演習用情報基盤を2006年よりMacによるNetBootシステムへ切り替えを行ってきた。その背景には、UNIXベースで、かつWindowsも利用することができる環境を学生に提供したいという強い思いがあったからだという。
「まさに、それを実現できるのは、GUIにも優れ、文教での導入事例も多いMacしかなかったと思います」と同校教授の浅本紀子氏は、当時を振り返り語る。

このMacによるNetBootシステムのリプレイスを当初より担当していたのがキヤノンITソリューションズだ。キヤノンITソリューションズでは、同校の思いを実現するために、"Parallels Desktop for Mac"による仮想化されたWindows環境を提供すると同時に、BootCampを使ってWindowsがローカルでも起動するように配慮を施している。

「ただ、一台何役というカタチで運用していくことで、管理側の負担が増えるのではないかといった不安もありました。少数のスタッフでの切り盛りですから、どうしても限界があるわけです」(浅本氏)
そんな課題に対する解決策としてキヤノンITソリューションズが提案したのが、効率的な管理体制の構築に向け、NetBootシステムを統合管理する専用ツール"Total Manager for Mac(以下、TMM)"だ。

TMMは、キヤノンITソリューションズが永年のMacOSベースによるシステムの構築/運用経験から独自に開発した管理ツール。Mac OS X Serverの専用サーバと連動し、Webブラウザ上で操作する。TMMはNetBootイメージ管理及び配信、WIndowsリストア機能などの管理機能を備えている。

「TMMのような管理ツールがない場合、それぞれシェルスクリプトを組む必要があります。知識やスキルのあるスタッフだけであれば問題ないかもしれません。しかし、新たなスタッフの加入や、この先の業務の標準化・共有化を見据えると、GUI化された管理ツールは必要だと感じていました」と同校助教の渡部亜矢子氏がTMM採用の狙いを話す。

TMMにより演習用教室のすべての端末をNetBoot上のMacOSあるいはBootCamp上のWindowsで起動切替を行うことが可能

TMMにより演習用教室のすべての端末をNetBoot上のMacOSあるいはBootCamp上のWindowsで起動切替を行うことが可能

Macの運用管理ツールTMMで管理側の負荷を大幅に軽減

このようにMacOSによるNetBootシステムと、TMMによる運用メンテナンスの効率化を実現できたことで、管理側の負担が低減されただけでなく、大きなメリットも生まれた。

「たとえば、セキュリティ関連などの緊急バッチが発生しても、NetBootであればサーバ側で対処すればいいだけですので、管理コストも軽減されますね」(渡部氏)
こうしたバッチ処理やOSの再インストール時に、管理者が一台一台の端末の前まで行かずに済むという点は、少数精鋭で学内の情報基盤を管理する同校にとって大きな魅力だったという。

「演習用教室以外の端末管理にも重宝しています。図書館で学生に貸し出すノートパソコンも、以前はOSのバージョンアップなどを手作業で行っていましたが、TMMでは管理画面上で簡単にマネジメントできるので大幅な効率化を果たせました」(浅本氏)
また、同校のTMMは特別仕様にカスタマイズされている。

「講師の中には、授業で特別なアプリケーションを使いたいという方もいらっしゃいます。そんなニーズにも対応できるよう、教室毎にその時間割の時だけ、異なるイメージで起動できるようカスタマイズしてもらいました」と同校講師の笹倉理子氏が教育現場主導の視点を重視した点にも触れる。

文教分野に特化したツールで利用状況/資産管理をチェック

さて、MacOSベースによるNetBootシステムと専用管理ツールTMMによって、当初の目標は実現できたかに思えるが、同校の取り組みはそれだけでは終わらない。
新たに導入した演習用情報基盤のソフト/ハードウェアそれぞれが、しっかりと活用されているか、どこかに無駄な部分はないのか。そうした細部までを継続的にチェックし、一定以上の結果が得られてはじめて目的が達成できたと考えるからだ。

とはいえ、それを人力で確認していくのは現実的とはいえない。そこで同校では、"@SECURE/Audit for Education"を導入する。

"@SECURE/Audit for Education"は、キヤノンITソリューションズがパートナーのカームコンピュータと共同で開発した文教分野に特化したログ管理/資産管理ソリューションである。しかもNetBootやシステム環境復元ツールが導入されたシステムにも対応している。

これにより、学内の端末500台超すべての稼動状況はもちろん、ユーザーのログイン/アウトの時間、Webアクセスやアプリケーション利用回数など、端末から操作に関する情報までをリアルタイムで取得できるようになった。たとえば特定の時間帯ごとの利用率を集計したり、起動アプリケーションの種類・起動回数などの確認することで、導入した商用ソフトの利用状況の把握なども可能となる。

「この端末全台管理体制により、導入予算に見合った資産活用が行われているかのエビデンスとなり得るデータを収集することが可能になりました」(浅本氏)

同校では2010年度3月より導入した情報基盤の資産が実際にどの程度利用されているかを詳細に掴み、利用スケジュールの改善から次期資産導入時の指針にするなど、より効果的に有効活用するための利用を積極的に進めている。

図書館に設置されたiMacは、学生誰もが利用できる

図書館に設置されたiMacは、学生誰もが利用できる

学生教育システムの向上に向け、さらなるチャレンジを継続する

さらに同校では、"@SECURE/Audit for Education"に対する次なる期待として、「たとえば、この機能の進化版として、システム管理者だけでなく、講師側からもクライアント端末の状況を確認できる機能を実現してほしいですね。応用として出席管理としても活用できると思います」(笹倉氏)と、より学生教育システムの向上に向け余念がない。

「今後、図書館1階の南側スペースに配備されている無線LAN環境と約50台のMac端末を、附属高校の学生にも開放する計画があります。そのような全学規模での活用にもしっかり対応していくために、運用でわからない部分や困った時などにキヤノンITソリューションズには引き続き対応してもらいたいですね」(渡部氏)

この他にも「学生個々に配布する学生証でカード認証すると、その個人のIDで、自分の画面イメージがどの端末からでもすぐに立ち上がるようにするなど、ユーザーが何も意識せずともシステム側=管理側でコントロールして、学生がスムーズに履修に利活用できるような環境に整えるのが将来の目標」(浅本氏)など、運用から見据えた目標を掲げ、これからも学内の情報基盤の整備に挑む同校。

大学が目指す情報教育環境の実現に向けて、いかに貢献していくか。キヤノンITソリューションズとの共同作業も含め、今後に注目していきたい。

@SECURE/Audit for Education画面

・@SECURE/Audit for Educationトップ画面
毎日の状況確認や現在の状況把握はトップページにて検索を行わなくても把握することができます。
・ログイン/ログアウトなどの利用状況画面
教室単位、ユーザ単位などの条件で端末へのログイン状況を確認する事ができます。現在ログインしているユーザを一覧表示する事も簡単に行えます。
・インストールアプリケーション管理画面
管理端末にインストールされているソフトウェアの一覧とインストール数などを確認することができます。

@SECURE/Audit for Education画面

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@SECURE/Audit for Education画面

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