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経営、ホテル運営双方のデータ連携により
業務効率や従業員のサービス力も向上
ホテルソリューション導入事例

ホテル管理システム(PMS)の統一により、データ活用を加速

R&Bホテル(ワシントンホテル株式会社)様のケース

写真:ワシントンホテルプラザ株式会社の皆さま(左から、好永様、安井様、田中様)

ワシントンホテル株式会社では「ワシントンホテルプラザ」「R&Bホテル」という2つのブランドを展開。個別のPMS(ホテル管理システム)を導入していましたが、ワシントンホテルプラザで採用したキヤノンITソリューションズの「PREVAIL」による業務改革に成功。「R&Bホテル」でもPMSを統一し、業務効率化とサービス充実につなげています。

写真:R&Bホテル名古屋駅前

全国25店舗を展開するR&Bホテルは、ワシントンホテル株式会社のホテルブランドの一つ。その名のとおりRoom & Breakfast(部屋と朝食)を冠した〈宿泊特化型ホテル〉の先駆け的存在です。従来から自動精算機による精算など、ホテル機能の機械化を推進し、環境配慮と受益者負担の考えから絞り込んだ備品提供、清潔で機能性の高い客室、焼き立てパンを中心とした朝食を提供。都市部でありながらリーズナブルな宿泊料金で、コストパフォーマンスの高いサービスに強みを発揮しているホテルチェーンです。

お話を伺ったお客さま

ワシントンホテル株式会社
取締役執行役員 営業副本部長 兼R&Bホテル事業部 事業部長
田中 良佐 様
写真:田中様
ワシントンホテル株式会社
総務人事部情報システム戦略室 室長
好永 俊郎 様
写真:好永様
ホテル名古屋駅前
支配人
安井 幸代 様
写真:安井様
お客さまの声

お客さまが実現できたこと

  • 外部サイトとの双方連携によりレベニューマネジメントを実現
  • ホテル運営側の作業効率化によりお客さまへのサービスを向上
  • 社内イントラネットとのデータ共有により経営判断に情報活用

お客さまのご要望

  • 2つのホテルブランドで使用するPMSを統一し、コスト削減とデータ活用を推進したい

システム変更の運用コストを抑えながら
人材異動、ヘルプ体制の効率化が課題

ワシントンホテル株式会社様では、2つのホテルブランドを運営されていらっしゃいますが、それぞれに、異なるPMSを採用していたそうですね。

はい。ワシントンホテルプラザでは、キヤノンITソリューションズのPMSを先行して導入していたのですが、当時、R&Bホテルには、他のPMSを使用していました。運用変更の際のシステム変更・改修では、 2重にコストがかかります。また、異なるシステムであることから、ブランドを跨った人員の配置や、⼈員の流動化、両ブランド間での応援体制も取りにくく、非効率でした。このため、PMSの統一をはじめとする両ホテルブランドの営業系基幹システムの統⼀や、フロントシステムを統合することで、ランニングコストと、システム改善における改修コストの抑制を実現する必要がありました。(好永様)

写真:R&Bホテル客室
写真:R&Bホテルラウンジ イメージ

検討にあたっては、どのような点を重視されたでしょうか?

新たなPMS導入の検討にあたり、次の6つの条件を設定しました。

  • 1
    予約サイトコントローラーとの販売室数・料金の2WAY機能(レベニューコントロールへの応用)
  • 2
    料金、販売可能室数が見やすいダイレクト予約入力画面
  • 3
    タブレットを活用した清掃管理機能
  • 4
    販売実績データの弊社内イントラネットへの連携
  • 5
    会計システムとの連動
  • 6
    予約データを複数の画面で共有操作可能

これらの条件をクリアできるかどうか、各社の製品を子細に比較検討した結果、キヤノンITソリューションズのPMS「PREVAIL」の導入が決まりました。

キヤノンITソリューションズのPMSは、フロントまわりの業務を効率化するホテル管理システムと、宴会システムを含めたバックヤードの購買システム、財務会計システムなどとの網羅性、連携性、総合力が高く魅力でした。すべて、キヤノンITソリューションズが提供するシステムに統一することで、トータルコストを抑えられることも選定の理由でした。(好永様)

データ活用で機会損失減、収益化を実現
作業効率化による顧客満足向上にも貢献

現場から見た、キヤノンITソリューションズのPMS導入後の成果は、いかがでしょうか?

サイトコントローラー連携により、宿泊予約サイトから、宿泊者情報を自動で取得し、双方向に連動することで、客室提供における機会損失が減少しました。需要(予約の⼊り状況)に応じた価格変動を、RPAによって料金コントロールすることで、単価の機会損失が減少しています。また、電子レジカードやパスポートリーダーを導入したことにより、お客さまに、レジカードをご記入いただく手間や、スキャンの手間を省くことができ、お客さま満足につながっていると感じています。(安井様)


従来、チェックイン時に、お客さまにご記入頂いていたレジカードをタブレットにより電子化。予約情報をPREVAILからタブレットへ連携、サインするだけでレジカード登録が完了し、必要に応じて検索、出力することができる。
写真:電子レジカード操作イメージ
インバウンド客の宿泊の際には、欠かせないパスポートリーダー。パスポートをスキャンすることで、PREVAIL上の宿泊者データとしてデータを残すことができ、もちろん、必要に応じて、検索することもできるようになっている。

写真:パスポートリーダー操作イメージ

運営効率の面から見たメリットは、いかがでしょうか?

お客さまのベネフィット向上のみならず、ホテル運営側の効率化の一例として、タブレットと連動して客室清掃状態がリアルタイムでシステムに反映されるため、清掃担当者とのやり取りの時間が減り、効率化を実感できます。(安井様)


電子レジカードで記名頂いたデータや、パスポートリーダーで読み込んだデータは、そのまま、PMSのデータとして取り込まれる。顧客データ以外に、PMSは、財務会計システムとも連動している。
写真:フロントで使用されるPREVAILの操作シーン
PREVAIL導入以前は、PMSで会計処理した後に、クレジット端末(CAT端末)で別途、金額を手入力しなければならなかったが、PREVAILとCAT端末を連動することでチェックインにかかる時間を短縮。また金額の入力ミスがなくなり、会計処理後の突合せ作業が削減した。
写真:CAT端末操作イメージ

従来のPMSから変更にあたって、困ったことはありましたか?

新たにPMSを導入するにあたり不安もありましたが、コールセンター対応が充実していて、24時間体制で電話がつながり、解決するまで対応してくれているので、スタッフたちは安心して取り組むことができました。(安井様)

宿泊予約の業務の集中化を進めたそうですね。

PREVAILの本部機能を活用し、各施設で予約受付を行うほか、宿泊予約を集中化し、フロントの省人化を実現できました。業務の効率化や人件費を抑えた運営が可能になっています。また、新たに、予約センターも立ち上がり、旅行会社とのやり取りの集中化も進んでいます。(安井様)

サイトコントローラーによる宿泊予約サイト等の連動は、もちろん、ワシントンホテル様独自の会員向けネット予約サイト「宿泊ネット」も含め、予約状況(需要)に応じた価格変動を、RPAによって⾃動でコントロールする仕組みを全ホテルへの導⼊することとなった。
写真:PCの操作イメージ
宿泊予約を集中化することで、フロント業務の省力化を実現し、業務の効率化により、お客さまと向き合う時間を増やしているという。
写真:フロントでの接客イメージ

経営面から見て、キヤノンITソリューションズのPMS導入のメリットは、いかがでしょうか?

自社レベニューマネジメント機能を活用した料金コントロールによる収益性の向上、経営指標が閲覧できる社内イントラネットでのデータ共有、人材不足の中ブランドを跨った人的応援もできており、経営面での効果が出ていると、手応えを感じています。(田中様)

ホテル運営のDX化推進を加速させ
お客さまの満足度、利便性向上に努める

今後の展望について、お聞かせください

「お客さまと共に、新しい運営スタイルを共創する」を掲げているワシントンホテルでは、今後キヤノンITソリューションズのホテルソリューションを活用し、チェックイン/チェックアウト業務のDX化推進を加速させていきたいと思います。

写真:お客さまと当社社員打合せの風景

接遇に対するおもてなしを高いレベルで維持し、業務の効率化を追究します。具体的には、宿泊予約アプリ『宿泊ネット』会員の利便性向上などを目指します。運営データの活用も積極的に推進します。(好永様)

マネジメントの視点では、ローコスト・オペレーションのための機械化、自動化の強化や、お客さまの利便性を高めるためのスピード化の実現が、今後の課題です。DXなどの変化に対応し、PMSを現場で使用するホテルスタッフが安心して取り組めるよう、キヤノンITソリューションズのホテルソリューションのサポート体制にも期待しています。(田中様)

ホテルスタッフが、お客さまへの対応に集中できるソリューションにより、お客さまは、リーズナブルに宿泊でき、質の高いもてなしを受けられる。「R&Bホテル」ならではの先進的な宿泊スタイルの提案に、キヤノンITソリューションズのホテルソリューションが、貢献しそうです。

キヤノンITソリューションズ 担当者より

キヤノンITソリューションズ株式会社
流通・サービスソリューション営業本部
藍澤 瑛允
写真:担当営業・藍澤

2つのホテルブランドで使用するPMSを統一し、コスト削減とデータ活用を推進したいというワシントンホテル様の課題に対して、キヤノンITソリューションズだからこそできる、総合的かつコストパフォーマンスの高いシステムをご提供できていると考えています。 ワシントンホテル様が「お客さまと共に、新しい運営スタイルを共創する」というビジョンを掲げているように、私たちもお客さまと共に、あるべき姿を「共想」し、それを実現するために「共創」することを大切に考えています。私たちは共想共創カンパニーとして、ワシントンホテル様のさらなる成長を支援するために、全力で取り組みます。

お客さま プロフィール

写真:R&Bホテル
会社名
ワシントンホテル株式会社
所在地
愛知県名古屋市千種区内山3-23-5
事業内容
「ワシントンホテルプラザ」「R&B ホテル」という2つのホテルブランドを中心に、宿泊・飲食事業を展開。利便性と快適性を第一に考え、客室や飲食店などのハード面、客室備品や従業員の接客サービスといったソフト面の質の向上に取り組んでおり、ビジネス客、観光客から高い評価を獲得している。
  • 本記事は、取材時(2024年6月)のものです。

ご採用頂いたソリューション・製品

PREVAIL
ホテルシステム(PMS)の基本機能に加え、レベニューマネージメント機能とサイトコントローラー連動でインターネット予約サイトの販売をコントロール。販売機会を逃しません。また、バージョンアップにより、セルフチェックイン機やダイナミックプライシングサービスとの連動を実現。「PREVAIL(プリベイル)」がホテル経営を強力に支援します。

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