このページの本文へ

全学統一のポータル/LMS構築を目指しカスタマイズ性に優れたin Campusを導入導入事例

学校法人 芝浦工業大学様のケース

芝浦工業大学外観画像

開校以来、「実学教育」に軸足を置きながら、これまで数多くの技術者を輩出してきた芝浦工業大学。国内外の技術者、研究者とともにプロジェクトを進めていくことができるという人材育成体制のため、さまざまな大学とのグローバルPBL(国際プロジェクト実践教育)や企業との共同研究の実績も着実に増やしている。また早くからICTを積極的に取り入れた教育環境の整備にも取り組んできた。そんな同校では、これまで学内開発による情報基盤の運営が基本だった。しかし、昨今のスマートフォンをはじめとする高機能デバイスの浸透を受け、学生たちの利便性向上が課題として浮上してきた。そこで学内情報システムのマルチデバイス対応や全学共通のLMS構築、学生に関する情報の可視化による教育支援などをテーマに、2015年から“in Campus”による大幅な刷新に臨んだ。

  • 多様なワークスタイルへの対応
  • 事務生産性向上
  • パフォーマンス・可用性向上

お客さまが実現できたこと

  • “in Campus Portal”により学内情報の集約と学内Webシステムへの入口を一本化。
  • “in Campus LMS”により、アクティブラーニングを推進し、いつでもどこでも学修できる環境を整備。
  • “in Campus Community”により、授業のみにとどまらない大学全体の様々な活動(グローバルPBLプログラム、学生プロジェクト等)を支援できる環境を整備。

お客さまのご要望

  • 学内に分散しているWebサービスを集約し利便性を向上させると同時に情報の一元管理体制も構築したい。
  • 多様な授業や学修形態を支え、学修の振り返りが容易かつ授業以外の学内活動も包括できるLMSの仕組みを整備したい。
  • 学外からも利用できる環境を整備し、学生と教員が時間・場所を選ばずコミュニケーションできるようにしたい。

学内開発と平行して外部リソース活用へ

導入前の課題と背景

芝浦工業大学
情報システム部
部長 遠藤 桂一氏(左)
芝浦工業大学
情報システム部 情報システム課
課長 我妻 隆宏氏(右)
芝浦工業大学 情報システム部 部長 遠藤 桂一氏(左) 芝浦工業大学  情報システム部 情報システム課 課長 我妻 隆宏氏(右)

「これまで私たちは様々な情報システムを学内で開発し、それらを統合しながら拡張するというやり方を続けてきました。例えば学生と教員がファイルサーバの共有フォルダ越しにファイルのやりとりするなど、LMSがなくても、何らかの自前のシステムの中で最適化を果たしてきたわけです。しかし、昨今のシステム環境の変化のスピードは加速する一方です。今後の全学レベルでの対応を考えた時、すべてを学内で開発することには限界があると感じたのが、今回のプロジェクトの発端です」

「そこで学生の使い勝手の悪さを改善する仕組みづくりを、運営側職員の負担軽減にもなる外部委託で実現しようと動いたのです」

お客さまのコメント
「しっかり対応いただけたのは文教に強い会社ならでは」

「クリッカーや授業外の学修時間入力など私たちの要望にきめ細かく対応してもらえたのは大きいですね」(遠藤氏)
「カスタマイズ性に優れた“in Campus”なら、導入後の運用にも安心して取り組めます」(我妻氏)

操作性・柔軟性・拡張性から“in Campus”を選択

導入の必然性

芝浦工業大学
情報システム部 情報システム課
課長補佐 星野 励氏(左)
芝浦工業大学
情報システム部 情報システム課
佐々木 惠氏(右)
芝浦工業大学 情報システム部 情報システム課 課長補佐 星野 励氏(左)  芝浦工業大学 情報システム部 情報システム課 佐々木 惠氏(右)

「まずは全学統一のポータルシステム構築で学内インフォメーションの集約を図り、授業や学修を円滑に進められる機能を持ったLMSの構築。そして、多様な授業や学修形態を支援できる環境で、学生の振り返りも容易にできるようRFPをまとめました。さらに、既存システムとの親和性や、導入後の運用に向けてシステムの非ブラックボックス化も、併せて求めました。これまで自前でやってきた私たちにとって、カスタマイズの柔軟さは必須の前提条件でしたから」

「学修履歴の可視化につながる機能やわかりやすいユーザビリティもリクエストしました。複数のSIer やベンダーの製品を比較し、一番フィットしたのが、“in Campus”でした」

お客さまのコメント
「教育現場に明るい技術者や営業の方の対応が迅速な点にも非常に満足」

「導入直後の想定外の事象はつきもの。むしろそこに迅速対応して解決してくださる姿勢に大変満足しました」(星野氏)
「他大学で培ってきた豊富な実績を参考にできたのも、新規ユーザーの私たちにとって安心材料でした」(佐々木氏)

運用を見越した仕上がりに大満足

運用の工夫

休講・補講情報や学年暦をリアルタイムに確認できるスケジュール型時間割
スケジュール型時間割

「導入した“in Campus”は、全学統一のインフォメーション窓口として機能する“Portal”、4学部16学科の多彩な学びや学修形態をフォローして、いつでもどこでも学修できる“LMS”、そして学生の委員会やボランティア活動、留学プログラムなど授業以外の学内活動でもLMS の機能を利用できる“Community”、さらにスマホをはじめBYOD に対応し教員と学生が時間や場所にこだわらずコミュニケーションできる“Mobile”の4 機能。学内開発で築いてきたこちらの環境との連携や要望にも、追加開発や機能拡張など柔軟にカスタマイズしてもらえて助かりました」

「新機能として盛り込んだクリッカーも“LMS”のアンケート機能をベースに実装してもらいました。また、予習・復習をはじめ、学生が授業外の学修に費やした時間を把握するために、課題に要した時間などが入力できるよう“LMS”をカスタマイズ。学生や教員が"Portal"にアクセスするとスケジュールを含めた学内情報が一目でわかり、そこからLMS で履修内容や休講・補講などの更新情報へつなげられ、利便性が向上しました」

「学外からアクセスできるようになったのも、大きな進化ですね。今後は運用ルールを必要に応じて見直しながら、しっかり運用していきたいです」

「“in Campus”の高いカスタマイズ性が導入時から実証され、満足しています。今後、ポータルやLMSの利用を通じて、教員や学生からあがってくる具体的な要望や改善点などにも、柔軟に対応していくことができる手応えを感じました」

学修内容の質向上に大きく寄与

取り組みの成果

授業中に簡単に学生の意見や理解度を集計できるクリッカーはin Campus LMSのアンケート機能をカスタマイズ
in Campus LMSのアンケート機能をカスタマイズしたクリッカー

「2015年の春から動き出した今回のプロジェクトは、2017年3月にカットオーバー、同年4月から稼動しました。運用してまだ数ヶ月のため、数値を伴った具体的な成果を測定できていません。しかし、実感値ベースでは想像以上の成果を感じています。例えば、SSO で“Portal”に入り、見やすい操作画面から必要な情報にアクセスできるようになったのは、学生や教職員にとって一番嬉しかったことではないでしょうか。多言語対応機能も標準装備でしたので、留学生の利用にも対応できるようになりました」

「留学生の対応も含め、授業以外の活動でもLMSの機能を利用できる“Community”は使えますね。情報発信/共有での活用はこれからもっと進むでしょう。また、、2014年度に文部科学省の“大学教育再生加速プログラム(AP)”に採択された流れから、授業に学生が主体的に参加するなど、意欲的な学びをサポートするための取り組みを進めています。カスタマイズ性の高いin Campusと、それを現場に馴染ませるエンジニアリングの力をキヤノンITSに発揮してもらい、非常に助かりました」「授業中に教員がクリッカーでの反応を見ながら、学生の習熟度や興味対象を確認した上で授業内容をアジャストしていくなど、アクティブラーニング環境の一助としても機能しているようです。そういった私たちからの要望の実現、導入後の修正対応、運用支援なども、教育現場の実情に明るいキヤノンITS がレスポンスよく対応してくれました。プロジェクト始動時は、学内開発で築いてきた私たちの環境や開発流儀、文教特有の業務環境など、本当に理解してくれるのかなという不安があったのですが、蓋を開けてみたら杞憂だったと気づかされる程のプロジェクト手腕でしたね」

教育ビッグデータ活用の情報基盤へ

将来の展望

「今回のシステム導入はあくまで第一歩。今後はこの“Portal”や“LMS”などを学生、教職員がさらに活用できるシステムに成長させるのが第一義です」

「運用を通じて教育ビッグデータの蓄積&活用を模索してもいます。その中で、キヤノンITSに標準規格であるxAPIに準拠のもと、“Portal”や“LMS”での閲覧履歴や滞留時間なども含め、学生のあらゆる学修履歴データを蓄積する仕組みをつくってもらっています。今後はこれらを学生自身が学修成果を振り返ったり、教育に関する学内の活動に役立てられる取り組みを進めたいと考えています」

システム概念図

お客さまのシステム構成

デジタルキャンパスやアクティブラーニング実践に最適な情報基盤!

これまで文教市場で培ったIT基盤システムの開発・構築・運用の技術ノウハウ、そして豊富な導入実績をもとに、独自開発した教育支援情報プラットフォーム“in Campus”。学内情報発信の窓口となる“Portal”や“LMS”を中心に、大学教育で必要とされる主要な機能を装備しています。

学修成果の可視化など教育の質の向上に大きく貢献!

“in Campus”は、GUI の変更や各種機能追加など、教育機関ごとの異なる環境・ご要望に対し、柔軟にカスタマイズ対応が可能なシステムです。学内の既存システムとの連携も容易に実現でき、既存システムと組み合わせることにより、コストを抑えつつ、教育の質向上に大きく貢献できる環境をご提供いたします。

学校法人 芝浦工業大学様プロフィール

「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」を建学の精神に、1927年、有元史郎が設立した東京高等工商学校が前身。以来「実学を通じて真理を探求できる技術者、高い倫理観と豊かな見識を持った技術者、自主・独立の精神をもって精微を極めることのできる技術者の育成」を掲げ、1949 年に芝浦工業大学が設置される。世界に目を向け、海外との積極的な交流を通して「世界に学び、世界に貢献する理工学人材」を育成する学び舎として、2014年には文部科学省による 「スーパーグローバル大学創成支援」 に、私立理工系単科大学として唯一採択された。
東京都に2カ所(豊洲・芝浦)、埼玉県に1カ所(大宮)のキャンパスを有し、4学部16学科・大学院2研究科10専攻の領域で、実学主義のもと優秀な人材育成に尽力する同校では、ICTを積極的に取り入れた教育の実践が進む。

創設
1927
所在地
東京都港区芝浦3-9-14
学生数
8,724名(2017年5月現在)
  • 本記事の内容は、取材時点のものです。

ご採用いただいた製品・ソリューション

文教
大きく社会が変化する中、大学をはじめとする教育機関においても、学習環境や学習スタイルに大きな変化が求められています。少子化が進む中、子供たちがよりよい社会を育めるように資質や能力を養うことができるように、私たちは、ICTサービスを通じて質の高い教育環境の実現に貢献していきます。私たちは、数多くの教育機関に対し研究・教育・学生サービスのためのソリューションを提供し、お客さまと共に真の価値向上を共創しています。
長年文教市場に特化した営業とSEが、貴学に最適なクラウド移行を支援します。またコロナ禍で急務となっている遠隔授業環境を、当社独自開発による教育支援情報プラットフォーム「in Campus シリーズ」で実現いたします。
教育支援情報プラットフォーム
「in Campus(インキャンパス) 」は、キヤノンITソリューションズが、これまで文教市場で培ったIT基盤システムの開発・構築・運用の技術ノウハウや豊富な実績をもとに、独自開発した教育支援情報プラットフォームです。
学内情報発信の窓口となる「ポータル」と、授業シーンで利用される「LMS(学習管理システム)」を中心に、大学教育で必要とされる主要な機能を装備しています。

導入事例の記事をダウンロードする

こちらの導入事例は、PDFとしてもご覧いただけます。

文教向けソリューション 導入のご相談・お問い合わせ

キヤノンITソリューションズ株式会社(金融・社会ソリューション事業部門) 文教ソリューション事業部 文教ソリューション営業本部