MacのNetBootシステムにParallels DesktopとBootCampを両立導入事例
進化した統合管理ツール"Total Manager for Mac"で運用効率も向上
東京理科大学様のケース
講義内容の深耕化とその準備作業の軽減、運用管理業務の効率化を目指し、Windows / Linux デュアルブート環境をWindows / Macの環境へ大幅に刷新
- 事務生産性向上
- パフォーマンス・可用性向上
お客さまが実現できたこと
- メールシステムの統合による情報共有・活用環境の整備
- システム同士の共存を可能にした特徴的な実習環境
お客さまのご要望
- 既存システムのリプレイスによる運用管理業務の効率化
既存システムが抱えていた課題解消に向けリプレイスへ
MacベースによるNetBootシステムへ演習用情報基盤をリプレイスした東京理科大学理工学部情報科学科。その背景を同校教授の武田正之氏は「3年生後期から専門領域を深く学ぶ学生たちに最適な実習環境を提供するためだった」と語る。
もともと野田キャンパスには、UNIXサーバのマルチウインドウ・システム(X端末)機能を活かしネットワーク化された端末があった。情報科学科では、この端末とは別に学科独自にWindows/Linuxのデュアルブート環境を用意していた。
全学的な展開を見据えて内製LMSからの移行を決断
講義内容の深耕化とその準備作業の軽減、運用管理業務の効率化を目指し、大幅に刷新された演習用情報基盤には、Mac OSが採用されることになった。
「Mac OS XからUNIXベースになったことで扱いやすくなりましたからね。東京大学で大規模システムが運営されていることも不安払拭の材料でした」と松澤氏は採用のポイントを語る。
進化した管理ツール"Total Manager for Mac"を採用
また、リニューアルされた演習用情報基盤では、運用管理業務の大幅な効率化も実現されている。それが同校のシステムリプレイスでMac領域を担当するキヤノンITソリューションズが提案したNetBootシステムを統合管理する専用ツール"Total Manager for Mac"の導入だ。
これまでは"NetBoot管理ツール"の名称で知られ、複数のXserveを管理する専用サーバと連動し、Webブラウザ上で動作する(ブート)イメージ管理、イメージ配信、フィルタ管理、端末管理、ジョブ管理の5つの機能を備えたツールだった。今回の名称変更に伴う機能向上で、6つ目のリストア管理機能を追加。同校のようにParallels Desktop for MacとBootCampが共存する環境には、不可欠な機能だったと言えるだろう。
常に実習環境の向上を目指してチャレンジし続ける
この他にも、Macを導入したメリットとして同校が挙げているのがARD(Apple Remote Desktop)だ。
「学生の端末に一斉にロックをかけて講義に集中させたり、見本となるプログラムが書けた学生の画面を教室内の大画面に表示させたり、スムーズな講義進行が可能となりました」(武田氏)
さらにシステムの刷新、そして運用間もない同校では、新たな環境のもとでの管理ノウハウの蓄積に余念がない。
システム構成
- Xserve,iMacは、米国Apple Inc.の登録商標です。
- WindowsはMicrosoft Corporationの登録商標です。
- Parallels Desktop for Macは、Parallels Software International,Incの登録商標です
東京理科大学様プロフィール
- 創設
- 1881年
- 所在地
- 東京都新宿区神楽坂1-3
- 学生数
- 20,543名(2009年5月1日現在)
1881年に「理学の普及をもって国運発展の基礎とする」との志のもとに、東京大学の物理学科を卒業したばかりの青年学士ら21人により「東京物理学講習所」として創立。2年後には東京物理学校と改称、1949年の学制改革で「東京理科大学」となり、今日では8学部33学科を基盤とする理工系総合大学に発展してきた。神楽坂地区に理学部第一部、理学部第二部、工学部第一部、工学部第二部の4学部と理学専攻科、野田地区に薬学部、理工学部、基礎工学部、そして久喜地区に経営学部を擁し、うち基礎工学部一年生には、北海道長万部地区で新しい教育理念に基づく全寮制教育を実施する。
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本記事の内容は、取材時点のものです。
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