HDDキャッシュやOSの差分更新、マルチキャスト配信によりノート型PCの運用管理負荷を大幅に軽減する無線ネットブートを実現導入事例
明治学院大学様のケース
明治学院大学では、従来より学生に対して、いつでも簡単にPCを利用できるようにPCの開放サービスを行っている。このサービスで提供されるデスクトップPCは、すべてネットブート形式を採用しており、毎回起動時にOSやアプリケーションをサーバからディスクイメージでロードし、メモリ上に展開されるようになっているため、アプリケーションの追加やパッチの適用もサーバ上だけでメンテナンスを行えばよく、運用管理の負荷が大幅に削減されていた。
しかし、その一方で、120台ある貸出ノートPCでは、まだネットブート化を実現できていないという課題を抱えていた。
- コスト削減
- 多様なワークスタイルへの対応
- 事務生産性向上
- パフォーマンス・可用性向上
お客さまが実現できたこと
- 各種更新作業の効率化とシステムの安全性確保
- IT利用の促進と利用領域の拡大
お客さまのご要望
- 120台ある貸出ノートPCのネットブート化による管理負荷の低減
管理負荷の低減に向けて貸出用PCのネットブート採用へ
明治学院大学では、従来より学生に対して、いつでも簡単にPCを利用できるようにPCの開放サービスを行っている。このサービスで提供されるデスクトップPCは、すべてネットブート形式を採用しており、毎回起動時にOSやアプリケーションをサーバからディスクイメージでロードし、メモリ上に展開されるようになっているため、アプリケーションの追加やパッチの適用もサーバ上だけでメンテナンスを行えばよく、運用管理の負荷が大幅に削減されていた。
安定・軽量なV-Bootが無線LANでのネットブートを実現
2009年5月、こうした課題を解決するためにキヤノンITソリューションズが提案したのが、アライアンスパートナーであるアルファシステムズが開発した「V-Boot」を活用した無線LANにも対応できるネットブートシステムだ。
これはまさに萩原氏たちが待望していた無線LANによるネットブートシステムだったわけだが、同時に彼らの大きな注目を集めたのが、V-BootがノートPCのHDDにディスクイメージ全体を配信する点だ。
「クライアント側にはディスクイメージがフルキャッシュで残るので、万一ネットワークやブートサーバに障害が起こったり、無線LANのアクセスが不安定な場所であっても、前にキャッシュしたディスクイメージから起動できるという点が非常に興味深かったですね」と、情報センターチームリーダーである鷲尾隆幸氏も、V-Bootに可能性を感じたという。
また、V-Bootはマルチキャスト配信のため、ディスクイメージの配信数を大幅に減らすことが可能になり、ネットワークの負荷を軽減できる点も大きな魅力となった。サーバを増設して負荷分散を図る必要がないことから、導入コストを引き下げることにもつながるからだ。
信頼性と運用負荷の低さを評価 他システムへの展開を期待される
システム構成
- 本文中で使用されている製品名・商品名は、一般に各社の登録商標または商標です。なお、本文中に© ® ™マークは記載していません
明治学院大学様プロフィール
- 創立
- 1863年
- 所在地
- 東京都港区白金台1-2-37
- 学生数
- 12,246名(2009年5月1日現在)
1863(文久3)年、アメリカ人宣教医師J.C.ヘボンが、妻クララと共に明治学院大学の原点となる《ヘボン塾》を横浜に開設。現在では東京都港区白金台と横浜市戸塚区にキャンパスがあり、6学部から数多くの卒業生を社会に輩出している。また、学校法人明治学院として、大学以外にも中学・高校・大学院(7研究科 11専攻)を擁する総合学園に発展。
2013年に迎える創立150周年に向け、建学の精神「キリスト教に基づく人格教育」に立ち返り、教育理念"Do for Others(他者への貢献)"の社会的実現をめざして、記念事業「21世紀 ヘボン・プロジェクト」を始動させている。
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本記事の内容は、取材時点のものです。
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