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「煙検出AI連携サービス」で屋外火災の対応力強化に貢献 2023年4月江戸川区への提供開始を皮切りに2024年中に全国への提供を目指すニュースリリース

2023年4月28日

キヤノンITソリューションズ株式会社


キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長:金澤 明、以下キヤノンITS)は高所カメラなどで撮影された画像からAIで煙を検出し、担当者へ通知する「煙検出AI連携サービス」を東京都江戸川区に2023年4月より提供開始しました。今回の江戸川区への提供開始を皮切りに、2024年中の幅広いお客さまへの提供をめざします。

煙検出AI連携サービス利用イメージ
煙検出AI連携サービス

背景

災害に強い地域づくりを進めるために国や地方自治体は、防災情報システムや高所カメラ、各種センサー設備などを活用し防災・減災を推進しています。高所カメラは発災時に担当者が周囲の状況を確認するのに有用な手段ですが、発災時以外は十分に活用されていないケースが多く、発災の連絡を受けてから操作を始めることがほとんどです。そのような発災直後から通報までに時間がかかることや市街地の状況把握ができていないといった課題を解決するため、キヤノンITSは、高所カメラなどで撮影された画像からAIで煙を検出し、担当者へ通知するサービスを江戸川区に提供開始しました。

特長

本サービスは、Web API(Web Application Programming Interface)で提供します。本APIに画像を送信することで、利用者は煙の検出有無や類似度(スコア)、位置情報(画像内の座標)を取得できます。カメラシステムや防災システムなどから定期的にAPIを呼び出して利用することで、24時間365日カメラの画像から煙の有無を探し、高所カメラを有効活用できるようになります。さらに、担当者へのメール通知が可能で火災発生時の迅速対応につながります。

AIの精度向上のため、本サービスでは株式会社理経(東京都新宿区西新宿三丁目/代表取締役社長 猪坂 哲)との協業によりCGを使った煙の画像をAI学習に用いています。火災発生時の煙は十分なデータがなく、天候や時間帯によっても色・形状が異なるため、天候・時間帯に合わせたCG学習データを準備し、機械学習を行うことで、より精度の高いAIの開発に成功しました。

【時間帯を変えて作成した煙CG例】

煙検出AI連携サービス CG例

江戸川区での運用により実際の火災発生時の煙の画像とCGによる学習データを用いることで、AIのさらなる精度向上をねらうほか、一般提供に向けた機能拡充や新たな活用シーン創出につなげてまいります。

展望

キヤノンITSは、2024年に本サービスを全国の自治体など幅広いお客さまへの提供をめざすとともに、AIによる防災テックサービスの追加を視野に入れ、開発を進めてまいります。これからもキヤノンITSは映像ソリューションを通じて社会課題の解決や災害に強い国づくりに貢献していきます。

“煙検出AI連携サービス”の特長

  • 既設カメラを利用可能
  • 煙検出時にメール通知
  • CGを活用した機械学習
煙検出AI連携サービス 特長

江戸川区概要

江戸川区は東に江戸川、西に荒川や中川、南に東京湾と三方を水に囲まれ、23区で最も公園面積が広く、都心区の中で水とみどりが豊かな地域となっています。現在は約69万人の区民が暮らしており、地盤は陸域の70%が満潮位以下のゼロメートル地帯となっています。

関連情報

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AI(人工知能)
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