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キヤノンITソリューションズとブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズがストレス指標を数値化して改善効果を検証する共創実証実験を実施お知らせ

2025年7月9日

キヤノンITソリューションズ株式会社


キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)と株式会社ブリヂストンの社内ベンチャーであるソフトロボティクス ベンチャーズ(以下、ブリヂストン)は、キヤノンITSが研究開発中のストレス解析ツールを用いて、ブリヂストンが開発中の「安らぎ」の体験を提供する柔らかいロボット「umaru」体験前後のストレス指標を検証する実証実験を共同で実施しました。

実証実験の目的

キヤノンITSでは、PCやスマートフォンなどのカメラで顔を撮影するだけで、ストレス状態を推定する「顔映像解析によるストレス状態推定技術(以下、ストレス解析技術)」の研究開発を進めています。この度、ストレス解析技術を活用した「ストレス解析ツール」を試作し、ツールの技術検証を目的に実証実験を実施しました。

実証実験の内容

ストレス解析技術を用いて「umaru」体験前後でのストレス指標を計測し、ストレスの改善が認められたかどうかを検証しました。また、参加者に対してストレス解析と同時にアンケートを実施し、参加者本人のストレス自覚とストレス解析技術を用いた指標との比較も実施しています。

実施期間
2025年2月20日~3月12日
実施場所
キヤノンITS天王洲事業所 カフェテリアスペース
「umaru」体験フロー
umaru体験前「ストレス指標地の計測」 umaru体験中 umaru体験後「ストレス指標地の計測」「umaru体験アンケートの回答」

検証結果

「umaru」体験前後のストレス指標値を比較した結果、約70%の参加者でストレス指標が減少しました。また、統計処理により「umaru」体験前後のストレス指標値に有意差があることを確認しました。さらに、「心のリフレッシュをとても感じた」と回答した参加者と「心のリフレッシュをやや感じた」と回答した参加者を比較し、「とても感じた」と回答した参加者の方がストレス指標の改善値が大きいことが分かりました。これは、今回計測したストレス指標を利用することで、ストレス改善値の定量化ができる可能性を示唆しています。
ストレス改善値の定量化が実現できれば、複数のリラクゼーションツールのストレス改善値が比較可能となります。

umaru体験前後のストレス指標の変化
PoC協力者数(48名)34名71%「ストレス指標が改善した」14名29%「ストレス指標が改善しなかった」

今後の展望

キヤノンITSとブリヂストンは、今回の実証実験を通じて得られた知見を基に、さらなる製品開発を進めていきます。また、両社は今後も協力関係を維持し、共創の機会を模索してまいります。
キヤノンITSでは、「顔映像解析によるストレス状態推定技術」活用の取り組みを推進しています。活用の検証を希望の場合は、問い合わせフォームよりご連絡ください。

ストレス解析技術について

ストレス解析技術の解説はテクニカルレポートをご覧ください。

「umaru」について

ゴム人工筋肉の柔らかいロボット「umaru」は、人々が身と心を預け、埋まり、優しく包まれることで「安らぎ」の体験を提供するプロダクトです。仕事環境や人間関係など、日々、多くの「緊張」とともに生きている人々にとって、大きくて優しい存在に受け入れられる体験は、緊張をリリースし、自分の心をリセットする意味を持ちます。

研究開発・先進技術への取り組み

キヤノンITソリューションズでは、長年蓄積してきたソフトウェア技術、数理技術、言語処理技術、映像解析技術の研究成果をベースに、お客さまに新たな価値を提供する独自のソリューションの開発、サービスの実現に努めています。

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