健康経営
キヤノンITソリューションズでは、行動指針となっている「健康第一主義」に基づき、従業員の健康支援ならびに健康経営の実現に向けた取り組みを推進しています。
従業員一人ひとりが健康で活き活きと働くことは、従業員と家族の幸せや個々のパフォーマンスを最大限に発揮することにつながります。
私たちは健康第一主義を継続することにより、企業の成長、持続性を実現できると考えています。
「健康経営優良法人(ホワイト500)2021」に認定されました。
キヤノンITソリューションズは、経済産業省と日本健康会議が主催する「健康経営優良法人2021(大規模法人部門)」に認定されました。
- ※ 「健康経営優良法人(ホワイト500)」認定制度は、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度です。
健康経営に取り組む目的
より技術を磨き、より社員を元気にしてお客さまや社会の未来を拓いていきたい。社員が自慢できる企業を目指し、創造的な仕事を支える環境整備のひとつとして、健康経営に取り組みます。
健康経営の効果指標
従業員一人ひとりが健康で活き活きと働けるということは、従業員と家族の幸せはもとより個々のパフォーマンスが最大限に発揮されることであり、それが企業の成長、持続性につながると考えています。健康経営でのさまざまな取り組みの効果として、社員エンゲージメント、生産性向上を指標としてます。
項目 | 目標 | 2020年 |
---|---|---|
社員エンゲージメント(当社独自指標) | 47点 | 33.3点 |
アブセンティーズム ※過去1年間に自身の病気やけがで仕事を休んだ日数の平均(東大ワーキンググループ結果と比較) |
2.6日 | 4.2日 |
プレゼンティーズム ※病気やけががないときに発揮できる仕事の出来を100%として、過去4週間の自分の仕事の評価の平均(東大ワーキンググループ結果と比較) |
84.9% | 89.1% |
地域・職場単位での安全衛生活動
安全衛生の最上位機関として、経営層が出席する「中央安全衛生委員会」を設けるとともに、「グループ安全衛生活動方針」を作成し、グループ各社・各地区・各職場単位に展開しています。 各社・各地区において、従業員一人ひとりが積極的に安全衛生活動に取り組むために、労使で構成する「安全衛生委員会」を設置するとともに、職場における安全衛生活動を推進する「職場安全衛生推進担当者」を設けています。
キヤノンMJグループ 安全衛生活動方針
キヤノンMJグループ統一の安全衛生管理規程や各種安全衛生基準を定め、グループ全体で具体的な活動を展開していくために、年度ごとに安全衛生活動方針を策定し、各社・各地域単位で積極的に安全衛生活動を展開しています。
- 1.労働災害の削減・快適な職場環境づくりに向けた取り組み強化
- 1) 労働災害(業務・通勤)の削減
- 2) キヤノングループ労働安全衛生マネジメントシステムおよびリスクアセスメントの運用推進
- 3) 啓発・教育の充実による安全意識の向上および有事への対応
- 4) 快適な職場環境づくり
- 2.イキイキ健康な社員と会社を支える健康経営の実現
- 1) 自己健康管理力向上の推進強化と健康風土醸成
- 2) こころの健康づくり対策の強化
- 3) 安全配慮の徹底と重症化予防
- 4) 効果的ながん検診受診の習慣化とがん予防
- 5) 新型コロナ感染対策の強化
- 3.グループ連携体制を基盤とする交通安全活動の更なる進化
- 1) グループ・地域・部門との連携強化と活動内容の標準化
- 2) 「グループ運転基本」の周知徹底
- 4.各種災害リスクへのグループ対応力の向上
- 1) 災害発生時におけるグループ対応力の向上
- 2) 災害に対する意識の向上
「5S」活動の取り組み
毎日が安心・安全・快適な職場環境で仕事ができることを目的として、安全衛生の基本である5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)活動に取り組んでいます。 良好な5S状態を維持するために課題箇所の迅速な改善活動を実施し、加えて4月・8月・12月の年3回を「5S強化月間」として定め、地域・職場ごとに課題と目標を掲げて取り組んでいます。
自己健康管理力向上と健康風土醸成
健康管理3カ年計画に基づき、全従業員一人ひとりが自分の健康に目を向け行動を起こしていくよう、個別および集団アプローチによる生活習慣改善お啓発活動を行っています。
健診前に個人および職場ごとにテーマを決めて取り組む「ヘルシーアクション」を展開しています。また健康保険組合と協同で健康増進をサポートするウェブ情報配信ツールを導入し、年2回実施しているウォーキングイベントなど、さまざまなインセンティブのあるイベントを開催し、自己健康管理力向上と健康風土の醸成を図っています。その結果、ウェブ情報配信ツールの登録率は目標の80%近くまで上昇し、社員の生活改善・継続意識の向上が進んでいます。
項目 | 目標 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
---|---|---|---|---|
生活改善に取り組んでいる社員の割合 | 40% | 27.6% | 29.4% | 32.5% |
運動習慣者比率 ※週2日以上1回30分以上の運動習慣がある人の割合 |
- | 19.7% | 20.8% | 22.0% |
睡眠により十分な休養が取れている人の割合 | 70.0% | 61.7% | 61.8% | 64.0% |
ウェブ情報配信ツール登録率 | 80.0% | 66.1% | 71.8% | 79.6% |
女性のヘルスケア推進の取り組み
働く女性に関するヘルスリテラシーを上げ、女性の活躍を後押しすることを目的として、管理職を含む女性従業員に対してリテラシー向上のセミナーを実施しています。
女性の活躍推進企業データベース(厚生労働省)
禁煙への取り組み
受動喫煙防止のため、事業所内禁煙、就業時間内の全面禁煙を実施しています。また2019年よりスマホを活用したオンライン診療による禁煙プログラムを実施し、禁煙を推進しています。
項目 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
---|---|---|---|
喫煙率 | 26.2% | 25.0% | 24.2% |
こころの健康づくり対策の強化
ストレスチェックについては、受けやすい環境づくりのためにe-learningを導入した効果で高い受検率を維持しています。また集団分析を職場環境改善に活かし、セルフケアマネジメント研修、各年代別・階層別のe-learning、階層別研修、キヤノン健保によるEAP(従業員支援プログラム)導入など継続的に取り組んだ成果として、高ストレス率は年々改善しています。
項目 | 目標 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
---|---|---|---|---|
ストレスチェック受検率 | 90%以上 | 89.1% | 92.7% | 90.2% |
高ストレス率 | - | 15.1% | 13.0% | 11.8% |
安全配慮の徹底と重症化予防
定期健康診断後、精密検査や受診が必要な従業員には、保健師によるフォローや産業医面談などのサポートを行っています。
項目 | 目標 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
---|---|---|---|---|
定期健康診断受診率 | 100% | 100% | 100% | 100% |
有所見率 | - | 14.9% | 16.3% | 13.6% |
精密検査対象者受診報告率 | 100% | 100% | 100% | 68.6% |
過残業への取り組み
従業員の健康保持・推進のため、労働時間適正化に向けた働き方改革の取り組みとして、ノー残業デー(水曜・金曜)を設け、定時退社を促進しています。
また過重労働対策として、人事部門と健康支援部門が連携し、キヤノンMJグループ内基準に該当する従業員全員に医師による面接指導を実施し、不調の未然防止・早期対応に努めています。
項目 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
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一月あたりの平均残業時間 | 20.5時間 | 19.3時間 | 17.6時間 |
救命救急体制の推進と災害対策の実効性向上
緊急時において救命対応ができる従業員の育成を目的として、「救命講習会」を定期的に開催しています。
また震災対策として、実践的な防災訓練の実施や防災救護備蓄品の整備にも取り組んでおり、各事業所にはAEDが配備されています。

救命講習会の様子