第13回 教育ITソリューションEXPOイベント・セミナーレポート
公開日:2022年5月25日

- 日時
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2022年5月11日「水曜日」~13日「金曜日」
10:00~18:00(最終日17:00終了)
- 場所
- 東京ビッグサイト 西展示棟
主催者発表の速報値
来場 | 11日(水) | 12日(木) | 13日(金) | 計 |
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来場者数(VIP含む) | 6,145 | 6,770 | 6,989 | 19,904 |
対前年比 | 208.7% | 207.1% | 184.1% | 198.8% |
セミナー | 11日(水) | 12日(木) | 13日(金) | 計 |
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セミナー受講者数 | 2,084 | 2,710 | 3,359 | 8,153 |
対前年比 | 114.6% | 174.4% | 223.3% | 181.2% |
セミナー来場者構成比 | 33.9% | 40.0% | 48.1% | 41.0% |
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※
来場者数・セミナー受講者数は主催者公式サイトより引用(前年比は過去の公式発表より算出)
展示会概要
3年ぶりに「緊急事態宣言」も「まん延防止」も発出されていない状況で会場を東京ビッグサイトの西展示棟とし開催時間も通常の時間帯に戻しての開催となりました。ただし一昨年来の検温や手指の消毒、無人受付などコロナ対策は充分になされていました。
展示会場はコロナ前までに戻ったとはいえないものの出展社数が昨年の230社を大幅に超える320社と昨年比で140%増加し従来に近い密集度の会場レイアウトに思われました。また、全体来場者数もコロナ前の2/3とはいえ昨年比ほぼ200%と倍増しセミナー受講者数の伸びを超えていることからもセミナー受講のみの来場が顕著だった昨年に比べ展示会入場者が純増したようです。実際、受講した幾つかのセミナーもほぼ満席状態でしたし最終日は雨天にもかかわらず、展示会らしい賑わいをみせていました。
会場展示はニューノーマル時代の学校運営や授業支援に纏わるDX支援やIT化支援とアフターGIGAコンテンツを中心にしながらメタバースや少し進展したAI活用などの新サービスが点在といった感触でした。
今回、キヤノングループの出展は一社も無くキヤノンITSとしては昨年11月に協業を発表した「ジンジャーアップ」様のブースにて『Learning Analyticsによる教育環境のこれから』と題したミニセミナーを会期中1回、実施するにとどまりました。
特別講演・セミナーレポート
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弊社にて受講したセミナーのみ記載
基調講演「ウェルビーイング時代の教育のあり方とは」
東京大学/慶應義塾大学 教授(前 文部科学大臣補佐官) 鈴木 寛
- 内容
- 登壇者は元文部科学副大臣として様々な教育改革の主導的役割を担い、慶應大、東大教授などとして教育現場にも関わり続け、また教育改革にも携わってこられたことから今までの経験・研究をもとに、不確実な時代における幸福に関してや、影響を与える要素を解説した上で、それに関する教育のあり方について講義されていました。
- 所感
- 2021年はウェルビーイング元年であったこと、政府の32の計画には教育振興計画もあり、ウェルビーイングは加速するということを述べられていました。 また、現在の日本の15歳と22・23歳の現状の説明から、これからの社会のあるべき姿、そして幸福の再定義、Society5.0時代に求められる人材育成と続き、最後は21世紀の学校システムという話で締めくくられていました。短い時間の中でボリューム満載でしたが、日本国の進むべき方向性について理解が進み大いに参考となる講演だと感じました。
特別講演「ニューノーマル時代における高等教育DXのこれからの展開」
文部科学省 高等教育局 専門教育課長 塩川 達大
- 内容
- 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、経済・社会構造が劇的に変化する中、とりわけ急速に進展したデジタル化に対応できる人材の育成は喫緊の課題となっている。これからの高等教育におけるデジタル人材育成及びデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の観点から、政府の取組みの概要を解説いただきました。
- 所感
- 政府の目指す「Society5.0」実現向け文部科学省として重点的に取り組んできたことや取り組んでいこうとする内容の説明とその背景を解説され、その中での高等教育機関である大学に期待し、あってほしい姿を大変、熱く語られており、デジタル人材の育成のための認定制度や認定校の増加など計画していたロードマップに応じて施策が実施されている状況は理解でき目指す姿へのキーワードとして話されていた「総合知」(多様な「知」が集い、新たな価値を創出する「知の活力」を生むこと)という概念が印象に残りました。
特別講演「GIGAスクールの先へ、デジタル庁が示す教育データ利活用ロードマップと実現への課題」
デジタル庁 GIGAスクールアドバイザー 理化学研究所 アドバイザー 髙谷 浩樹
- 内容
- 昨年発足したデジタル庁では、教育を準公共分野と位置づけて精力的に取り組み、今年初めにはデータ利活用ロードマップをとりまとめた。まず政府のデジタル庁を取り巻く動きを紹介したうえで、このロードマップの内容を説明し、さらにそれに沿った教育DXを進めるうえで見えてくる課題を指摘いただきました。
- 所感
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デジタル庁発足に至る経緯と発足後の取り組みを時系列で説明いただき省庁としての重要性や立ち位置を整理して理解することができました。最後のテーマとして、あくまでも「私見」とされていましたが、収集データの利活用に向けた講師自身の捉えている課題のパートがデジタル庁の考え方の一例として印象に残りました。
収集データの本格的活用に向けた環境整備
- 法整備が必要だが、個人のパーソナルデータ提供に関して不安が多い状況。
- 不安な民意を真に受けて法整備をすると利活用が難しい「ガチガチ」の法律になってしまう
- データは利用されて初めて価値を生む。オープン化すべき
収集データの囲い込み
- データを持つ一部の企業・団体が利益を得ている
- データの囲い込みが進み、真の意味の利活用が出来ない
- 戦略的なオープン構造への意識改革を進める必要がある。
- 公平性・透明性が担保されるルール作りをしていくので、企業も考えを変革させてほしい
開催の様子


キヤノンITSミニセミナー開催

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