第12回 教育ITソリューションEXPOイベント・セミナーレポート
公開日:2021年5月21日

- 開催日
- 2021年5月12日(水)~14日(金) 10:00~17:00(全日17時終了に変更)
- 会場
- 東京ビッグサイト 青海展示棟
速報値・概要
主催者発表の速報値
来場 | 12日(水) | 13日(木) | 14日(金) | 計 |
---|---|---|---|---|
来場者数(VIP含む) | 2,945 | 3,269 | 3,796 | 10,010 |
対前年比 | 80.4% | 91.7% | 121.0% | 96.6% |
セミナー | 12日(水) | 13日(木) | 14日(金) | 計 |
---|---|---|---|---|
セミナー受講者数 | 1,441 | 1,554 | 1,504 | 4,499 |
対前年比 | 52.4% | 59.8% | 121.5% | 68.3% |
セミナー来場構成比 | 48.9% | 47.5% | 39.6% | 44.9% |
-
※
来場者数・セミナー受講者数は主催者公式サイトより引用(前年比は過去の公式発表より算出)
展示会概要
昨年は会場を幕張メッセに変更し会期も9月に延期しての開催でしたが今年は会場(青海展示棟)も期間も従来の形に戻しての開催となりました。ただし「緊急事態宣言」が延長となったため昨年の検温や手指の消毒に加え終了時間を全日程17時に短縮し受付を無人のセルフ対応にするなどのコロナ対策を追加しての開催となりました。
展示会場は一昨年、同所にて行われた時と比べて出展社数が3割程度減少したイメージで各大手文教ベンダーが昨年に続き出展を控えたことや宣言の延長を受けて急遽、出展を見送ったブースなどもあり密度の薄いレイアウトとなりました。更に来場者数の大幅な減少も実感でき(主催者発表では昨年並み)通路を歩く人からベンダーや出展社以外の顧客を探すのが大変な状況でした。
今回、キヤノングループとしての出展はキヤノン電子テクノロジーのみでキヤノンITSとしては「ジンジャーアップ」様のブースにてラーニング・アナリティクスのプラットホーム構築におけるアライアンスの開始と連携を検討する「in Campus」のクラウド版リリースに関するミニセミナーを会期中2回、実施するにとどまりました。
また今回も基調講演や主催者セミナーは全て会場内での開催となりましたが出席したセミナー会場は以前と比べ満席には至らず目玉である有識者を招いてのセミナーについても盛り上がりに欠ける印象となりました。
主催者セミナー
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※
弊社にて受講したセミナーのみ記載
基調講演「デジタル化の時代に教育の方法はどうあるべきか」
(独)日本学術振興会 顧問/内閣府 人工知能戦略実行会議 座長 安西 佑一郎
- 内容
- 昨年に続き2度目の登壇でした。今回はデジタル化というトリガーにより社会の大幅な変革が起こり過去と同様に、教育の変革が必須となるといった時代背景とどのように教育を変革すべきかを幼少期から大学などの高等教育までそれそれの「あるべき姿」を過去の経験に基づき解説いただきました。
- 所感
-
前回、メインであったAI人材の育成を目指す認定制度の制定は最後にコメントするに留まり、そこに至るまでの時代背景や教育の在り方について概念的持論を述べられていた印象でした。ただ根底にある基礎的なリテラシー(読み書きなど)の習得によって均一な勤務体系を支える人材を大量生成してきた時代は終焉を迎え「多様な人生の確立」をサポートする教育の実現を目指す考え方には共感できました。
特に幼少期から小中高・大学に至る長い教育課程、各々の期間での方向性については強い主張が感じられ大学における知識の詰め込みと「思考力」(…自身による目標設定と達成に向けた課題解決力の養成)の獲得を目指す教育カリキュラムの必要性は加速する少子化や多様化に対応する「あるべき姿」の一つであると思われました。
特別講演「Zoom・その他オンライン会議システム利用で見えた教育課題 ~マルチファンクションLMS(学習管理システム)で進化する人材育成~」
(株)ネットラーニング 代表取締役社長 岸田 努
- 内容
- コロナ禍の影響により、多くの企業や教育機関おいてテレビ会議システム、Web会議システムを利用したオンライン研修の導入が進んだが導入を行った企業や学校では、多くの課題が顕在化してきたため、それらの課題を整理し解決するためのポイントや研修効果をあげるラーニングデザインなど、本来あるべき研修の形を提案いただきました。
- 所感
- 昨年の1回目の緊急事態宣言対策として緊急避難的に導入が進んだWeb会議システムの特徴とプラットフォームを整理しつつ学習履歴としてシステム上、蓄積できないなどのウィークポイントを課題として強調することにより最終形をLMSとする提案はキヤノンITSでのクラウド版LMSの訴求につながる内容として理解しやすいと感じました。
開催の様子



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