キヤノンITソリューションズ株式会社
情報共有の質をどう高めるか 検索の性能と機能に着目し、人と情報、人と人をつなぐ仕組みを実現
- 環境経営
- 製品・サービス品質の向上
- リードタイム短縮
- コスト削減
- ペーパーレスの推進
- 多様なワークスタイルへの対応
- 事務生産性向上
キヤノンITソリューションズは、自社が開発・提供する統合検索システム「DiscoveryBrain」を活用して、社内の情報共有環境の高度化を図りました。社内に分散している情報を横断して検索できるだけでなく、ファイルの中身を1 つずつ確認するといった手間をかけることなく、必要な情報、そして、助けを借りたい人にたどり着けます。システム開発を担うエンジニアが技術情報や過去の資産を有効活用してインテグレーションの質を高めるなど、製品やサービスの品質向上につながると期待しています。
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お客様データ
キヤノンITソリューションズ株式会社
3,740名(2021年12月現在)
実現できたこと
- 全社内の情報ソースを横断した統合的な検索システムを実現
- 必要な情報を探し出す際の効率が劇的に向上
- 検索結果の文書を介して人探しも効率的に行える
要望
- 大量の情報技術をより積極的に活用した、開発業務の更なる生産性向上
背景・課題
どんな情報にもすぐにたどり着ける / 情報共有のスピードや精度を高めたい
キヤノンITソリューションズは、豊富な開発経験を生かしたシステムインテグレーション、高度なノウハウと技術力を組み合わせた製品などの提供を通じて、お客様のビジネスをサポートしています。それら製品やサービスの品質をさらに高めるため、当社は継続的に社内の業務環境を見直しています。
その中で新たにテーマとして浮上したのが技術情報・ナレッジ共有のレベルアップです。プロジェクト管理や品質管理に関するガイドラインや各種標準フォーマットなどを公開しているサイト「品監ポータル」や、各種技術資料や先行開発事例情報などを収めたサイト「技術情報共有サイト」、実際の案件で取り組んだ技術や方法論についてアーキテクト視点でまとめたレポートを公開しているサイト「アーキテクトレポート」など、社内には様々な情報共有サイトがあります。
お客様セグメントごとに開発チームを構えていますが、協力会社のSEや技術経験の浅いSEなど、様々な人材で構成されており、情報量に差があります。各チームの技術レベルの向上や標準化を図るには、過去の事例やプログラム、社内標準仕様などの資産から各自で学ぶ必要があります。そのために独自の仕組みを構築して資産を共有しているのです。
「しかし、情報蓄積場所が複数サイトに分散しているため、目当ての情報にたどり着くのに時間がかかってしまう場面もありました。いつでも、どんな情報でも、素早くたどり着ける。情報共有のスピードや精度をさらに高めようという気運が高まっていました」と当社の齊官 厳雄は語ります。
解決策
データの管理場所や方法は変えず検索エンジンで情報共有のレベルを上げる
では、どのような手段で情報共有の精度やスピードを高めていくのか。
「まず分散している情報を1カ所に集めて、情報を探しやすくする方法を検討しました。しかし、元の仕組みとオリジナルデータ、検索のための仕組みとコピーしたデータ、二重の管理が必要になってしまいます。運用の中で2 つのデータに差が生まれたりしはじめると、メンテナンスに手間がかかるようになる懸念もある。情報の管理・保管場所は変えない方がよいだろうと判断しました」と当社の湯浅 英之は説明します。
そこで採用したのが検索エンジンによるアプローチです。検索エンジンの性能、機能の豊富さによって、分散している膨大な情報からでも必要な情報をすぐに探せるようにしようと考えたのです。このアプローチを可能にしたのが、キヤノンITソリューションズ自身が開発し、提供している統合検索システム「DiscoveryBrain」の存在です。
DicoveryBrain は、搭載されている高度な自然言語処理技術によって、独自の特徴語解析を実行。高速かつ精度の高い情報検索を実現します。また基本となる検索性能以外にも、分類ルールに基づく文書のカテゴリ分けなどで、ユーザーが目当ての情報にたどり着くのをサポートします。
「自社製品とはいっても要件を満たさないものを導入するわけにはいきません。他社製品との比較を行いました。その結果、DiscoveryBrain の優位性をはっきり確認することができました」と当社の寺田 誠は言います。例えば、評価したのが検索方法の豊富さです。DiscoveryBrainは、一般的なキーワード検索だけでなく、文書ファイルを使ったマッチング検索が可能。
「提案書を作成する際に、過去に類似案件がなかったか確認したい場合やメールで来る質問に適した回答をなるべく早く探したい場合に、このマッチング検索が役立つのではないかと考えています。提案書ファイルをドラッグ&ドロップしたり、メールの問い合わせ内容をそのまま検索窓にコピー&ペーストするだけで、DiscoveryBrainが文書・文章内の特徴的なキーワードを抽出し、類似文書を提示してくれるため、答えを瞬時に見つけ出すことができます」(寺田)。
「導入の成果」や「今後の展望」など、続きはPDFファイルでご覧いただけます。
事例の詳細はPDFファイルにてダウンロードが可能です。
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導入いただいたソリューション・製品
- コンテンツソリューション
コンテンツライフサイクルの各プロセスにおける課題を解決するために、オンプレミス・クラウド・モバイルなどのプラットフォームを問わず、お客さまに最適なソリューションをご提案します。
また、コンテンツソリューションに関する個別開発やカスタマイズの要望にもお応えします。
- DiscoveryBrain
「DiscoveryBrain」は企業内に点在する複数のストレージシステム、文書管理システムを横断して検索することが可能な、類似文書検索エンジンです。独自の自然言語処理(NLP)技術により、検索対象文書を分析し、個々の文書の特徴を的確に理解することで、検索ユーザーの探したい文書をすばやく提示することを可能にします。
単語や短文を検索条件とした検索だけではなく、複数ページにわたる文書を検索条件として使用する「類似文書検索」機能を備え、検索条件の文書と内容が類似した文書を見つけ出すことが可能です。
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