ホーム > 会社情報 > STIC×DREAM > Vol.02 > Pickup Solution

ローコード開発プラットフォーム "Web Performer"

  • Pickup Solution

ノンプログラミングで超高速開発
DXを加速するローコード開発プラットフォーム

デジタルトランスフォーメーション(DX)の波に乗って競争力を高めていくためには、急速に変化していくビジネスのニーズをダイレクトに反映したアプリケーションを素早くつくって展開することが重要です。ノンプログラミングでWebアプリケーションを自動生成するローコード開発プラットフォームが、事業部門と情報システム部門の共創型開発を実現します。

特長

設計からテストまで自動生成
開発各工程の省力化により、超高速開発を実現します。
運用・保守、改修もスムーズ
システム改修は再度自動生成するだけ。ソースコードを解析する手間が省けます。
シンプルな操作、豊富な機能で開発生産性向上
画面はGUIエディタで直感的にデザイン。プロトタイプを早期に作成できます。

アプリ開発の現場で台頭する「シチズンデベロッパー」

高橋 嘉文

キヤノンITソリューションズ株式会社
SIサービス事業部
ソリューション推進本部
ソリューション企画部 部長
高橋 嘉文
Yoshifumi Takahashi

日本企業の情報システム部門は自前でアプリケーションを開発するケースは少なく、その作業のほとんどをSIベンダーに依存しています。しかし、世界の企業の動きを見渡してみると、アプリケーション開発の実態は大きく異なります。

例えば米国企業はもともと情報システム部門に多くのITエンジニアを抱えており、かなりの比率でアプリケーションを内製してきました。さらに近年では事業部門の担当者がアプリケーションを開発して業務で直面している課題を解決する、「シチズンデベロッパー」と呼ばれる人材が存在感を高めています。

昨今、デジタルトランスフォーメーション(DX)というキーワードが注目されるようになり、多くの企業がデジタル技術をフルに活用した新しいビジネスやサービスの創出、事業競争力の強化に向かっています。この変革の波に企業が対応していく上で求められるのは、ビジネスで必要なアプリケーションを迅速に整え、競合他社に先んじて自社の優位性を確立していくスピードに他なりません。要するに、急速に変化していくビジネスのニーズをダイレクトに反映したアプリケーションは、より現場に近いところで、業務の担当者が自らつくるのが最も手っ取り早いというわけです。

事業部門と情シス部門の共創型開発の体制を築く

こうした動向を捉えたとき、やはり日本企業も世界と同じ方向に向かって動いていくことになると考えられます。

例えば経済産業省は2018年9月、「DXレポート~ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開~」という報告書を発表しました。そこに記された「2025年までにレガシーシステムをモダンなシステムにリプレースしなければ企業は崖に落ちる(破局を迎える)」と警鐘を鳴らした衝撃的な内容は、多くの企業に危機感を与えています。

もっとも、日本企業の中にシチズンデベロッパーのような人材がいきなり台頭してくるかというと、それもまた考えにくいところです。当面は、事業部門と情報システム部門、あるいはSIベンダーが密に連携を取る「共創型」のアプリケーション開発が進んでいくというのが、キヤノンITソリューションズの見立てです。

では、そうした共創型アプリケーション開発の体制をどうやって築いていくのか――。そこで注目されているのが、「超高速開発プラットフォーム」あるいは「ローコード(ノーコード)開発プラットフォーム」と呼ばれるアプリケーション開発プラットフォームです。キヤノンITソリューションズでは2005年から「Web Performer」というローコード開発プラットフォームを提供し、すでに1000社を超えるお客さまに導入いただいています。

ローコード開発プラットフォームには、大きく分けて2つのタイプがあります。1つは業務仕様情報に基づいてアプリケーションのソースコードを自動で生成するタイプ。もう1つはツールに定義されたアプリケーションのメタデータ情報を独自の実行エンジン(ランタイムプログラム)で動作させるタイプです。

Web Performerは前者のタイプに位置づけられるWebアプリケーションを自動生成するローコード開発プラットフォームで、リポジトリに定義されたデータベース情報、テーブル情報、画面情報、業務ロジックに基づき、HTML5に対応したピュアJavaのソースコードを自動生成します。各情報の定義はGUIで直感的な操作で行え可視化できるため、事業部門と開発者による「共創型」の開発を俊敏に進めることが可能になります。

従来の開発作業を“省力化&無人化”

従来の開発作業を“省力化&無人化”

画像を拡大する

テスト工程を自動化し、チャットボットも実装

Web Performerの特長は、単にソースコードを自動生成するだけではありません。リポジトリに定義された情報を基に、HTML形式の仕様ドキュメントを出力することも可能です。従来のアプリケーション開発の現場では、プログラムのメンテナンスを重ねるうちに設計書に記載された内容と次第に乖離していき、ブラックボックス化してしまうという問題に悩まされてきました。Web Performerでは常にリポジトリ定義と同期した最新のドキュメントを出力できるため、そうした問題は一切起こりません。

さらに2019年4月にリリースされたWeb Performerの最新バージョンでは、RPA(Robotic Process Automation)の考え方を取り入れてテスト工程を自動化する仕組みのほか、アプリケーションの操作方法などの問い合わせに自動対応するチャットボット機能も実装。情報システム部門は、多大な工数を費やしていた関連作業の負担が軽減され、事業部門と密着した上流工程でのアプリケーションの企画や設計に注力することが可能となります。

今後に向けてもキヤノンITソリューションズは、例えばAI(人工知能)技術を活用してリポジトリへの各種情報定義を簡略化するなど、さらなる自動化の実現にチャレンジしていきます。日本発のローコード開発プラットフォームであるWeb Performerだからこそ、日本企業のお客さまから寄せられる声をじかに受け止め、さまざまな新機能に反映させながら、アプリケーション開発の現場にイノベーションを起こすべく進化を図っていきます。

Web Perfomerの詳細はこちら

※ 記事中のデータ、人物の所属・役職などは、記事掲載当時のものです。

ホーム > 会社情報 > STIC×DREAM > Vol.02 > Pickup Solution