社会インフラの未来を安心と環境対応で支える

  • 特集③-2

Canon EXPO 2023 セミナーレビュー

これからの社会インフラには、安心・安全を確保しつつ、環境も配慮したITインフラの整備・活用が必要です。データセンターをはじめとする信頼性の高いITインフラサービスや、セキュリティ対策の重要度が増す中、キヤノンITソリューションズでは、お客さまのシステム運用の負荷を軽減し、コア業務へのリソース集中を可能とする「SOLTAGE」を提供しています。

Canon EXPO 2023

社会インフラを支える運営品質重視のデータセンター

山岸 弘幸

キヤノンITソリューションズ株式会社
執行役員
ITプラットフォーム事業部門
ITプラットフォーム営業統括本部長
山岸 弘幸
Hiroyuki Yamagishi

社会インフラを支えるデータセンターに求められる要件とは何か。当然、立地やファシリティ、セキュリティなど、建物・設備に関する高いスペックが求められます。また近年では、SDGsへの対応や環境への配慮、さらには社会貢献も欠かせません。

しかし、これだけでは十分ではありません。キヤノンITソリューションズの山岸弘幸は、「データセンターで最も重要なのは、人材や体制も含めた“運営品質”です」と指摘します。この理念を基に展開しているのが、メインサイトに位置づける「西東京データセンター」と「沖縄データセンター」の2つの拠点を通じたデータセンター事業です。

さらに、キヤノンITソリューションズは「SOLTAGE」という信頼性の高いITインフラサービスを提供しています。これには、お客さまのニーズに合わせた「クラウドインテグレーション」、セキュアで高品質な「ネットワーク」、豊富な経験と高度な知見を持つ専門家が運用する「セキュリティ」、20年以上の運用実績でお客さまの運用負荷を軽減する「システム運用・保守」が含まれます。「これらのサービスを組み合わせてご利用いただくことで、お客さまが保有するシステム全体の運用負荷を軽減し、コア業務へリソースを集中することができます」と山岸は語ります。

信頼性の高いITインフラサービスでお客さまのビジネス変革を支える

SOLTAGEには3つの特長があります。まず、幅広いITインフラ領域をカバーする「豊富なサービス群」、次にお客さまにとって最適なサービスになるようカスタマイズする「柔軟な提案」、そして、お客さまのニーズを深く理解して最適な提案を行う「寄り添う人材」です。

SOLTAGEがITインフラ領域において特に注力しているのがセキュリティサービスです。

「セキュリティ運用のアウトソースを実現する『UTMセキュリティ運用支援サービス(SOC)』や、ランサムウェア対策としてデータ保護の最後の砦となるデータ暗号化サービス『Cipher Security Service』、脅威インテリジェンスをUTMに提供する『脅威インテリジェンスプラットフォーム』などのサービスを提供していますが、各種クラウドサービスを安心・安全に利用できる認証基盤を提供する『CITS-IDaaSサービス(仮称)』も近くリリース予定です」と山岸は述べます。

最後に山岸は、「お客さまのビジネス変革に向けて、DX戦略策定からビジネスデザイン、数理最適化技術、データサイエンスを活用したデータドリブン経営まで一貫して支援します」と強調しました。

キヤノンITソリューションズは「共想共創カンパニー」のビジョンの下、社会の要請と期待に真摯に向き合い、ICTを通じて社会への価値提供を行うことで、持続可能な世界の実現に向けた取り組みを進めていく方針です。

ECサイト・物流システム・キャッシュレス決済・リモートワーク/オンライン会議といった必要不可欠な止められないシステム「社会インフラ(≒ITインフラ)」を、「キヤノンITソリューションズの社会インフラを支えるサービス ~その想いを、次のステージへ~IT Infrastructure Service SOLTAGE」と「DX推進」で支える。SOLTAGEは、クラウドインテグレーション・ネットワーク・セキュリティ・システム運用からなるITインフラサービスと、西東京と沖縄の安心・安全・環境対応のデータセンターで構成される。DX推進は、①DXビジョン策定、②DXの実践・展開、③DX定着化・CX改善、④データドリブンを経て、DX推進によるビジネス変革を支援する。

図1 キヤノンMJグループが提供する社会インフラ

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※ 記事中のデータ、人物の所属・役職などは、記事掲載当時のものです。