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先進ICTと元気な社員で未来を拓く“共想共創カンパニー”

VISION2025

  • 特別企画

先進ICTと元気な社員で未来を拓く"共想共創カンパニー"
社員参加で練り上げた「VISION2025」で第二の創業に挑む

金澤 明

キヤノンITソリューションズ株式会社
代表取締役社長
金澤 明
Akira Kanazawa

キヤノンITソリューションズは今年、「VISION2025」をスタートさせました。その名の通り、2025年を見据えたビジョンです。2003年にキヤノンマーケティングジャパングループ入りした当社は、SI受託案件を中心としたビジネスからプライムシフト、サービスシフトに変革し、共創パートナーへと成長してきました。今、社会とビジネスのデジタル化が急速に進行しつつある中で、ICT企業に求められる役割も変わろうとしています。従来通りの認識、ビジネスモデルでは時代に取り残されてしまうでしょう。私たちは自らを変革することで、新しい時代に対峙しなければなりません。そのような環境下において、当社のステージアップを目指すための新たな長期ビジョンが「VISION2025」です。

VISION2025で掲げるのは、「先進ICTと元気な社員で未来を拓く"共想共創カンパニー"」。より技術を磨き、より社員を元気にしてお客さまや社会の未来を拓いていきたい、そのお客さまと共に考え、共にビジネスをつくり出せるような会社であり続けたいという想いを込めたメッセージです。社員の皆さんが自慢できる会社、さまざまなお客さまが真っ先に相談したい会社、このような企業を目指します。

ビジョンの策定に当たっては、現場の社員たちも大きな役割を担い、30~40代を中心とするメンバーが意欲的に議論を深めた上で、原案を練り上げました。その内容は執行役員合宿で報告され、経営層を交えた議論が行われました。VISION2025はこのようなプロセスを経て、結晶化されたものです。

あらためて定義した「3つのDNA」「大切にしている7つのこと」

「自分たちはこうありたい」という将来の姿を示すのがビジョンだとすれば、同時に、「自分たちは何者か」という確かな自己認識も必要。そこで、「3つのDNA」と「大切にしている7つのこと」を定義しました。

当社のDNAは、次の3つです。

  • 「お客さまに寄り添う心」
  • 「先進技術への挑戦魂」
  • 「最後までやり抜く胆力」

私たちはバックグラウンドの違う会社の人間が集まって成り立っている会社で、いくつもの源流を持ち、多様性を受け入れた懐の深い会社です。製造業のシステムユーザーとしての役割、精密機器メーカーとともに製品開発を進めた経験、独立系システムインテグレーターとして形づくられた気風。これらの歴史や文化が3つのDNAを磨き上げてきました。そして、このような土壌の中で私たちの価値観や信条が育まれました。それが、大切にしている7つのことです。以下、列挙します。

  • 「企業課題」と「社会の困りごと」を、私たちのお客さまと、考えます。
  • お客さまを深く理解し、お客さまも気づいていない課題に、着目します。
  • お客さまの「こんなこと、できたらいいのに」を、共に考え、カタチにします。
  • さまざまなパートナーと共に、グローバルに通用する知見と技術を、磨きます。
  • 最適なICTソリューションで、お客さまの期待を、超えます。
  • お客さまの発展のために、共に歩みます。
  • 社員の挑戦と成長、そして幸せを、大切にします。

この7つのことには、現場の声が強く反映されています。共想というユニークな言葉も、ビジョン策定に参画したメンバーから提案されたものです。共想と共創のベースにあるのは信頼です。お客さまやパートナーとの信頼関係、社内およびチーム内での信頼関係がエンゲージメント経営であり、これこそが共想共創カンパニーを実現するための土台となります。共創を掲げるICT企業は少なくありませんが、共想が加わることで、より鮮明な形でビジョンを示しました。

3つの事業モデルでデジタル時代に向き合う

私たちが目指す共想共創カンパニーは、3つの事業モデルで構成しています(図1参照)。従来取り組んできた事業の発展形としての「システムインテグレーションモデル」と「サービス提供モデル」、そして、取り組み始めたばかりの「ビジネス共創モデル」です。

VISION2025:CITSが目指す“共想共創カンパニー”(図1)

VISION2025:CITSが目指す"共想共創カンパニー"(図1)

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システムインテグレーションモデルは、お客さまの戦略や課題認識をしっかり理解した上で、構想・企画段階から参画し設計・構築・運用までニーズに合わせた最適なシステムを提供するという、以前から強化してきた事業モデルです。生存競争が激しい時代においては、お客さまである企業はICTを活用し強みに磨きをかけて競争に勝とうとします。お客さまの期待を超える提案をすることで、そんなお客さまから選ばれるシステムインテグレーションモデルへの脱皮が必要です。

サービス提供モデルは、業界・業種・業務に共通する課題を解決するための各種ICTサービスで構成されます。よりよいサービス、高い競争力を持つサービスを生み出すためには、業界や業種、業務への深い理解と洞察が求められます。

ビジネス共創モデルは大きなチャレンジです。お客さまのビジネス環境や戦略に関する「想い」を共有した上で、新たなビジネスやサービスの立ち上げに伴走する。そのためには深い信頼や共感のみならず、高度な能力とスキルも要求されます。私たちの強みである"現場感"を生かした提案ができるかどうかが、このモデルを成功させるためのカギです。

3つの事業モデルは、それぞれが独立しているわけではありません。互いに連携し、補い合うことでトータルの価値提供を最大化することができます。例えば、ビジネス共創モデルから生まれたアイデアが、システムインテグレーションモデルとサービス提供モデルを組み合わせて実現されるケースもあるでしょう。

ビジョン実現に向けた変革の方向性

VISION2025を実現するためには、私たち自身が変わらなければなりません。変革の方向性は3つあります。

まず、「戦略志向で事業モデルの転換に挑戦する」。ビジネス共創モデルをはじめ、新しい分野にリソースをシフトするとともに、先行投資型事業を拡大します。また、マーケティング機能を強化し、未来の社会課題を捉える力、私たちの貢献価値をタイムリーに発信する力を高めます。次に、「お客さまとの信頼関係を深める」。お客さまも気づいていない課題を掘り起こして、新たな価値の共創を促進します。こうした取り組みを重ねつつ、お客さまとの永続的な関係づくりを目指します。そして、「社員と会社との絆を強める」。各社員が高い目標を掲げ、自ら研鑽(けんさん)を積むことによってVISION2025は現実化します。そのためには、個々人の成長と挑戦を支える風土の醸成、やりがいを高め、創造性を刺激する仕組みづくりが求められます。こうした環境整備にも注力する方針です。

企業を取り巻く環境は激変しています。しかし、私たちは今までいくつもの高い壁を乗り越え、困難なプロジェクトを成功に導いてきました。数々の知見を継承しつつ、自信を持って未来に踏み出す。VISION2025には、そんな想いも込めています。

※ 記事中のデータ、人物の所属・役職などは、記事掲載当時のものです。

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