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専門性の高いメンバーが連携しながら医療情報のクラウド化を支援

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クラウドサービス推進本部
クラウドサービスコンサルティング部

クラウドサービス推進本部 クラウドサービスコンサルティング部

クラウドサービス推進本部
クラウドサービスコンサルティング部のメンバー

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クラウドサービス推進本部と聞くと、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなどの多様なクラウドサービスを取り扱う組織と感じる方が多いかもしれません。しかし、その実は少し違っています。

クラウドサービス推進本部 本部長の笠谷弘治は「当本部は、キヤノンITソリューションズがクラウド化を支援、推進するために、全社横串を通した組織として2018年に発足しました。クラウドはデジタル社会に必須のプラットフォームであり、当社自身の価値創出とお客さまの価値創造の両輪を支援する役割を担っています」と説明します。

その中でもクラウドサービスコンサルティング部(以下、コンサルティング部)は、異色の存在に見えるでしょう。対象には、医療情報やヘルスケア情報を取り扱うシステムのクラウド化も含まれているのです。

コンサルティング部 部長の上島努は「組織は2018年に発足し、クラウドの中でも主にAWSに関するコンサルティングを行い、実績を蓄積してきています」と語ります。一方で、AWSを取り扱うプレーヤーは多く、その中で当社ならではの強みを持つ必要に迫られたことも事実でした。

「そうした中で取り組んだのが、AWS上に医療関係のシステムを載せる際のコンサルティングです。国のガイドラインにきちんと準拠した形で電子カルテに代表される医療情報システムをAWS上に構築する支援をしています」(上島)

医療情報は個人の大切な情報であり、古くはデータの外部保管が許されない時代が続いていました。しかし、経済産業省、総務省、厚生労働省がそれぞれ医療情報の電子的な取り扱いに係るガイドラインを策定し、準拠した形であればクラウドの活用が可能になったのです。

とはいえ、実際に医療機関や医療サービスを提供する事業者のシステムが、ガイドラインに適しているかどうかを見極めるのは簡単なことではありません。情報セキュリティ分野で15年のキャリアを持つ武田和美は、「ベンダー5社とAWSが共同でガイドラインを解釈した『医療情報システム向けAWS利用リファレンス』を作成し、導入前の評価を行えるようにしました。2019年6月にすべてのリファレンスが出来上がりました」と語ります。

2016年入社でAWSのアプリケーション開発に携わり、2019年にコンサルティング部に配属された若手ITエンジニアの宮島和也は、「リファレンスへのお客さまの適合のチェックや、適合していない場合のシステム面の対応を担当しています。ガイドラインの目的を読み取り、開発、運用の双方の視点から負担が少ない対応を考えるようにしています」と言います。

医療情報は機密性が求められるものであり、データの安全・安心な管理を絶対条件とした上で、そのデータを社会に生かしていく仕組みが求められます。そのためにも「メンバーには、全員が自分の担当領域の専門家、社内の第一人者であってほしいと考えています」(笠谷)。実際に、セキュリティに強い武田、テクノロジーに強い宮島のようなメンバーが、尖(とが)った能力と個性でコンサルティングを行っています。

クラウドサービス推進本部の人員は約80人おり、そのうちコンサルティング部は若手を中心とした約10人。多様な専門性を持ったメンバーが、フラットにコミュニケーションして相互の強みを理解しながら、社会貢献のための課題解決に向けて研鑽(けんさん)を続けています。「AWSのプロをそろえています」(上島)というキャッチフレーズで、コンサルティング部はさらに社会貢献の具体化に向けたチャレンジを続けていきます。

キヤノンITソリューションズ株式会社
クラウドサービス推進本部
本部長
笠谷 弘治
Hiroharu Kasatani

キヤノンITソリューションズ株式会社
クラウドサービス推進本部
クラウドサービスコンサルティング部
部長
公認医療情報システム監査人補
上島 努
Tsutomu Kamijima

キヤノンITソリューションズ株式会社
クラウドサービス推進本部
クラウドサービスコンサルティング部
公認医療情報システム監査人補
ISMS審査員補
公認情報セキュリティ監査人
武田 和美
Kazumi Takeda

キヤノンITソリューションズ株式会社
クラウドサービス推進本部
クラウドサービスコンサルティング部
ITエンジニア
宮島 和也
Kazuya Miyajima

※ 記事中のデータ、人物の所属・役職などは、記事掲載当時のものです。

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