SCADA

SCADAとは

SCADA(Supervisory Control and Data Acquisition)は、「監視制御とデータ取得」を意味するFA/PA用システムです。わかりやすいグラフィックをとおして直感的な監視制御を可能にするHMI機能をはじめとして、PLCとの通信や実績データの蓄積・分析、アラームおよびセキュリティ管理などの各機能を提供します。

SCADAを導入することで、製造・操業現場を管理して現場の「見える化」を実現することができます。大規模プラント向けでベンダーや通信仕様が "クローズド" なDCS(分散制御システム)に対抗するものとして1980年代後半から90年代にかけて登場してきた経緯があり、Windows PCや国内外各社のPLC(プログラマブル ロジック コントローラー)、OPC通信プロトコルなど、より "オープン" な技術仕様にもとづいています。
操業現場の役割階層においては、操作・センシング層(機器設備やPLC、センサーなど)と上位の計画・実行層(MESやERP)との中間に位置し、それらの橋渡しを行います。
スマート工場やIoTで注目されるエッジコンピューティングでは、データをクラウドへ集約する前にその抽出・加工などの前処理を行うエッジ要素の役割が重要です。SCADAはその基本機能としてすでに現場データの前処理を実現していると言えますので、これをクラウドへつなげるだけでエッジ要素としてすぐに転用することができます。SCADAはその登場以来30年の歴史を経ながら、今なお新たな価値の提供と進化を続けるシステムです。

製造・インフラ事業体におけるSCADAの位置づけ

四半世紀以上にわたる実績と経験で、お客さまのSCADA導入をサポートします。 

1992年以来、SCADAとしてグローバルなブランドである AVEVA(旧Wonderware)製品を国内で展開

キヤノンITソリューションズは、その前身である鉄鋼メーカー系のシステム会社だった頃の1992年から AVEVA(旧Wonderware)製品を国内のお客様へ提供しています。SCADAである InTouch はもちろん、高速時系列データベースであるHistorianや、最近ではクラウドベースのソリューションなど豊富な製品ラインアップを用意しており、現在では年間2,000本以上のライセンスをお客さまへ提供しています。

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