一般社団法人 阿波あいネットが、キヤノンITSの「医療ITクラウドサービス」を採用
地域医療情報ネットワークに医用画像を共有する機能拡張をクラウドで実現
- お知らせ
2023年6月13日
キヤノンITソリューションズ株式会社
キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金澤 明、以下キヤノンITS)は、一般社団法人 阿波あいネット(徳島県徳島市蔵本町2-50-1(徳島大学病院内)、以下阿波あいネット)が「医療ITクラウドサービス」を採用し、地域医療情報ネットワークに医用画像を共有する機能拡張を実現したことをお知らせします。
医用画像共有基盤概要図
超高齢社会である日本にとって、医療を量と質の両面から強化していくことは重要な社会課題です。その実現にはさまざまなアプローチがあり、徳島県が推進している取り組みの1つが地域医療連携の高度化です。
阿波あいネットは、徳島県内の医療機関をネットワークで結び、住民、患者の医療介護情報のうち病名や検査結果、薬の内容、処置内容といったカルテ情報などを電子的に保存して共有化するサービスを提供しています。
地域医療連携の高度化への対応として阿波あいネットが取り組んだのが、医療機関間で共有する情報の種類の拡大です。拡大する情報は、より正確な症状把握に有用なレントゲンやCT、MRI検査などやPACS(医療用画像管理システム)で管理している医用画像で、容量の大きい画像データを円滑に扱うため、クラウドを通じて共有するシステムの構築を計画しました。
クラウドを医療に利用する際には、厚生労働省/経済産業省/総務省が作成した『3省2ガイドライン』を遵守する必要があるため、そのガイドラインに精通したキヤノンITSがシステムベンダーに採用され、設計/構築/運用を担っています。今回の機能拡張におけるクラウドサービスは、アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)を選定し稼働を開始しており、すでに参加医療機関や患者から高い評価を得ています。
阿波あいネットは、キヤノンITソリューションズとのパートナーシップを強化しながら、徳島県の医療の向上に取り組んでいく考えです。キヤノンITSは、「医療ITクラウドサービス」において設計/開発/継続的な運用支援を提供し、今後も多くの医療機関や患者が安心して情報共有を行える基盤を提供して参ります。
- 阿波あいネットの事例詳細は下記よりご覧いただけます。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社からのエンドースメント
私たちAWSジャパンは、AWSアドバンストティアサービスパートナーであるキヤノンITSによる「医療ITクラウドサービス」提供事例の公開を歓迎いたします。この度の事例のように、「医療ITクラウドサービス」を活用し、各種ガイドラインに準拠した安全・安心なシステムの開発運用を通じて、日本の医療に携わるお客様事業の効率化と変革を更に推進されることを期待しております。
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
執行役員 パブリックセクター パートナーアライアンス 大場 章弘
- ※ アマゾン ウェブ サービス、AWSは、米国および /またはその他の諸国における、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。
内容は発表時のものです。商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
本件についてのお問い合せ先
- 報道関係者のお問い合わせ先:企画本部 コーポレートマーケティング部 コミュニケーション推進課 03-6701-3603(直通)
- 一般の方のお問い合わせ先:デジタルビジネス営業本部 事業企画部 営業推進課 03-6741-9181(直通)
- 医療ITサービスホームページ:https://www.canon-its.co.jp/solution/healthcare/
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昨今、医療情報の電子化が進んでいます。従来は紙媒体で管理/やり取りしていた医療情報を電子化することで、業務の効率化が期待できます。しかし、電子化された医療情報の保存にはITシステムの構築・運用が不可欠です。医療機関をはじめとする医療関連団体・企業では、IT専門家の不足・不在による運用管理の難しさ、IT投資コスト、ITセキュリティ・ソフトウェアのバージョンアップなど、新たな課題が浮き彫りとなってきています。そうした医療情報の電子化にまつわる課題の解決手段として、クラウドが注目されています。
キヤノンITソリューションズでは、医療情報ガイドライン(3省2ガイドライン)に準拠したクラウド活用ソリューションの提供を通じて、お客様の医療ITにかかわる課題を安全・安心に解決できるようにご支援いたします。
※医療情報ガイドライン(3省2ガイドライン)とは、医療情報システムの構築・運用を行う医療機関等や医療機関等から医療情報を受託管理する事業者・団体向けに医療情報の安全管理策を示した厚生労働省、総務省、経済産業省の3省が発行するガイドラインです。
■こんな課題をお持ちのお客様におススメ■
・紙媒体での医療情報の管理にリスクを感じている
・IT専門家の不足・不在により、医療情報の電子化が進まない
・医療システムの運用を効率化したい/コストダウンしたい
・現行のシステムをクラウドへ移行したいが、医療情報ガイドライン(3省2ガイドライン)に対応できる人材がいない
- 医療IT クラウドコンプライアンスサービス
医療機関、医療系メーカー、ヘルステック企業、および医療業界への参入を検討している企業が、医療情報を取り扱うシステムをアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)上に構築する際に遵守するべき「医療情報ガイドライン(3省2ガイドライン)」。医療ITクラウドコンプライアンスサービスは、そうしたガイドライン対応とAWS初期構築/アカウント提供をいたします。
医療情報ガイドライン(3省2ガイドライン)・情報セキュリティ・AWSに精通したコンサルタントが、AWSの初期設定からサポート。そのため、専門知識が無いお客様であっても、システム基盤に関する基準を満たす環境設定が可能です。また、監査情報の取得設定も代行。お客様側での設定手続き不要で、当社提供の監査用ツールから必要な情報をシンプルな操作で取得できます。
コンサルタントがガイドラインに沿ったお客様の対応方針の策定を、他社事例等をもとにご支援いたします。 - 医療IT クラウドコンサルティングサービス
医療情報システムをクラウド化する際の課題となる医療情報ガイドライン(3省2ガイドライン)への対応。キヤノンITソリューションズの3省2ガイドラインに精通したセキュリティ専門チームがご支援します。
主要メンバーには、医療情報システム監査人補、公認情報セキュリティ監査人、ISMS審査員補、ISO/IEC27017 クラウドセキュリティ審査員などの医療・情報セキュリティ関連の資格保有者および、AWS Certified Solution Architect – ProfessionalなどのAWS認定資格保有者がおります。医療・セキュリティとシステム現場の視点からご支援いたします。