SocioFutureグループがキヤノンITSと共同で数理技術による独自のATM装填計画策定エンジンを開発
~自動化により業務の効率化を実現~
- お知らせ
2023年2月14日
キヤノンITソリューションズ株式会社
キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金澤 明、以下キヤノンITS)は、SocioFutureグループ(SocioFuture株式会社および日本ATMビジネスサービス株式会社)がキヤノンITSの「数理技術」を活用した独自エンジンによりATM装填計画の自動策定を実現したことをお知らせします。
ATM装填計画システムの概要図
SocioFutureグループは、金融機関からの委託を受け、ATM の24 時間 365日 体制での稼働監視、インターホンを介した利用者への問い合わせ対応など、金融機関のビジネスや人々の暮らしをサポートしています。日々の入出金において、切れやあふれを生じさせないよう、ATM内の現金量を予測し、適切なタイミングで装填・回収を行うための計画策定は、重要な業務の一つです。ATMの現金有高は設置場所やイベントなどによる人流によって変化するため、計画業務は担当者の経験知によって進められてきました。このため、属人化とそれによる個人への負荷過大や後継者育成の難しさに課題がありました。
SocioFutureグループは、この課題の解消に向けて装填計画の策定をシステム化する検討を行った結果、数理技術への豊富な経験と実績を評価し、キヤノンITSの提案を採用しました。両社でシステムの中核となる装填計画策定エンジンを独自開発し、自動化を実現しました。必要なデータを設定するだけで、自動的に装填計画が策定されるため、属人化が解消されるとともに効率化も実現できました。今後は、担当者が蓄積してきたノウハウや警備会社による現金輸送ルートを計画する機能をエンジンに反映するなど、継続的にシステムの機能強化を図る計画です。
キヤノンITSでは、今後も強みである数理技術を通じて、企業が抱える課題への最適解の導出から新たなソリューションの創造まで、お客さまの企業価値向上を支援してまいります。
●SocioFutureグループの事例詳細・インタビュー動画は下記よりご覧いただけます。
https://www.canon-its.co.jp/case/detail/math_01.html
●SocioFutureグループホームページ
https://www.scft.co.jp/
内容は発表時のものです。商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
本件についてのお問い合せ先
- 報道関係者のお問い合わせ先:
企画本部 コーポレートマーケティング部 コミュニケーション推進課 03-6701-3603(直通) - 一般の方のお問い合わせ先:
数理技術ソリューション担当 06-7635-3011(直通) - 数理技術ホームページ:https://www.canon-its.co.jp/solution/math/
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「数理技術」とは、解決したい問題を数式を用いてモデル化し最適解を求める技術です。学術的にはオペレーションズ・リサーチ(Operations Research/以下、OR)と呼ばれ、1930年代の英国における防空体制の研究が起源だといわれています。当初は軍事目的で利用されてきましたが、第二次世界大戦後には平和目的に活用されるようになり、企業が保有する人や設備の資源を効率よく運用する手法として、主として鉄鋼、石油、ガスなどの大規模装置産業を中心に発展を遂げてきました。
私どもは「数理技術」のもつ可能性に着目し、長年にわたり「数理技術」を用いた企業活動における課題解決を探求してまいりました。
時代と共に企業を取り巻くビジネス環境も変化し、企業課題も変化しつづけていますが、解決すべき課題の本質を見抜き適切にモデル化することで最適解を求める「数理技術」の手法は、変化の激しい今の時代でこそ真価を発揮できるものと考えています。私どもはこれからもお客様と共に「数理技術」を用いた課題解決に取り組んでまいります。