DataRobot社とDataRobot販売代理店契約を締結
デジタルビジネスを支援する中堅企業向けDataRobot Starter Programを提供開始
- お知らせ
2019年11月20日
キヤノン ITソリューションズ株式会社
キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金澤 明、以下キヤノンITS)は、このたびDataRobot,Inc.(本社:アメリカ合衆国マサチューセッツ州、CEO:Jeremy Achin/以下、DataRobot社)とDataRobotの販売代理店契約を締結しました。中堅企業のビジネス課題の検討から運用化まで支援するDataRobot Starter Programを2019年11月20日より提供開始します。
近年、私たちを取り巻くビジネス環境は大きく変化しており、従来のビジネスモデルでは適用しなくなってきています。そのような中、AIは予測不要なビジネス変化にも柔軟に対応できる必須技術として注目を集めています。しかしながら、AIを活用するには高い専門性やスキル、業務(ドメイン)知識が必要であり、特に中堅企業においては、それら技術や情報を扱える専任のデータサイエンティストをどのように育成・獲得するかを悩んでいる企業が多いのが現状です。
「DataRobot」は、世界最高峰のデータサイエンティストたちの知見や経験、ベストプラクティスが集約されたエンタープライズAIプラットフォームです。学習データをインプットするだけで、データサイエンティストたちが利用する数千ものアルゴリズムから最適な予測モデルを自動生成しますので、精度の高い機械学習モデルを短期間で構築し、展開することが可能です。
このたびの販売代理店契約締結により、キヤノンITSはAIの人材不足を経営課題としている中堅企業向けに、DataRobot社のAIプロジェクトのノウハウ・ライセンス・教育をパッケージ化したDataRobot Starter Programを提供開始します。これにより、ユーザー企業においてデータサイエンティストを養成することが可能になり、実践的なビジネス課題に取り組みながら、自社でAIプロジェクトを推進できるよう、キヤノンITSがお客さまのDX実現に向けた導入を支援します。また、データサイエンティストの養成に加え、DataRobotを活用しながらAIプロジェクトを推進できるデータ分析・その他情報関連のエキスパートのシチズン・データサインティストを養成し、さまざまな部署で機械学習プロジェクトを創出、運営できるように支援します。
今後、キヤノンITSはこれまでSI開発で培ったノウハウとDataRobotのAI技術を生かしながら、専門スキルを意識することなく、業務の課題解決に向けた各種サービスの強化を図り、お客さまのデジタルビジネス推進に貢献していきます。
「DataRobot Starter Program」の提供価格は、年間1,000万円(消費税抜き)からとなっています。
■DataRobot Starter Program導入までの流れ
本プログラムは、データサイエンティストが不在だがAIプロジェクトを推進し、成功させたいという中堅企業向けに、データサイエンティストの養成およびビジネスを支援するものです。
以下の2つのフェーズで提供します。
フェーズ1:AI導入診断
- 1.機械学習の自動化で何ができるのかをハンズオンを通じて理解できるセミナー実施
- 2.自社事業でAIをどのように適用できるのかワークショップ形式でテーマ創出を支援
- 3.創出されたテーマを詳細化し、2つの観点で評価&レポート
フェーズ2:AI サクセス・サービス
- 1.DataRobot AI アカデミーにおけるデータサイエンティスト養成プログラム
DataRobot UniversityにおけるDataRobotの活用方法に関してのトレーニング - 2.Iプロジェクト導入に必要なテーマ創出
AIプロジェクト遂行のためのテーマ推進
実ビジネスへの運用定着化のための運用化支援
■DataRobot Japan様からのエンドースメント
キヤノンITソリューションズ株式会社様をDataRobot社の代理店様にお迎えすることを心から歓迎いたします。業務系システムへの経験豊富なキヤノンITソリューションズ株式会社と共に、中堅企業のお客さまやキヤノングループへのAI導入の成功に向け、販売、推進していただけることを大変喜ばしく思います。
DataRobot Japan
カントリーマネージャー・ジャパン
原沢 滋
■「DataRobot, Inc.」について
DataRobot, Inc.(以下DataRobot)はエンタープライズ向け人工知能(AI)のリーディングカンパニーであり、信頼性の高いAI技術と投資利益率(ROI)イネーブルメントサービスを、今日のAIイノベーションを競うグローバル企業に提供します。DataRobotのエンタープライズ向けAIプラットフォームは、機械学習モデルの構築、デプロイ、管理におけるエンドツーエンドの自動化によってデータサイエンスを民主化します。AIを大規模に提供し、時間の経過とともに継続的にパフォーマンスを最適化することで、ビジネス価値の最大化をサポートします。DataRobotの最先端のソフトウェアと世界最高クラスのAI実装、トレーニング、サポートサービスの実証済みの組み合わせが、組織の規模や業種、リソースを問わず、あらゆる組織においてビジネスの成果を高めています。
DataRobotは創業以来AIに焦点を絞り、ROIを生み出すAIの提供において実績を挙げています。世界各地にオフィスを構え、New Enterprise Associates、Sapphire Ventures、Meritech、DFJ Growthなどの一流企業から4億3,100万ドルの資金を調達しています。
日本においても、すでに株式会社村田製作所、明治安田生命保険相互会社、ヤマトホールディングス株式会社、三井住友カード株式会社などを含む幅広い企業で導入され、成果をあげています。
■商標関連
- 「DataRobot」はDataRobot, Inc.の登録商標です。
- その他の会社名、製品名、サービス名等は、各社の登録商標または商標です。
本件についてのお問い合せ先
- 報道関係者のお問い合わせ先:企画本部 事業推進部 コミュニケーション推進課 03-6701-3603(直通)
- 一般の方のお問い合わせ先:SIサービス事業部 ソリューション創出推進部 03-5730-7159(直通)
- DataRobotビジネス紹介ページ:https://www.canon-its.co.jp/products/datarobot/
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- AI(人工知能)
近年、AIは様々な業界・業種に普及しており、今後も拡大することが見込まれ、私たちを取り巻く環境は大きく変わり始めています。AI技術を実務で活用するには3種類の知識が必要です。1つ目はドメイン知識(業界・業務知識)、2つ目は基幹システムや周辺サブシステムに対する知識、3つ目はAI技術に対する知識です。この異なる3種類の知識を持った人材の育成・確保が喫緊の課題となっています。
キヤノンITソリューションズは、SIerとして幅広い業界・業種に対するドメイン知識やシステム知識を持っており、R&D部門が長年研究開発してきたAI技術に対する知識を持っています。機械学習自動化プラットフォーム「DataRobot」や深層学習プラットフォーム「LaiGHT」を活用し、お客さまの業務課題の設定から、AI技術を業務に組み込み効果を出すまでの、各フェーズに適したソリューションを提供します。
- DataRobot導入支援サービス
AIの活用には、統計学・機械学習を含むデータサイエンスの知識とビジネスの知識・経験の両方が必須です。しかしこれらの異なる領域に精通した人材の育成・確保は非常に難しいのが実情です。
DataRobotがあれば、これまで専門知識と豊かな経験を持ったデータサイエンティストが時間をかけて開発していたAIを、学習データを用意するだけで自動的に生成できます。
-- DataRobotは世界で最も先進的な機械学習自動化プラットフォームです。
DataRobot,Inc
機械学習はDataRobotにより自動化できますが、ビジネスへの活用はお客さま自身が検討すべきことです。また、学習データの質や量、データ加工の方法が精度・性能に影響します。つまり、”何を予測するか”、”予測によってビジネスをどう変えていくか”というAIの活用方法と、データ収集・加工や予測のシステム化の双方が重要です。
キヤノンITソリューションズは、長年システムインテグレーターとして培ったシステム企画・開発ノウハウを元に、お客さま自らがAIを作成し活用できるよう、機械学習の課題設定からシステム連携まで一貫して支援いたします。