- イベント・セミナーレポート
大学ICT推進協議会2023年度 年次大会
会期:2023年12月13日「水曜日」~15日「金曜日」
会場:名古屋国際会議場(オンサイト開催)
主催:⼀般社団法人 大学ICT 推進協議会
実行委員長:村瀬 勉(名古屋大学)
■年次大会の内容
全体会 | 基調講演や論文賞などの表彰が行われる年次大会のメインイベントです。 |
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一般セッション(口頭発表・ポスター発表) | ICTを活用した事業実践やシステム構築などについて一般公募した演題です。 |
企画セッション | AXIESの各部会が中心となり、1つのテーマに絞った講演などを行います。 |
展示・出展者セミナー | ICT関連企業の最新製品の展示や技術セミナーなどが開催されます。 |
オープニングギャザリング・情報交換会 | 参加者の相互交流を促すための飲食を含んだ懇親会 |
出展社数:74社102ブース(2015年 名古屋:50社)
集客:約1,400名(2015年:1,023名)
■キヤノンITソリューションズ展示ブース
〇展示機材
- iMac1台:in Campus紹介+CITS文教ソリューション紹介動画をループ再生
- パネル掲示(2種類)
①in Campusシリーズラインナップ紹介 ②in Campus LMS技術標準認定取得
■セッション関連
〇受講セミナー/セッション(敬称略)
13PM1F-4 工学院大学における新たな学修環境の構築
13PM1F-5 BYODを活用した演習授業のための仮想PCを用いたICT環境の整備(工学院大)
13PM2F-1 高等教育機関における全学的ソフトウェアライセンス導入過程の意思決定解釈(京都大)
13PM2F-3 全学セキュリティ教育のクラウド認証基盤での実現(東大)
13PM2F-4 Slackの全学包括契約によるワークスペース利用環境の提供(東大)
13PM2F-5 京都大学工学研究科の教員打刻システムの導入について(京都大)
14PM1Y-5 東京大学における全学無線LAN整備(東大)
15PM1F 東北大学業務のDX推進プロジェクト・チームの挑戦(東北大)
15PM2E-1 大学生が授業利用情報端末に求めている条件:
大学PCと個人ICT機器利用の比較からの検討(麗澤大)
15PM2E-4 一般情報教育の演習科目における受講者のICT利用環境の変化(京都大)
15PM2E-5 Google ClassroomとBigQueryを連携した学生の課題提出状況の可視化の試み(麗澤大)
〇参加者所感
主に情報基盤と教育学習支援の発表を聴講しました。
BYODやSlackの運用状況などについて製品紹介ではなく、採用動機や導入時の苦心、稼働状況などを聞くことができ、大変参考になったのと、旺盛な質疑の様子から未導入校の強い関心を感じました。
予想以上の来場だったのか、昼前後の時間帯やBYODやDXなどのセミナは立ち見があふれる状況が3日間通して続いていて入場できないセミナーも散見されました。
その他、従来のHPCに加えDX関連、生成AI対応などがテーマとして取り上げられ活発な取り組み状況と、教育関係者の関心の高さがうかがえました。特に東北大学の取組みについては、最新の状況を聞くことができ有意義だったのと、東北6県の国立大・高専へ波及するだけでなく、全国の国立私立大の参画も相次ぎ、大きなうねりとなっていることが理解できました。
〇企画セッション「賛助会員とAXIES会長との意見交換会」
<参加企業からの意見>※抜粋
- 名札の学校名などが小さく見えにくいので改善してほしい。
- 先生の見学時間が少なく、偏っている
- 地方の小さい大学の先生に予算の問題があるのなら、企業の招待制などを検討してほしい。
- スタンプラリーは紙の方が対応しやすかった。
- 土日の開催を検討してみては?(平日は授業で参加できない先生もいる)
- セミナーやセッションのリアルタイムオンライン、あるいはアーカイブ配信を検討してほしい
- ブースとセッション会場が離れすぎているためセッション後のブース訪問が少なかった。
- ブースの並びを商材の項目別などに揃えてみてはどうか?セキュリティ、ネットワークなど
- 企業にもアンケートを取ってみたらよいのでは?
上記のように活発な意見交換がなされました。
〇弊社事務局全体所感
2019年の福岡以来4年ぶりにオンサイト開催となった2回目の名古屋大会は総来場者で約1,400名と過去最高人数となった模様。今回は前回(仙台)のような展示会見学のみの無料参加者の動員がなかったことを考えると正会員(+17校)やセッションへの参加校の増加により会の認知度が高まってきたことと、3年間のハイブリット開催明けの影響で出張可能人数が増えたのかもしれません。展示ブースは昨年並みの102ブース(22年103)に留まりましたが出展社数は若干減少しており2~3ブースを構えるベンダーの増加が目立ちました。ただし、相変わらず大学関係者のブース滞在は例年通りセッションの狭間など限られた時間での賑わいとなり、自校で導入するシステムの関連ベンダーブースへの来訪が、主流だったように思われます。弊社キヤノンITSブースでは事前の参加校告知や営業の働きかけが功を奏したのか多くのお客様に訪問いただきました。ブースでは、新着の導入事例への関心が高く、特に「in Campus」シリーズ導入校の事例説明では少しずつですが認知度向上の手ごたえを感じました。
来年は京都大学様が幹事校を務めながらも初めての開催地として奈良が決定したようなので、来場者増を含め開催規模の拡大に期待が膨らみます。
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