MREAL、現実と仮想が融合する世界
キヤノンのMREALは、デジタルの立体イメージを現実世界に違和感なく融合し、自由な視点で体験できる製品です。立体イメージによる直感的で体験的なコミュニケーションは、時間や空間、想像力による制約を解消し業務革新をもたらします。


広がる視野、広がる世界
様々な利用シーンでの使い勝手を考慮し、MREALシリーズの中で最大の表示画面サイズを実現しました。MREAL S1の約2.5倍です。
周辺の視野が拡大することで、大きな製品の全体像が視認しやすくなり、手元での作業検証の効率と信頼性が向上します。また、足元が見える安心感も加わることで、より多くのビジネスシーンでお使いいただけます。
小型・軽量へのこだわり
毎日の仕事でお使いいただくためには、製品をどこまでも小型軽量にして、装着のストレスを減らすことが大切だと考えました。
本体の重量を約158g、手のひらサイズを実現できたのは長年培ってきた光学技術によるものです。
さあ、MREALを持ち出そう
新たなレイアウトを検討している工場や建物の建設予定地など、現場に持ち運んで使えることが重要であると考えています。そこで、MREAL X1は、MREAL S1と同様にモバイルワークステーションにも対応し、本体とコントローラボックスなどの付属品を市販のスーツケースにいれて持ち運べるように設計しています。
選べる2つのスタイル
ユースケースに応じて、利用スタイルを選べます。両手を使う作業検証に有効なヘッドマウントスタイル(HMD※1)に加え、頭部に装着せずに手持ちで手軽に体験することが可能なハンドヘルドスタイル(HHD※2)をご用意。2つの利用スタイルにはお客様の声やキヤノンのユーザビリティに関する研究を反映し快適性を向上させ、業務に最適なスタイルを実現しました。
※1 Head Mounted Display の略
※2 Hand Held Display の略、別売アクセサリー
あなたにもフィット
ユーザーの声と人間工学的な知見を集約し、使いやすく快適な装着系を目指しました。重量バランスやパッドの素材等にも配慮することで、様々な体験姿勢でも安定した装着が可能です。4つの調節機構により、多様な頭部の形状やサイズにも適応します。フリップアップをすることで、本体を装着したまま周囲の安全を確認することやメモを取ることも可能です。
広がるコミュニケーション
遠隔地間を接続することで、現地で現物を確認するような体験を提供し、人の移動に制限があるコロナ禍での業務支援にも貢献します。
また、キヤノンMREALシステムが採用しているビデオシースルー方式は、屋内外を問わず高精細なCG描画を行うことが可能なため、様々な業種でお使いいただけます。
広がれ、ビジネスシーン
モバイルワークステーションに対応したポータブルなシステムと、周囲の静止物を利用する空間特徴位置合わせ技術の進化により、屋内外※3を問わず高精度なCGと現実物の融合体験を実現します。
お客様のアイデア次第で、様々なビジネスシーンでお使い頂けます。
※3 防塵・防滴は未対応。
MREAL体験をもっと簡単に
MREAL PlatformはMREAL体験中の位置合わせや各種設定を行う基盤ソフトウェアです。機能ごとのモジュールに分割して提供しており、お客様のニーズに応じて、必要な機能を選択してご利用頂けます。
最新のMREAL Platform 2024は直感的に操作しやすいユーザーインターフェースに加えて、体験中の様々な情報を可視化するプレビューツールを改良し、MR体験を支援します。
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相互理解の促進
3Dデータを利用して、現物を囲むかのようなコミュニケーションが取れるため、相互理解を促進し、即断即決に貢献します。
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コスト削減
CADなどのデジタルデータで現物同等の検証ができるため、試作費を削減します。MRは自分の手や体が見えるため、VRよりも本物に近い正確な検証が可能です。
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手戻り防止
デジタルデータがあれば直ぐに現物同等の検証ができるため、開発期間の短縮や試作検証の繰り返しを削減します。
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時空を超えたコラボ
物理的に離れていても、同じ空間で現物を囲むようにコミュニケーションができるため、出張費や移動時間を削減します。
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エコ
試作品の削減や出張の回避は、廃棄物の抑制や省エネ化に貢献し、地球環境に配慮した新しい業務の在り方を実現します。
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繰り返しトレーニング
いつでもどこでも何度でも安全にリアルな訓練ができるため、人材育成に貢献します。MRは、現場で使う現実物を利用できるため、VRよりもリアルな訓練が可能です。
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感動体験・Wow
ショウルームで好みの色や装備を搭載した車を体感したり、スタジアムで名場面を再体験することも可能です。全て仮想のVRから、一歩先の感動体験が可能です。
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技能伝承
熟練工の技や振舞いを4Dで記録しMRで観察すれば、言語化が難しいノウハウを隅々まで何度も訓練することができます。
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DX
MRは、デジタルがもつ即時性や共有性などの利点を生かしつつ、人がもつ知見や知恵を発揮できる新しいツールです。人間が中心のDXを実現します。
製造業・エンジニアリング
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作業性・安全性検証
CAD画面ではつかみにくいサイズ感。 実物大で体験できるMREALでは、レバーやスイッチに手が届くか、 ワークの出し入れが難なくできるかなど、自分の体験で検証ができます。 体験者の気づきだけにとどまらず、体験の様子を第三者カメラで観察できるため、本人が気づかないリスクの検証もできるのは、MRならではの特徴です。 実際に設備を使う担当者の気づきが、試作後の手戻りを防ぎます。
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デザイン検証
複数あるデザインのうち、どれが本当に良いのか。 屋内と屋外では、どのように見え方が変わるのか。 質感まで再現する、精密なMREALの描写力が、現物なし・立体イメージによる、デザインや意匠の繰り返し評価を可能にします。 検討にかかる時間を短縮し、アジャイル型開発を支援します。
顧客事例
AGC株式会社 先端技術研究所様 -
仕様検討
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建設現場で完成後の姿を表示すれば、周辺環境との関係性は一目瞭然です。 プレゼンテーションに、施工指示に、高いポータビリティーと進化した機能で、屋外での体験が容易になりました。 現実の風景の中で、完成後のイメージをご確認ください。
顧客事例
日本国土開発株式会社様 -
実際に行ってみなければ身に付かない。でも繰り返し試すのは容易ではない。医療現場における手術トレーニングや工場設備ラインをもつ現場教育において、 臓器模型や工場設備の3Dデータなど、訓練用モックと組み合わせることができます。何度でも繰り返し訓練することができ、熟練者の技能伝承もお手伝いいたします。
顧客事例
準備中 -
商品の色やデザインのバリエーションを見たい。 このオプションをつけたらどう見える? MREALは、お客様のそんな期待を、その場で見える化します。 展示会に行かなくても。移動が制限されていても。 リアルサイズの体感による、新たな営業スタイルを提供します。
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遠隔コミュニケーションは、もはや日常のものとなりました。 しかし、現物を指さしながら対話する様な、意思疎通は容易な事ではありません。 MREALでは、3DCGを共有するだけでなく、相手が何を見ているかまでわかります。 離れた拠点にいる人たちに、現物を囲むかのようなコミュニケーションを。 言葉にならない情報の共有が、移動コストや開発期間の更なる削減に貢献します。
顧客事例
準備中 -
リアルなイベント開催が難しい昨今、現場さながらの体験ができるとしたらいかがでしょうか。スポーツ観戦からファッションショーまで、利用シーンは多岐に渡ります。
試合の決定的瞬間や、振り向き様の衣装の揺れまで。
リアルだけでは得られない、プラスアルファの体験をご提供します。顧客事例
準備中
建築・ゼネコン
教育・トレーニング
営業・プレゼンテーション・展示
遠隔コミュニケーション
イベント・エンタテインメント
MR体験を手軽に

ハンドヘルドユニット HH-4
頭に装着するヘッドマウントスタイルの他に、手軽に手に取ってMR体験を可能にするアクセサリーです。
ハンドルの開き具合や長さなどを人間工学に基づいて設計する事で、体験者が長時間使用しても疲れにくい形状を目指しました。



多くの方にご体験いただく展示会や各種イベント時にハンドヘルドスタイルをご活用いただくことで、スムーズな運営を実現します。
屋外でもMR体験を

減光フィルター ND-2
建築現場や屋外イベントなどの日差しの強い環境下でも、位置合わせカメラの露出を合わせやすくする減光フィルターがスロット式に進化しました。
減光フィルターをスロットに脱着することで、大きな露出変化に対応可能となるため、屋外等でもCGの位置合わせが安定します。



減光フィルターはスロット式を採用。必要に応じて上記の様に同梱している減光フィルターを、本体の左右それぞれのカバーを外して装着します。
また、未使用時に保管する際の専用ケースをご用意しました。
没入したい方にお勧め

アイカップ EC-4
外光を遮蔽し没入感を向上させることができる専用アイカップです。ヘッドマウントスタイル、ハンドヘルドスタイルの両方に取り付けることが可能です。
アイカップのサイドには偏光フィルムを貼付けした小型の窓を設けており、外光を遮蔽しつつも周囲の安全を確認することを補助します。



外光を最大限に遮蔽するように、3つのパーツ(上・左・右)で構成しています。
ヘッドマウントスタイル、ハンドヘルドスタイルの両方に取り付けることが可能です。
位置姿勢を光の目で追跡

光学式センサアタッチメントOS-3
CGと現実空間の位置合わせに光学式センサーを利用される際は、専用の光学式センサアタッチメントを本体に装着します。体験者の体の動きや、より高精度に安定して頭の位置をトラッキングしたいときに有効です。



長時間使用時の負担低減のため、軽量化をしました。短・中・長の3つの長さのバーの組合せにより、体験エリアで対象となる体験者や物など、合計最大6つまで同時にトラッキングすることができます。さらに、OS-3を装着時にも本体のフリップアップは可能なため、安心してお使いいただけます。
SPECIFICATION
接続端子 | ||
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MREAL Display本体 | インターフェイスケーブル専用端子(×1) | |
インターフェイスボード | インターフェイスケーブル専用端子(×1) Mini DisplayPort 端子(×1) PCI Express 2.0(Gen3) ×4 カードエッジ(×1) |
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インターフェイスボックス | インターフェイスケーブル専用端子(×1) ACアダプター端子(×1) PC接続ケーブル端子(×1) |
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サイズ | ||
MREAL Display本体 (ヘッドマウントユニット、インターフェイスケーブル含まず) |
約 158mm(W)×86mm(H)×38mm(D) | |
MREAL Display本体+ヘッドマウントユニット (最小状態、インターフェイスケーブル含まず) |
約 186mm(W)×150mm(H)×250mm(D) | |
質量 | ||
MREAL Display本体 (ヘッドマウントユニット、インターフェイスケーブル含まず) |
約 158g | |
MREAL Display本体+ヘッドマウントユニット (最小状態、インターフェイスケーブル含まず) |
約 359g | |
ケーブル長 | ||
インターフェイスケーブル | 約 10m(20mは別売アクセサリ) | |
表示系 | ||
表示画角 | 約 58°(水平)×60°(垂直) | |
表示解像度※4 | 約 3840 × 2160 (左右のディスプレイそれぞれに1920×2160の映像を表示) |
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表示周波数 | 約 120Hz※5 | |
対応眼幅 | ||
適合範囲 | 約 55 ~ 78mm (調整範囲)約 57mm ~ 76mm |
推奨環境※6 | ||
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オペレーションシステム | Windows 10 , Windows 11 , 日本語/英語 | |
プロセッサー | Intel第13世代CPU Core i9、16コア以上 | |
メモリ | 32GB以上 | |
グラフィックス | ・NVIDIA GeForce RTX 3070以上 ・NVIDIA RTX A5000以上 |
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対応カメラ※6 | ||
MREAL体験用 | MREAL Display | X1 S1 |
その他デバイス※7 | Logicool Brio Ultra HD Pro Webcam Intel Realsense D455 |
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対応センサー※6 | ||
トラッキングセンサー | Vicon、制御ソフト:Vicon Tracker Natural Point Optitrack、制御ソフト:Motive VRPN(Virtual Reality Peripheral Network)に準拠しているセンサー |
- ※4 表示パネルの解像度です。一部映像に利用しない領域があります。
- ※5 表示パネルの駆動周波数です。尚、撮像カメラとCGのフレームレートは、60fpsです。
- ※6 動作確認機種及び設定の詳細については、キヤノンITソリューションズまたは販売店にお問い合わせください。
- ※7 Unrealアプリケーションはこれらのデバイスに対応しておりません。ご利用になるアプリケーションがデバイスに対応しているか、詳細は販売店にお問合せください。
- ■ MicrosoftおよびWindowsは、米国Microsoft Corporation社の米国および他の国における登録商標または商標です。その記載された社名、製品名等は、一般に各社の登録商標または商標です。
- ■ 記載されたデータは、すべて当社の試験基準によります。
- ■ 都合により製品の仕様および外観の一部を予告なく変更することがあります。
- ■ 本製品は、クラスA情報技術装置です。この装置を家庭環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがあります。この場合は使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。
- ■ 本資料の記載内容は、2024年4月現在のものです。