会社のこれからを語る

社員座談会

挑戦が未来を紡ぐ 私たちが描く MY VISION 変化を恐れず、仲間と共に成長し続ける

「先進ICTと元気な社員で未来を拓く“共想共創カンパニー”」をビジョンに掲げ、
お客さまや社会の課題に向き合うキヤノンITソリューションズ。
技術の進歩が目覚ましいIT業界において、どのような企業像をめざすべきか、そして自分たちはどうあるべきか──。
次世代リーダーとして期待が寄せられる中堅社員5人に、これまでの経験を振り返りながら自由闊達に語り合ってもらいました。

社員座談会メンバー紹介
  • 野村 憲司

    Kenji Nomura

    企画本部 経営企画部 経営企画課

  • 安見 絵里子

    Eriko Yasumi

    ビジネスパートナー事業部
    ビジネスパートナー開発本部
    第一開発部
    プロジェクトマネージャ

  • 永井 基之

    Motoyuki Nagai

    西日本ソリューション事業部
    西日本ソリューション開発本部
    第一開発部
    アプリケーションスペシャリスト

  • 室谷 吉昭

    Yoshiaki Muroya

    ITプラットフォーム営業統括本部
    ITインフラ営業本部
    第二営業部 営業第一課

  • 阿部 賢司

    Kenji Abe

    デジタルビジネス統括本部
    デジタルビジネス営業本部
    デジタルビジネス営業部
    パートナーアライアンス課 課長

実直な社風が生み出す
チームワークと確かな技術

キヤノンITSの強みや魅力を教えてください。

室谷

何と言っても人ですね。学生時代に就職活動をする中で「キヤノンITソリューションズはいい人が多いな」と感じたのですが、10年たった今でもそれは変わりません。

安見

よく分かります。「こんなことがしたい」と声を上げれば耳を傾ける人がいて、能力に応じてチャレンジさせてもらえますし、悩みを抱えたときには親身に話を聞いてくれる上司や同僚がいます。自分の経験を振り返っても、人に支えられていたと思います。

阿部

身近な上司はもちろんですが、経営層も現場に目を向けてくれていますよね。長期ビジョン「VISION2025」では、経営層からの「社員に対する思い」が強く感じられ、現場の方向性が定まりやすくなりました。評価においても、結果だけではなくKPIやプロセスも含めて見てもらえる点が、キヤノンITソリューションズの“らしさ”だと感じています。

野村

社員一人ひとりの技術力の高さも強みではないでしょうか。現場の経験を積んだ上でキャリアアップしていく環境にあるので、後輩が何に困っているのかを分かってくれる先輩や上司も多いです。

永井

技術力があるからこそ、「個」のパワーに勢いがありますよね。加えて、協調性も備わっている人が多いので、他社と比べてもチームワークが強い。逆に言えば、絶対的なリーダーを担う人が少ないのですが、技術力のある個々が一丸となれるのは何にも代えがたい強みです。

失敗は成長の過程
若手こそチャレンジを

ご自身の成長につながったと感じる、業務のエピソードをお聞かせください。

室谷

私は新卒でSEとして入社したのですが、文系出身ということもあり、最初はプログラム1つできませんでした。1年間の研修を経て現場に出向くわけですが、当時は「取りあえず一人でやってみる」が当たり前。4年目ぐらいまでは失敗ばかりで痛い思いもしましたが、若手と言われるうちにそういった経験がたくさんできてよかったです。得るものも大きかったですし、新人をサポートする立場となった今、過去の経験が生かされています。

安見

最初から「できないから無理」と諦めるのではなく、システムを使う人にとってどうしたら喜んでいただけるかを考え抜き、自分が今できる最大限の対応をスピード感をもって対応する。これを繰り返すことが本当に大事ですよね。お客さまの会社に常駐という形で業務支援をしていると、時間に追われながらのトラブル対応も発生します。「○時までにシステムが回復しないと困る!」とお客さまに言われ、切羽詰まった状態で対応するのは本当にヒリヒリするものです。そういった局面を何度も乗り越えていくうちに、自然と経験値が上がっていくと感じます。

永井

現場に出たら、できないなりにやっていくしかないですからね。私が駆け出しの頃は昭和の名残もあって、経験が少ないうちから一人で常駐先に放り込まれました(笑)。失敗してお客さまからお叱りを受けることもありましたが、続けていくうちに、技術面でも、お客さまやパートナー企業との折衝という面でも、年々自分ができることが増えていきました。

安見

失敗を恐れず、若手には実際にシステムを利用する方がいる現場にどんどん出ていってほしいですね。もし失敗をしたとしても、周りの先輩がフォローし、小さな失敗で済むようにコントロールすればよいだけの話です。

野村

私は割と最近の話になりますが、今年発表した中期経営計画の策定を担当しました。もともとSE出身なので、経営側の目線に立つ業務は初めてのことばかり。他社の事例を調べ、財務や管理会計の考え方を勉強して、内外で議論を重ねて経営層に提案するというフローを繰り返していました。中堅と呼ばれる今でも、未経験の領域にチャレンジすることは相当なパワーがいりますが、新しい知見が身につく感覚がありますね。そして自分が関わった中期経営計画が形になったときは、大きな達成感がありました。

阿部

自分の経験を振り返ると、「仕事を任される責任感」も成長において欠かせなかった要素です。私は製薬業界のお客さまを15年ほど担当していましたが、上司は「好きなようにやりなさい」とおっしゃってくださり、当時はまだ若手でしたが、業界に向けたアプリやソリューションの企画・展開をメインで行いました。私の企画のための社内のサポート体制や、お客さまの期待を考えると、責任が本当に重かったです。その分、サービスをリリースして、お客さまや業界の課題が解決する様子を目にする喜びはひとしお。成長する環境を与えてもらえたことに、感謝しています。

パートナー企業との連携で
ITの進化に対応する

IT業界において、どんな挑戦をしていきたいですか。

永井

さまざまな現場を経験してきましたが、IT業界における技術の進歩は恐ろしいほど速い。例えば、今クラウドは当たり前に使うものですが、誕生したばかりの頃を思い返すと、右も左も分からない状態で業務にあたらざるを得ませんでした。新たに登場した技術に即応するため、自社のスキルを上げつつ、パートナー企業との連携を図ることが必要になってくると思います。

阿部

変化の速いこの業界で、自社のソリューションだけに課題解決の手段を求めていては、必ずどこかで限界に達します。パートナー企業と連携して、国内外を問わず、新しい技術をうまくキャッチアップする体制を整える必要がありますね。現状は組織内での最適化が求められていますが、今後は他社との連携指標も必要ではないでしょうか。

野村

同感です。技術面でも、今より高度な案件にチャレンジしていく上でも、パートナー企業との深いつながりは必至です。パートナー企業とWin-Winの関係を築くにあたって、「パートナー企業も含めて運命共同体です」と言い表せる形での経営指標をつくり、評価をしていくことも提案していきたいです。

阿部

それはすごく良いですね。VISION2025の次の計画に入れてほしいです。

安見

まさに今、パートナー企業の方を含めたワーキンググループを立ち上げて勉強会開催やチーム課題の改善活動をしているところです。業務知識や技術スキルを最初から持っている人はいませんから、自社・他社問わず一緒に勉強したり、より良くしようと活動したり、みんなで成長していけるといいですよね。

室谷

新しい技術や知識を習得するためには、心持ちも大事ではないでしょうか。インフラ、セキュリティでは特に変化が激しいため、「何でもやってみよう」とITの進化を楽しみながら前向きに受け止める雰囲気もつくっていきたいです。

制度や勤務体制の見直しで
多様な視点を持つ人材を育成

キヤノンITソリューションズをどのような会社にしていきたいですか。

永井

世間一般には「キヤノンといえばカメラ」というイメージが強いと思いますが、「キヤノンといえばIT」と思われる会社にしていきたいですね。

室谷

私も営業に行った先で、「実はキヤノンはこういうこともやっています」という説明から入ることが多いです。お客さまにICTソリューションのイメージを持たれるようにしていきたいです。

阿部

そのためには、まず会社全体の機動力を上げていきたいですね。市場の流動性やITの進化が著しい中で、フレキシブルに世の中の需要に応えていけるかどうかが、将来性を問われる部分だと思っています。同時に、技術やサービスを創出するのは人ですから、われわれ社員も成長しなければなりません。技術や業界知識の習得は当たり前として、「会社員」以外の軸を持つことも必要ではないでしょうか。例えば、パラレルワークやパラレルキャリア。本業以外の経験で培った素養をお客さまの提案に生かすことができれば、新たな価値提供につながるはずです。

安見

私もそう思います。部署間のローテーションやイノベーションを創出するための「共想共創塾」といった制度もありますが、今はまだ副業までは認められていないですよね。

阿部

会社としてどこまで許容できるかという問題はあると思います。ですが、仕事でなくても、私であれば「子供の父親」という軸があることで、社会に潜在する新たな需要に気付ける可能性もあります。多様な視点を社内に取り入れられるといいですね。

野村

キヤノンITソリューションズはアイデアを形にする力は十分にありますから、いかに視野を広く持って課題を見つけられるか、という点は大事ですよね。お客さまの課題はもちろんのこと、社会が抱える課題に対しても、サービスを先回りして準備するぐらいのスピード感があってもよいと思います。お客さまからご相談を受けたら、アカウントの発行時間さえもらえればすぐに使える。そんなサービスを増やしていけたら、競争優位性も高まります。

室谷

面白そうですね。「課題解決のために動く」というスタンスから、一歩先を行く便利な商品やサービスを提案することで「自分たちがニーズをつくる」という意識に変わるべきかもしれない。現状維持で満足していては、いずれお客さまに選ばれなくなってしまいますから。

安見

私は産休・育休を経て今プロジェクトマネージャを務めていますが、男女関係なく誰もが長く働き続けられる会社にしたいです。特に女性は結婚・出産といったタイミングで退職される方が多いですよね。私自身がロールモデルとなることで、女性が産休・育休を経ても働き続けられる、かつキャリアアップも目指していける風土を醸成していきたいです。そのためには、会社の仕組みづくりも欠かせません。勤務形態で言えば、今の1日の就業時間は7.5時間ですが、連続で働かなくても1日の働いた時間の合計が7.5時間になればOKという働き方はどうでしょうか。家は朝と夕方の時間帯がバタバタしてしまうので、今以上にフレキシブルに働けるととても助かります。

阿部

私も娘が3歳なので、保育園の送り迎えをするときに全く同じことを思っていました。育児を担う男性も増えていますし、家族の介護をされている方もいます。自分の裁量で勤務時間をコントロールできれば、女性だけでなく、男性にとっても働きやすくなりそうです。

永井

テレワークや時差勤務はすでに認められていますし、本来時間のコントロールはしやすい業界なので、実現の見込みはありそうですよね。

安見

男性の方に賛同してもらえるとうれしいです。こういった案を試験的にでも導入してもらいたいですね。

共に価値を生み出しながら
「私たちのDNA」を伝えたい

後輩社員に引き継いでいきたいことを教えてください。

野村

キヤノンITソリューションズは「私たちのDNA」として、「お客さまに寄り添う心」「先進技術への挑戦魂」「最後までやりきる胆力」の3つを挙げています。昭和っぽいかもしれませんが、これらは原点として絶対に失ってはいけないものだと感じています。言葉で伝えるというよりも、業務を通して後輩に自然と引き継がれていくものであってほしいです。

永井

私は客先常駐の経験が長かったこともあり、お客さまの立場で共に価値を生み出すことが何より大切だと感じています。まさにDNAの「お客さまに寄り添う心」。お客さまとのコミュニケーションは、仕事の価値に直結します。お客さまの狙いや立場を日頃から理解することで、常にご要望の一段階上のサービス提供をめざすことができます。お客さまからいただく感謝の言葉は、私自身の仕事のやりがいそのものですが、その喜びを分かち合える後輩が一人でも増えてくれたらいいですね。

室谷

DNAの「最後までやりきる胆力」にもつながりますが、日々の案件対応の中で、キヤノンITソリューションズは責任感を持って「最後までやり抜く」という点をお客さまから評価いただいていると感じています。提案活動やシステム導入においては、さまざまなトラブルや困難に直面することがありますが、営業と技術者がチームとして支え合いながら、一丸となって最後までやり抜く姿勢を引き継いでいきたいです。

阿部

私は、キヤノングループの「自発・自治・自覚」という「三自の精神」ですね。自分で自発的に動きましょう、自分のことをきちんと管理しましょう、自分で責任を持ってやりましょう。これは社会人としても、キヤノンマーケティングジャパングループの一員としてもベースとなるものです。三自の精神を意識した行動をすれば、「最後までやり遂げられている」結果に自然と結びつくのではないでしょうか。

安見

後輩の皆さんには、「まずはやってみる」を意識してほしいですね。自分のやりたい仕事をアピールしつつ荷が重い仕事や、やりたくない仕事を振られたとして、そこで断ってしまうのはもったいない。今は「やりたくない」と感じても、いざやってみると自分の新たな面を発見できるかもしれません。実際、私は今のプロジェクトに希望して参加したわけではなく、「取りあえずやってみて、合わなかったら辞めよう」と考えていました。結果は自分の思う以上の成果を出すことができ、昨年は社長賞を受賞できました。リアルタイムで成果が得られなかったとしても、自分が持ち合わせていなかった新たな視点が身につき、キャリアアップの過程で役に立つときが来るはずです。

阿部

若さがあるときこそ、何事も勇気を持って飛び込んでいってほしいですよね。私が新しいことに挑戦するときは先輩方がバックアップしてくださったので、今度は自分が後輩をバックアップする番だと考えています。臆することなく、安心してチャレンジできる環境を提供していきたいです。