ハイブリッドクラウド環境を実現する共通基盤で基幹系システムを刷新
顧客企業のDX支援を強化
- ニュースリリース
2019年7月2日
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キヤノンITソリューションズ株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)は、このほどDX(デジタルトランスフォーメーション)、ハイブリッドクラウド時代の共通基盤を構築し、キヤノンMJグループの基幹系システムを刷新しました。
キヤノンITソリューションズ株式会社(代表取締役社長:金澤明、以下キヤノンITS)は、このたびの共通基盤・基幹系システムの開発・構築で培った、メインフレームを含むレガシーシステムの整理、クラウド移行などのSoR領域の軽量化、およびハイブリッドクラウドやデジタル化のノウハウを通じて、お客さまのDXへの取組みを支援します。
次世代基幹系システムへのロードマップ
キヤノンMJグループは、お客さまが直面する課題の解決に向け、SIサービス事業やセキュリティ事業、データセンター事業などのITソリューションビジネスに注力しています。
このたび基幹系システム刷新の一環として、ハイブリッドクラウド環境に対応した共通基盤を構築したことで、基幹系システムを効率化するとともに、新規ビジネス創出に向けたDXへ集中的に取り組むことを可能にしました。
■基幹系システムを100%クラウド運用へ※1、DX変革を推進
クラウド時代においても、基幹系システムの全てをクラウドで運用している企業は少なく、キヤノンMJグループもオンプレミスとクラウド(プライベート、パブリック)を適材適所で併用してきました。しかしながら、加速し続けるビジネススピードを考慮し、今後は刷新する全ての社内システムを100%クラウド上に構築します。今回、一部の基幹系システムにおいてクラウドでの運用を開始※2しましたが、2021年には会計系のシステムをクラウド化する計画となっています。IT投資を「守り」から「攻め」へとシフトし、DX変革を強力に推進していきます。
■ハイブリッドクラウド環境を実現する「共通基盤 iCap※3」を構築
キヤノンMJグループはオンプレミスとクラウド(プライベート、パブリック)のハイブリッドクラウド環境に適用した「共通基盤 Integrated Common Applications Platform(社内略称: iCap)」を構築しました。本共通基盤により、多様なプラットフォーム上で稼働するシステムを連携し、横断的に管理、運用することができます。システム間を疎結合でつなぐデータ連携基盤と、運用と保守を統合的に管理する運用管理基盤、社内のIDを管理しシングルサインオンを実現する認証基盤などで構成されます。
■お客さまのDX実現をトータルでサポート
共通基盤や基幹系システムには、キヤノンMJグループのSIサービス・ソリューション製品を利用しています。キヤノンITSがこれらの導入・構築・開発を一手に担っており、今回培ったノウハウを生かし、お客さまのメインフレームを含むレガシーシステムの整理、クラウド移行など、DXの取り組みをトータルでサポートしていきます。
種類 | サービス・製品 | 説明 | 提供 |
---|---|---|---|
クラウド基盤 | SOLTAGE※4 | パブリッククラウドサービス | キヤノンITS |
アプリケーション | mcframe7 | 生産・販売・在庫管理ソフト | キヤノンITS |
Web Performer | ローコード・超高速開発プラットフォーム | キヤノンITS | |
Web PerformerWf+ | ワークフロー管理ソフト | キヤノンITS | |
セキュリティ | ESET インターネット セキュリティ | 総合セキュリティソフト | キヤノンMJ |
システム運用 | MSPサービス | 西東京DCの統合運用サービス | キヤノンITS |
- ※1
100%クラウド運用へシフト
基幹系システムだけではなく、オフィススイートや文書ファイルなどの社内データは、すでにオンプレミスからクラウドへ完全移行しています。
・基幹システム ・・・ クラウド化 実施中
・オフィスシステム ・・・ クラウド化 完了(Office365等)
・各種データ ・・・ クラウド化 完了(一部SharePoint等)
共通基盤導入の費用削減効果として、運用管理基盤の導入により運用費用の20%削減を、データ連携基盤では連携開発を共通化、自動化する事で30%の効率化を見込んでいます。 - ※2
一部の基幹系システムがクラウドでの運用を開始
部品の受発注・在庫管理のシステムであるパーツ管理システムを共通基盤上に構築し、2019年5月本番運用を開始しました。 - ※3
「共通基盤 iCap」を構築
「共通基盤 Integrated Common Applications Platform(社内略称: iCap)」は、DXから基幹系システムまでハイブリッドクラウド上のシステムを支える基盤です。下表が今回構築したものですが、これ以外にもマスター管理基盤、APIゲートウェイ、BI基盤の構築を予定しています。種類 主要機能 データ連携基盤 システム間連携における差異の吸収、疎結合化 運用管理基盤 ITSM(BPM) ITILに準拠した運用業務プロセス管理、MSPサービスとの連携 ログ管理 ログフォーマット変換、収集・蓄積、一貫検索 MSPサービス 監視、ジョブ管理、運用代行サービス 運用自動化 本番リリース作業の自動化 統合認証基盤 SaaS利用も想定したシングルサインオン環境 帳票基盤 フォーム管理、帳票生成、Canon imageWARE FormManagerを利用 ワークフロー基盤 承認経路設計、Web Performerとの連携 - ※4
クラウドサービス SOLTAGE
キヤノンITSが提供する「クラウドサービス SOLTAGE」は、国内でも最高水準のティア4レベルの「西東京データセンター」にシステムを構築することで、安心かつ安定したクラウドサービスを実現しています。
さらに、セキュアで安全なシステム環境の構築のため、同社が国内総販売代理店として提供するウイルス対策ソフト「ESET」を標準装備し、二重化した可用性の高いネットワーク、24時間監視・ジョブ管理・運用代行など、高品質な付加価値サービスを低価格で提供します。
キヤノンITSは、あらゆるシステムとの親和性が高い「クラウドサービスSOLTAGE」と100システムを超えるクラウド移行実績を有しており、お客さまのニーズにマッチしたアウトソーシングサービスをトータルでサポートしています。
内容は発表時のものです。商品の販売終了や、組織の変更等により、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
本件についてのお問い合せ先
- 報道関係者のお問い合わせ先:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
広報部 パブリックリレーションズグループ
03-6719-9093(直通) - 一般の方のお問い合わせ先:キヤノンITソリューションズ株式会社
ソリューション推進本部 ソリューション企画部
03-6741-9181(直通) - グループのIT推進の取り組み:https://cweb.canon.jp/corporate/brand/it/index.html
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キヤノンITソリューションズのMSP(マネージドサービスプロバイダ)サービスは、監視システムによりお客様システムの障害を素早く検知し、障害通知するとともに、オペレータが昼夜を問わず障害一次対応を行います。
以下のサービスメニューから、お客様システムの要件に合わせた最適な組み合わせをご提案します。
・監視サービス
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・ジョブ運用サービス